今年の読書(135)『公園で逢いましょう』三羽省吾(祥伝社文庫)
12月
16日
年末に入り、一躍今年の読書のベスト5に躍り出た感があります。
「公園デビュー」という言葉が一時流行りましたが、市営アパートに付属する通称「ひょうたん公園」に、子供を連れて集まる5人のお母さんたちを主人公として、それぞれが歩んできた人生を、連作短篇5話として組まれています。
お母さんが井戸端会議に夢中の間、よその子供たちの動向を見守っている母親、最年少の二十歳で二児の母親、ブランド物で身を固めている母親、眼鏡の物静かな母親、しきりたがり屋の母親等、それぞれ個性ある母親たちの目線から、自らの人生を見つめ直した短篇が続き、著者の切りこんだ人間性溢れる描写に、ただただ感動を覚えて読み終わりました。
乱読派として気になる本を読んでいますが、「なるほど」と思わずうなってしまう著者の目線に、感動しました。
投稿日 2012-12-16 21:46
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投稿日 2012-12-17 07:56
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投稿日 2012-12-17 09:18
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投稿日 2012-12-17 18:23
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