記事検索

ツナ缶レビュー zu-mix3.0

https://jp.bloguru.com/zumix
  • ハッシュタグ「#味付」の検索結果26件

フリースペース


■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

157缶 和歌山の贅を詰めたツナ缶 JF和歌山・マグロ経済学 まぐろ醤油煮の実食レビュー 

スレッド
“まぐろの身を紀伊勝浦の本醸造... “まぐろの身を紀伊勝浦の本醸造しょうゆでじっくり炊きました。ほっくり優しい味わいです。”

和歌山漁業協同組合(JF和歌山)マグロ経済学
紀州の味 まぐろ醤油煮
びんながまぐろ味付けチャンク・高級品

157缶 和歌山の贅を詰めたツ...
 

本州の果てで造られる生マグロの味付缶



(本記事の「勝浦」は、特記ない限り和歌山県の「那智勝浦」です)

 本場静岡県から西に450km弱。和歌山県、那智勝浦町。国産ツナ缶の97%は静岡でつくられている(2018年)が、わずかに別の地域でも製造されている。
 読者にとってなじみ深い宮城県が数パーセント、他に高知県、和歌山県。この風光明媚な場所でごく少量製造され続けているツナ缶がある。
 筆者は過去二度にわたり勝浦へ出向き、このツナ缶を購入しているが、JF和歌山に移管したあとの製品はまだ購入していなかった。そのため、またツナ缶のためだけに勝浦まで足を運び、本缶を手に入れた。しかも今回は日帰り。
 なお、兄弟品に(No.29)オイル漬(No.46b)水煮がある。レビュー当時製造元がJF勝浦だが、現在も中身は変わっていない。
 
 今回の旅程はお礼参りでもある。2016年夏に命を吹き込んだ同人ツナ缶No.1を、十分に熟成させ、生誕の地に巡らせてやりたい。そういう気持ちがあった

 製品に着目しよう。白缶にラベルとJANコードを手貼りしてて、賞味期限は平成表記から西暦表記に変わった。当ロットは2022.6.28(令和元(2019)年6月28日製造)と、製造からまた四ヶ月程度の若い缶詰だった。
 トレードマークの「マグロの身にマグロ経済学という表記」だが、このマグロが細身で、ビンナガのような気がするが、定かでない。
 味付の材料を地場素材にこだわって、
 ・勝浦魚市場で揚がった新鮮な生まぐろ
 ・新宮市・尾崎酒造の酒
 ・那智連峰の伏流水で仕込んだ藤野醤油のしょうゆ
 ・同じく那智の伏流水で仕込んだ醸造酢
 ・海水から煮詰めた熊野黒潮本舗の食塩
 ・海南市・中野BCのみりん
 ・和歌山県産のはちみつ
 と、主要原材料はすべて和歌山県産で固めてある。これらの社名はすべてラベルに記載されているが、その社名を頼りにWebページを探し当て、フレーズを添えた。
 今回購入したのは紀伊勝浦駅から5分の「にぎわい市場」。2017年にまぐろ体験CANの隣に新しくできた観光施設で、ワンストップに勝浦の生まぐろ・お菓子・ツナ缶などを買って食べて帰れる。ただしツナ缶の人気がアツいため、品切れの際は同館の奥まったところにある酒屋さん(堀忠酒店)や、漁港の近くにある木下鮮魚店にも足を運んでほしい。なお、2019年11月現在熊野市駅前のお土産店(熊野市駅前特産品館)にも取り扱いがあったことを付記しておきたい。2019.6製造。
 
 

缶を開けたところ



 サイコロ大にカットされた身が詰められている。味付缶だが、他社普及品のような強いしょっぱさ・甘さはなく、説明文通りのゆるやかなあまじょっぱさに抑えてある。
 この大きな身からくる豊かな食感と、ご飯にも酒にもいける程度の味の濃さが魅力的。ごはん255杯も夢ではない。1杯以上やるにはちょっと少ないけど。
 
 全ラインナップ非常に完成度が高く、ご当地性も強いJF和歌山のツナ缶たち。個人的には、味とリピートしたさでオイル漬と醤油煮が突出して高い。その入手には困難をきわめるが、それだけの価値があるツナ缶である。
 

☆各種評価・スペック


・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格   ★★★★☆ 4.5 #280円/個 にぎわい市場直売コーナー 
・味覚評価 ★★★★★ 5.0 #超高級品クラスに比肩する味付缶
・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.2 #現地か熊野市駅前
・原産国  国産

内容量 90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 ビンナガマグロ、みりん、しょうゆ、砂糖、はちみつ、片栗粉、酒、醸造酢、食塩、甘味料(ステビア)、調味料(アミノ酸等)
JAN:4580525740040 製造固有記号なし
販売者 和歌山漁業協同組合連合会まぐろ体験CAN(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地7-12) 製品ページ
Tuna canning review.No.157

ツナ缶スーパーリンク!



(No.29)オイル漬

→枯れたはずのびん長綿実油漬に新たな芽吹きを与えたツナ缶。同人ツナ缶1の源流となった。

(No.46b)水煮

→原材料:ビンナガ、塩、以上。ストイックにマグロを愉しむ大人の味。





~~本文ここまで~~

冬コミ(C97)で手に入れたCDの中ではこれが一番よかったです。Ashmint*のmeteor。

https://ashmint.booth.pm/items/58790
 創作女性ボーカル、疾走感のあるロック、この辺のフレーズが好きな方にはハマるはず。私はハマった。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #味付

ワオ!と言っているユーザー

黒潮町缶詰製作所 トマトで煮込んだカツオとキノコ

スレッド
“一本釣りカツオと、黒潮町産「... “一本釣りカツオと、黒潮町産「ブナシメジ」をトマトソースで煮込みました。 ”


  黒潮町缶詰製作所 トマトで煮込んだカツオとキノコ
  カツオとキノコのトマト煮・高級品

一本釣りカツオを使った洋風おかず缶


 高知県の果て、足摺岬の手前にある缶詰会社「黒潮町缶詰製作所」。高知の特産品カツオを使った独自のツナ缶を作っている。会社に関する詳しい解説は黒潮オイルのごろっとカツオ(No.85)を参照されたい。
 
 本品はイントロ通りカツオをブナシメジとトマトソースで煮たおかず缶で、カツオの和だし生姜煮こごり風(No.89)と共に、同社の定番品となっている。
 ツナ缶の定義からは外れて……何の問題もない。ツナ缶ブログを標榜している本ブログだが“原材料の一番最初が「まぐろ又はかつお」で、開けてすぐの実食ができるものなら普段通りのレビューは可能”と定めた前例と、“ツナ缶(まぐろ・かつおの油漬け、味付け)や【その関連商品】”という但し書きがあるので、このくらいまでは十分許容範囲だ。このルールを濫用した悪しき前例もあるのだ。たとえ原材料の一番最初がブナシメジだったとしても、きちんと油は入ってて、黒潮町缶詰製作所はカツオを主としたツナ缶を多く輩出している実績があるのだ。何の問題もない。

 

ここでは私がルールだ。



 2017.6製造。7大アレルゲンを含まない。
 

缶を開けたところ



 トマトの香りが広がる。カツオが見えない。だが安心してほしい。
 

 キノコの下に、大きなカツオのかたまりが3つ入っていた。
 液汁の都合上さっぱりした味で、液汁もとっつきやすい。キノコのぷりぷり感とカツオのしっかりした食感がよく調和している。トマトソースの酸味も厭らしくない。
 パスタを50gだけ茹でて、ソースとしても使っても良いだろう。

 とっても和風なカツオの和だし生姜煮こごり風、その対となっていた。
 高級品の価格なのだから美味しいのは当然かもしれないが、
 
 \デメリットは値段と入手性ですね!/
 
・グレード ★★★★★ 4.5 
・価格   ★★★★★ 4.8 #410円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.3 #
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.5 #本社通販、高知アンテナショップで取扱い
・原産国  国産

☆スペック
固形量66g / 内容総量 90g
90kcal/缶 食塩相当量1.2g
原材料 ぶなしめじ、かつお、トマト・ピューレーづけ、トマトケチャップ、玉ねぎ、食塩、塩麹、砂糖、菜種油
JAN:4571301674543 製造固有記号カツオトマト62610927
製造者 株式会社黒潮町缶詰製作所(高知県幡多郡黒潮町入野4370番地) 製品ページ
Tuna canning review No.130

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.89)カツオの和だし生姜煮こごり風

→対をなす和風おかず缶。これも定番。個人的にはこっちのが好き。

(No.85)黒潮オイルのごろっとカツオ

→高知のカツオパワーを全力で味わいたい人へ。

(No.117)ドンウォン 唐辛子ツナ

→韓国のおかず缶。もちろん辛い。値段は手ごろ。
#かつお #味付 #缶つま

ワオ!と言っているユーザー

DONG WON(東遠) 唐辛子ツナ 辛かったぜ…お前は…

スレッド
”トマトソースをベースとして、... ”トマトソースをベースとして、たまねぎ・にんじん・じゃがいもと、野菜がたっぷり入ったおかず感覚の味付けツナです。”


DONG WON(東遠) 唐辛子ツナ
かつお味付・廉価品

韓国産のおかず系ツナ缶


 韓国の水産企業・東遠(동원)が1980年代頃から製造販売しているツナ缶。マーケティングにはシーチキンめいたメディア戦略が用いられ、現在は韓国を代表するツナ缶製品고추참치として広く浸透しているようだ。その評判が評判を呼び、東遠に続けといくつかの企業が唐辛子ツナを製造している。
 現地で言うところの「白飯喰らい」。兵士にも強く支持されるものの、栄養価と腹へのダメージから正式な戦闘糧食ではない。
 ※日本語の情報に乏しく、本節がおおむね韓国語の解説からの意訳になっている点に留意願いたい。
 日本国内では東遠ジャパンが輸入卸となり、パッケージをローカライズしたうえで一部の輸入食品店で取り扱っているようだ。日本ではカツオ使用の唐辛子ツナ(マイルド)のみが流通する。流通期限2020.10。ロット横の까지は「~まで」を意味する。
 ※うっかり外観の画像を撮り忘れたため、メイン画像=缶を開けた画像に代えさせていただく。

缶を開けたところ・味


  真っ赤な液汁の中に、角切りされたジャガイモとニンジンが入っている。身を含め3~4辛くらいには辛いのだが、ミヤカン(No.40)などの国産勢とは全く異なる質の辛さを持っている。現地で白飯喰らいと呼ばれる理由も理解できる。
  身はチャンク程度のかたまり肉とフレーク肉が混ざっている。どちらにもしっかりコチュジャンベースの味がしみ込んでいて、生臭さは感じられない。今まで食べた海外勢の味付け缶の中ではトップクラスに食べやすい。
  
  手軽に韓国のズボラメシ──もとい、韓国料理を日本で再現できる、という点は大いに評価できるだろう。
  お上品な辛さが好みなら前出のミヤカンピリ辛ツナ、さらにお上品ならモンマルシェの国産唐辛子(No.41)で、よりストイックに辛さを求めるなら東遠唐辛子ツナやAyamのカレー系ツナにつながっていく。辛いツナ缶の開拓は(筆者が辛いの苦手で)遅々として進んでいないため、新たな求道者のエントリーを期待したい。
 

☆各種評価


・グレード ★★★☆☆ 2.5 
・価格   ★★★☆☆ 3.0 #165円/缶
・味覚評価 ★★★☆☆ 3.5 #画期的な味
・入手性  ★☆☆☆☆ 2.0 #コストコにもあるらしい
・原産国  韓国

☆スペック


固形量50g / 内容総量100g
125kcal/缶 食塩相当量1.5g タンパク質14.0g
原材料  カツオ、唐辛子ソース(トマトペースト、砂糖、唐辛子粉、にんにく、酵母エキス、食塩、玉ねぎ粉末、胡椒、でん粉、唐辛子、乳酸菌)野菜(じゃがいも、にんじん、玉ねぎ)、食用なたね油、甘味料(ソルビトール)、調味料(アミノ酸等)
(原材料の一部に小麦粉を含みます)
EAN:8801047621164 製造固有記号F4
輸入者 東遠ジャパン株式会社(東京都新宿区大京町23-3 四谷オーキッドビル10F) 製品ページ
Tuna canning review No.117
#かつお #味付 #海外ツナ缶

ワオ!と言っているユーザー

三洋食品 トンナートソース風ツナフレーク(プロトタイプ)発売前の実食レビュー

スレッド
三洋食品 トンナートソース風ツ...


三洋食品 プリンス(Prince)印・トンナートソース風ツナフレーク
まぐろ味付けフレーク・プロトタイプ!



 焼津水産高校すぐ近くに立地する、三洋食品。
 11月に取材へ赴いたのだが、担当者Y氏からお土産として試作品のサンプルをいただいた。11月下旬プレ発売開始する品で、レビューを公開しても構わないということだったので、公開させていただく。
 
 トンナートという言葉を初めて聞いたので調べたが、おおざっぱに言うと「肉にツナを混ぜた白いソースをかけるイタリアの料理」で、トンナートソースはその「ツナを混ぜた白いソース」のことを指す。
 そのレシピ自体に大きな差異があり、オイルヒーターとか作ってるデロンギ社の解説では「ツナにゆで卵の黄身やアンチョビ、ケーパーを混ぜたもの」となっているが、純正ごま油で有名なかどやの解説では「ツナとマヨネーズとケッパーと香味を混ぜたもの」となっており、とりあえず「冷やした肉にかける用の、ツナとケーパーを使ったすっぱくて白っぽい液体」という認識で合っている。はずだ。たぶん。
 
 なぜこんなあいまいな書き方かって?
 
 「これはプロトタイプのツナ缶!」
 
 つまり白缶にこのラベルが貼ってあるだけで、製品ではない。したがって、原材料名等も書いていない。
 わからないのだ。開けるまでどんなツナなのかわからないのだ。トンナートで調べても、イタリア料理に明るくない筆者は更に混乱してしまった。
 やむを得ない。答えは目の前にあるのだ、開けよう。2017.10製造。ツナ缶ブログ初「発売前のツナ缶レビュー」の瞬間。

☆缶を開けたところ
  
  …ん? この香りは? たまねぎとマヨネーズの混ざった……この香りは覚えがある。

  
 中身を箸でほぐした。なおのことマヨネーズの香りが広がる。
 口に含むと、マヨネーズのすっぱさとツナのフレッシュな塩味、ちょっとの苦みがある。このピクルスめいた色をした実、ケーパーが隠し味程度の苦みを付与しているものと思われる。まぐろはびんながまぐろと思われる。
 思いついた使い方として、マカロニを混ぜてチーズ載せてオーブンで焼けば「トンナート風グラタン」が出来上がる。酸味の強い個性的なグラタンだ。
 味のディティールを一行で言えば:
 

レベル高いツナマヨ!


 トンナートの名前通り、イタリア料理風の白いツナ入りソース。そして、ツナマヨにない味の重厚感。
 おそらく三洋食品はこの重厚感を出したくて、そして単なるツナマヨで終わらせないようトンナートソース風という名前で差別化をはかったのだろう。
 
 イタリア料理を日本の家庭で手軽に再現できる、普段使いのツナマヨをパワーアップできる、日本人好みの和食にも適性があるという点で、小売の新しいレーンを切り拓けるかもしれない。
 赤缶のようなオーソドックスで高品質な製品を作るさなか、このような挑戦的ツナ製品を作って世に送り出す姿勢。その姿勢はかっこいいのだが、フルーツナ同様にうまくプロモーションを打てるか……という課題が残る。個人的には味の想像がまったくつかなかったし、それはバイヤーも消費者も同じだろう。
 スーパー等で試食ができるよう展開して「パンにも合う」「ごはん三杯いける」ということを消費者に訴求できれば、より販路を広げられるのでは…と思った。

※これは試作品の提供を受けて執筆したものであり、実際に発売する製品と仕様が異なる可能性があるため、注意されたい。
 


☆各種評価
・グレード 【試作品】
・価格   【試作品】
・味覚評価 ★★★★☆ #ツナマヨのレベル高い版
・入手性  【試作品】
・原産国  国産

☆スペック
内容量 --g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 (試作品のため、表記なし)
JAN:なし 製造固有記号なし
製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3)
Tuna canning review No.92
#びんながまぐろ #三洋食品 #味付 #気合の入ったツナ缶レビュー

ワオ!と言っているユーザー

黒潮町缶詰製作所 カツオの和だし生姜煮こごり風を食べたレビュー

スレッド
黒潮町缶詰製作所 カツオの和だ...
 “日本一の一本釣りカツオ船団の町「黒潮町」の一本釣りカツオと、日本一の生姜の産地「四万十町」の生姜をじっくりコトコト甘辛醤油の出汁で煮込みました。”

  黒潮町缶詰製作所
  カツオの和だし生姜煮こごり風
   かつお生姜煮ソリッド・高級品



☆コメント
 高知の果て、黒潮町で第三セクター方式の運営をおこなっているベンチャー缶詰会社、黒潮町缶詰製作所。非常食のローリングストックに普段使いできるおいしさを求め、「日」常食を掲げた。これもツナ缶をそのまま和食のおかずにしたような製品だ。
 ツナ缶ブログでは以前「黒潮町のごろっとカツオ(No.85)」を取り上げ、製品と記事の両方で高い反響があったが、今回有難い機会を得て変わり種のツナ缶をレビューできる運びになった。

 この「カツオの和だし生姜煮こごり風」は、生姜やあまじょっぱい調味料で液汁ごと固めたものである。
 煮こごりという言葉を初めて見たので辞書で引いたが、要は出汁も魚のうまみも全部寒天で固めたものということらしい。原材料の寒天でシーチキンアスリートの記憶がよみがえるが、先入観は捨てておこう。自社通販サイトの製品ページでも、ひじきにコレを乗せたアレンジレシピが紹介されているため、コテコテの和風おかずといった印象だ。
  ちなみに、ツナ缶ブログを標榜している本ブログだが“原材料の一番最初が「まぐろ又はかつお」で、開けてすぐの実食ができるものなら普段通りのレビューは可能”と定めた前例と、“ツナ缶(まぐろ・かつおの油漬け、味付け)や【その関連商品】”という但し書きがあるので、このくらいまでは十分許容範囲だ。このルールを濫用した悪しき前例(No.52)もあるのだから、何ら問題はない。
 販路は本社直売+本社通販、一部の高知県アンテナショップなど。2017.6製造。7大アレルゲンを含まない。

☆開けたところ
  

スライスした大切り生姜とカツオがドーン!


 二連続でドーンしてるが、実際これでもかと缶詰の中でインパクトを放つように入っているのだ。仕方があるまい。
 生姜は原材料本来の甘みと香りを持っていて、かじっても辛くない。また、液汁は寒天で固められているわけではなく、寒天でとろみをつける程度の硬度になっている。その液汁も生姜味とあまじょっぱさを持っていて、これ自体が優秀なタレになり得る。
 かつおの身は前回のごろっとカツオ程のインパクトはないものの、しっかりとかたまり状をしている。一般的なかつお缶と一線を画す十分なボリュームはそのままに、おかず缶詰としての適性が増している。
 しいてデメリットを挙げるなら価格と、生姜の味が苦手な人には向かないことだろうか。よくある生姜ペーストと異なりスライスしょうががそのまま入っているため、味や食感がどうしてもダメな人には厳しいものがある。
 
 日本酒と白飯がいくらあっても足りないかつお缶。これ一品で十分なおかずになるクオリティがあり、筆者の寒天に対する偏見も払しょくされた。

 なお、本記事は黒潮町缶詰製作所の好意によってサンプル提供を受け執筆した。当ツナ缶ブログ・ツナ缶本の理念に賛同してツナ缶・自社缶詰製品サンプルを頂いたことに深く感謝を申し上げるとともに、本記事公開をささやかな御礼としたい。
 「ダイレクトマーケティングだから褒め倒してるんでしょ?」と思った諸兄にこそ試していただきたい和食ツナ缶だ。ほんとにごはんに合うから。合わなかったら私に文句つけていいから。
 
☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 4.6
・価格   ★★★★☆ 4.8 #450円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.9 #「足し算」の可能性
・入手性  ★★☆☆☆ 1.5 #本社直売、本社通販
・原産国  国産

☆スペック
固形量55g / 内容総量95g
102kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 カツオ、米発酵調味料、黒糖、生姜、料理酒、合わせだし、おろししょうが、寒天、食塩、増粘多糖類(加工でんぷん)
JAN:なし 製造固有記号カツオショウガ
製造者 株式会社黒潮町缶詰製作所(高知県幡多郡黒潮町入野4370-2) 製品ページ
Tuna canning review No.89
#かつお #めずらしいツナ缶 #味付 #気合の入ったツナ缶レビュー

ワオ!と言っているユーザー

最速レビュー! モンマルシェ オーシャンプリンセス・国産にんにく入りツナの食レポ

スレッド
最速レビュー! モンマルシェ ...
“ほのかな甘みがある青森「鬼丸農園」のにんにくを使用したフレーバーツナです。”


  モンマルシェ オーシャンプリンセス ホワイトツナ
  国産にんにく入りツナ
  びんながまぐろ調味液漬けフレーク・高級品



☆コメント
 新発売ツナ缶の最速レビューだ。
 モンマルシェが昨日10/19にリリースした新製品、国産にんにくツナ。エンボス加工された白いラベルと箔押しのストライプ・製品ロゴが目を引く。
 味付きツナとしては去年の国産唐辛子ツナ(No.41)をルーツとしており、青森県の元りんご農園鬼丸農園でつくられた高級品種「福地ホワイト」を原材料に採用している。
 要は国産唐辛子ツナと一緒でフレーバー相手の薬味にもこだわっているのだ。製品イントロダクションにも「お酒の美味しくなるこれからの時期にぴったり」としており、良い酒には良いツナをという思想が読み取れる。
 製品名の似ているサスナのガーリックツナ(No.87)を先日取り上げたが、類似点はほとんどない。向こうはにんにくをペーストにしてあって、スライスではないし、向こうはライトミートで価格帯もまったく異なる。
 入手性は比較的良好で、自社ネット通販でも静岡駅パルシェの直営店でも調達できる。2017.8製造。製造から二か月の若いロットだ。

 ☆開けたところ 
  
 

「まぐろと一緒にニンニクがドーーーーン!」


 大根みたいな色のコレがにんにくスライスだ。これでもかとにんにくスライスをちりばめてあり、香りに響いている。
 まぐろの味は、一般的なツナ缶をベースにスモークを彷彿させる香味がついた。別の味は殆どついてないし、辛みはまったくない。お子様大歓迎の味だ。液汁まぐろ身ともに塩分も強いため、つまむのにちょうどよい。
 ベース綿実油フレークの無難な味なので、そのまま食べても味が破綻しない。
 
 ピザの具にしたら味と見た目で目立ちそう。あとは餃子の具。お手頃なドラキュラ避けにも。
 このにんにくスライスの香味と見た目を生かせる料理で活躍しそうだ。

 なお、レビューに使用した製品は提供品である。
 発売のアナウンスと共に本品を提供していただいたモンマルシェのK氏に、この場を借りて深く御礼申し上げたい。


・グレード ★★★★☆4.6
・価格   ★★★★☆4.4 #378円/個
・味覚評価 ★★★★☆4.1 #見た目のインパクトに反した無難な味
・入手性  ★★☆☆☆2.0 #公式通販、静岡駅パルシェの直営店など
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
206kcal/缶 食塩相当量0.9g
原材料 びん長まぐろ、綿実油、にんにく、食塩、たんぱく加水分解物、野菜エキス、トマトペースト、増粘剤(グァーガム)
(原材料の一部に大豆を含む)
JAN:なし 製造固有記号AC9. M07
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
Tuna canning review No.88
#びんながまぐろ #モンマルシェ #味付

ワオ!と言っているユーザー

サスナ ガーリックツナを食べたレビュー

スレッド
サスナ ガーリックツナを食べた...
"サラダ、スパゲッティー、おつまみに"


  サスナ ガーリックツナ
  まぐろ調味漬油入りチャンク・普及品



☆コメント
 サスナの製品群で比較的知られている、ガーリックツナ。きはだまぐろ等のライトミートを輪切り唐辛子とにんにく・しょうがで味付けをしたものだ。
 昨今にわかな盛り上がりを見せている唐辛子系ツナ(ペペロンチーノが作れるようなツナ缶)の走りといっても過言ではない。確認できるだけでも01年から販売している
 おりづるソリッド、おりづるフレーク、ガーリックツナと、中小缶詰会社として15年以上盤石のラインナップを保っている点が特徴的。またミヤカンのピリ辛ツナ(No40)より早く唐辛子系ツナを持っていた。
 販路は本社直売・通販(24缶単位)のほか、日本坂パーキングエリアに他社焼津ツナ缶と一緒に少々の取り扱いがあった(2017.3調べ)。変わった入手方法として、ふるさと納税でもこれが届くプランがある
 日本坂PA購入の個体を取り上げる。2016.6製造で、一年余が経過している。
 
  
 缶を開けた瞬間、にんにくの香りが辺りを立ち込めた。
 底部にチャンク缶であることをアピールするごろごろ肉が転がっている。香りは強いが、味はやや薄い。
 赤い液汁のとおり辛みが前面に出ており、辛さ一辺倒にならないよう砂糖やしょうがでマイルドな後味に仕上げてある。
 あっさりした味にしっかりした身の固さ。そのままパスタにダーッってかけてもおいしいと思う。前出のピリ辛ツナとはまた違う次元のパスタが作れる。
 
 製品の触れ込み通り、酒のつまみにも高い適性を持つ。ごはんに合う製品群は数多くあるが、こちらは変わり種として十分通用するだろう。

・グレード ★★★☆☆
・価格   ★★☆☆☆ #146円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ #ピリ通り越してやや辛
・入手性  ★☆☆☆☆ #本社直売、日本坂PA
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
166kcal/缶 食塩相当量1.3g
原材料 まぐろ、大豆サラダ油、たまねぎペースト、野菜スープ、砂糖、醤油、にんにくペースト、りんご酢、清酒、食塩、しょうがペースト、とうがらし輪切、調味料(アミノ酸)パプリカ色素、香辛料
JAN:4560253750016 製造固有記号なし
製造者 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824) 製品ページ
(原材料の一部に小麦を含む)
Tuna canning review No.87
#きはだまぐろ #味付 #缶つま

ワオ!と言っているユーザー

いなば食品 まぐろ味附フレークを食べたレビュー

スレッド
いなば食品 まぐろ味附フレーク...
“きはだまぐろをフレークにし、ご飯にぴったりのしょうゆ味に仕上げました。
懐かしい昔ながらの味わいです。卵とじや、お弁当のおかずにもどうぞ。”


  いなば食品 まぐろ味附フレーク
  きはだまぐろ味付けフレーク・普及品



 いなばというとスーパーノンオイルの知名度だけが突出して高いが、オーソドックスにしょうゆで甘じょっぱく煮付けたモデルもある。
 缶の意匠が現在のいなば統一デザインからかけ離れた昭和チックなものの、材質表記やJANコード、「缶のまま直火や電子レンジで温めないでください(原文ママ)」等の現代的な注意書きがある。少なくとも10年前にはメンテナンスされているようだ。
 モノ自体はいなば直売所や公式オンラインショップ、(やや高いが)Amazon扱い、ごく一部の百均で取り扱いがある。
 本ブログでは2016年7月製造(製造から4ヶ月経過)の比較的新しいロットを取り挙げる。スペックを読むだけで味の濃さとカロリーの低さが予想できる。
 酷評の声が古くから残っているが、実際はどうだろうか…

  
 水気を減らしたはごろも煮という印象。はごろも煮のような味の濃さを想像していたが、それよりは薄味に仕上げてある。
 血合いのような黒いものが残っているが、きはだまぐろの皮だ。常軌を逸した量の血合いを完食したから分かるが、この味付け缶から血合いの味はしない。味付けの中では薄味で、はごろも煮未満・和風シーチキン以上という感じ。
 ごはんが欲しくなる。某星の戦士のような勢いでごはんが減っていくこと請け合いだ。
 
 また、普段取り挙げるツナ缶にくらべ低カロリー高タンパクな製品でもある。ぜひ、アスリート諸氏には安息日の天然プロテインとして食事に組み込んでいただきたい。毎日食べるにはしょっぱいけど。

☆各種評価
・グレード ★★☆☆☆ 
・価格   ★☆☆☆☆ #120円 いなば直売
・味覚評価 ★★★★☆ #甘じょっぱいの好きな人にお勧め
・入手性  ★☆☆☆☆ #たまーに百均でも
・原産国  国産

☆スペック
内容量 160g
208kcal/缶 食塩相当量3.0g たんぱく質34.2g
原材料 きはだまぐろ、しょうゆ(大豆、小麦を含む)、砂糖、野菜スープ、調味料(アミノ酸等)
JAN:4901133073519 製造固有記号INB2
販売者 いなば食品株式会社(静岡県静岡市清水区由比北田114-1) 製品ページ
(原材料の一部に大豆と小麦を含みます)
※開缶には缶切りが必要です

Tuna canning review No.59
#いなば食品 #きはだまぐろ #味付

ワオ!と言っているユーザー

No.57 マルハ(マルハニチロ) まぐろフレーク味付を食べたレビュー

スレッド
No.57 マルハ(マルハニチ...
“まぐろをほぐして、しょうゆで煮込みました。まぐろのうまみとしょうゆの甘辛さが、ごはんに良く合います。”


  マルハ(マルハニチロ) まぐろフレーク味付
  まぐろ味付けフレーク・普及品


☆コメント
 さんまの蒲焼缶で有名なマルハニチロのツナ缶。廉価品はすべてあけぼのブランドで販売されているが、国産品の一部にマルハ名義の製品がある。
 スペックを読む限りオーソドックスな味付け缶で、製造固有記号のSHCは恐らく焼津のサスナが製造を受け持っているものと思われる。サスナは古くから焼津で高品質な缶詰をOEM製造している老舗缶詰会社だ。

☆缶を開けたところ
  
 茶色の身が詰まっている。汁気はやや少なめ。
 あまじょっぱい。はごろも煮より若干薄い程度だが、それでもそのまま食べると相当濃い印象を受ける。これ1缶でおにぎり7つくらい作れそう。
 
 従前からある味付けのレギュレーションを遵守した、扱いやすい味付缶である。
 缶の内側は素ブリキなため、使い残したら別の器に移すこと。開缶後は酸素に触れてスズが溶けやすい。

☆各種評価
・グレード ★★☆☆☆
・価格   ★★☆☆☆ #96円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #よく言えば普遍的
・入手性  ★★★☆☆ #スーパーに売ってる
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
84kcal/缶 食塩相当量1.5g
原材料 まぐろ、しょうゆ、砂糖、糖みつ、かつおエキス、調味料(アミノ酸)、増粘多糖類
(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
JAN:4901901096184 製造固有記号SHC
販売者 マルハニチロ株式会社(東京都江東区豊洲3-2-20) 製品ページ
Tuna canning review No.57
#マルハニチロ #味付

ワオ!と言っているユーザー

Kanpy ツナオムレツの具 和風味を食べたレビュー

スレッド
Kanpy ツナオムレツの具 ...
“オムレツ食べたい!”


  Kanpy(加藤産業) 卵2個と混ぜて焼く
  ツナオムレツの具 和風味
  オムレツのもと・普及品


☆オムレツの作り方(パッケージより引用)
①ボウルに卵2個とツナオムレツの具を1缶加え、よく混ぜる。
②フライパンに油(大1)を熱し、①を流し込む。
③大きくかき混ぜながら焼き、半熱状になれば、半月型に整え火を通す。
 「具はそのままでもお召しあがりいただけます」

☆コメント
 関西に本社をおく加藤産業のプライベートブランド品。関西旅行の折りにたまたま見つけたため、筆者も社名は初めて知った。おそらく社の方針と思われるが、原材料名のアレルギー表記のほかこんにゃくに混ぜた添加物まで書き込んでいる。だが製品ページはない。
 製造は焼津の三洋食品。OEMのほか、プリンス印など高品質な自社ブランドを展開している缶詰会社だ。製缶スタイルは自社プリンス印とほぼ同じであるが、この缶胴では比較的珍しいアルミ缶を用いている。

 ツナ缶ブログにあるまじき無茶な商品名ではあるが、
 原材料の一番最初が「まぐろ」だ。品名がどうであれ、まぐろ味付けに類するものだ。
 前出した作り方の末文にも「具はそのままでもお召しあがりいただけます」と書いてある。開けてすぐの実食ができるものなら、普段通りのレビューは可能だ。問題ない。

 「具はそのままでもお召しあがりいただけます」
 
 「具はそのままでもお召しあがりいただけます」

 なんと良い響きであろうか。

☆缶を開けたところ
  
見た感じ謎の缶詰感がするものの、食べてみて納得した。
味付け缶特有の味の濃さを踏襲しており、具になってるこんにゃくが他者にないボリュームを演出している。そのままおにぎりやおつまみに使用しても、十分いけそう。
こんにゃくが含まれる味付け缶は他社になく、強い異彩を放っている。しかし、「オムレツのもと」という使い方を無視してそのまま食べても十分なポテンシャルがあり、ツナ缶の実用性と汎用性を如実に表現したおいしい味付けツナ缶と言えるだろう。


☆そしてオムレツにした
  
レビュー後、「オムレツのもと」なので、ちゃんとオムレツにして食べた。
味の濃さは卵で薄れ、ふわふわの卵と味付けまぐろ・こんにゃくがガッチリ噛み合っている。恐ろしいまでの相乗効果を生み出している。

作り方どおりのオムレツ、ボリューム重視のオムライスはもちろん、そのまま食べても高い満足感を得られる。
ミーハーな高級ツナ缶ばかりに追われ、これほどまでに隠れた良質ツナ缶を見逃していたことが悲しい。今年取り上げた普及品クラスで最上位の、ステキなツナ缶だった。


☆各種評価
・グレード ★★★☆☆ 
・価格   ★★★☆☆ #149円 ライフ今津駅前(西宮)
・味覚評価 ★★★★★ #久々のスマッシュヒット
・入手性  ★☆☆☆☆ #Kanpyブランド取扱店のみ?
・原産国  国産

☆スペック
内容量 65g
134kcal/缶 食塩相当量1.5g
原材料 まぐろ、しょうゆ(大豆・小麦含む)、大豆油、こんにゃく、砂糖、かつお節エキス、生姜、椎茸、パン粉(小麦を含む)、米粉、酵母エキス、
添加物 水酸化カルシウム(こんにゃく用凝固剤)
JAN:4901401010338 製造固有記号なし
販売者 加藤産業株式会社(兵庫県西宮市松原町9番20号)
製造所 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3)
Tuna canning review No.50
#スーパーPB #味付

ワオ!と言っているユーザー

  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ
ハッピー
悲しい
びっくり