157缶 和歌山の贅を詰めたツナ缶 JF和歌山・マグロ経済学 まぐろ醤油煮の実食レビュー
1月
21日
本州の果てで造られる生マグロの味付缶
(本記事の「勝浦」は、特記ない限り和歌山県の「那智勝浦」です)
本場静岡県から西に450km弱。和歌山県、那智勝浦町。国産ツナ缶の97%は静岡でつくられている(2018年)が、わずかに別の地域でも製造されている。
読者にとってなじみ深い宮城県が数パーセント、他に高知県、和歌山県。この風光明媚な場所でごく少量製造され続けているツナ缶がある。
筆者は過去二度にわたり勝浦へ出向き、このツナ缶を購入しているが、JF和歌山に移管したあとの製品はまだ購入していなかった。そのため、またツナ缶のためだけに勝浦まで足を運び、本缶を手に入れた。しかも今回は日帰り。
なお、兄弟品に(No.29)オイル漬、(No.46b)水煮がある。レビュー当時製造元がJF勝浦だが、現在も中身は変わっていない。
今回の旅程はお礼参りでもある。2016年夏に命を吹き込んだ同人ツナ缶No.1を、十分に熟成させ、生誕の地に巡らせてやりたい。そういう気持ちがあった。
製品に着目しよう。白缶にラベルとJANコードを手貼りしてて、賞味期限は平成表記から西暦表記に変わった。当ロットは2022.6.28(令和元(2019)年6月28日製造)と、製造からまた四ヶ月程度の若い缶詰だった。
トレードマークの「マグロの身にマグロ経済学という表記」だが、このマグロが細身で、ビンナガのような気がするが、定かでない。
味付の材料を地場素材にこだわって、
・勝浦魚市場で揚がった新鮮な生まぐろ
・新宮市・尾崎酒造の酒
・那智連峰の伏流水で仕込んだ藤野醤油のしょうゆ
・同じく那智の伏流水で仕込んだ醸造酢
・海水から煮詰めた熊野黒潮本舗の食塩
・海南市・中野BCのみりん
・和歌山県産のはちみつ
と、主要原材料はすべて和歌山県産で固めてある。これらの社名はすべてラベルに記載されているが、その社名を頼りにWebページを探し当て、フレーズを添えた。
今回購入したのは紀伊勝浦駅から5分の「にぎわい市場」。2017年にまぐろ体験CANの隣に新しくできた観光施設で、ワンストップに勝浦の生まぐろ・お菓子・ツナ缶などを買って食べて帰れる。ただしツナ缶の人気がアツいため、品切れの際は同館の奥まったところにある酒屋さん(堀忠酒店)や、漁港の近くにある木下鮮魚店にも足を運んでほしい。なお、2019年11月現在熊野市駅前のお土産店(熊野市駅前特産品館)にも取り扱いがあったことを付記しておきたい。2019.6製造。
缶を開けたところ
サイコロ大にカットされた身が詰められている。味付缶だが、他社普及品のような強いしょっぱさ・甘さはなく、説明文通りのゆるやかなあまじょっぱさに抑えてある。
この大きな身からくる豊かな食感と、ご飯にも酒にもいける程度の味の濃さが魅力的。ごはん255杯も夢ではない。1杯以上やるにはちょっと少ないけど。
全ラインナップ非常に完成度が高く、ご当地性も強いJF和歌山のツナ缶たち。個人的には、味とリピートしたさでオイル漬と醤油煮が突出して高い。その入手には困難をきわめるが、それだけの価値があるツナ缶である。
☆各種評価・スペック
・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格 ★★★★☆ 4.5 #280円/個 にぎわい市場直売コーナー
・味覚評価 ★★★★★ 5.0 #超高級品クラスに比肩する味付缶
・入手性 ☆☆☆☆☆ 0.2 #現地か熊野市駅前
・原産国 国産
内容量 90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 ビンナガマグロ、みりん、しょうゆ、砂糖、はちみつ、片栗粉、酒、醸造酢、食塩、甘味料(ステビア)、調味料(アミノ酸等)
JAN:4580525740040 製造固有記号なし
販売者 和歌山漁業協同組合連合会まぐろ体験CAN(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地7-12) 製品ページ
Tuna canning review.No.157
ツナ缶スーパーリンク!
・(No.29)オイル漬
→枯れたはずのびん長綿実油漬に新たな芽吹きを与えたツナ缶。同人ツナ缶1の源流となった。
・(No.46b)水煮
→原材料:ビンナガ、塩、以上。ストイックにマグロを愉しむ大人の味。
~~本文ここまで~~
冬コミ(C97)で手に入れたCDの中ではこれが一番よかったです。Ashmint*のmeteor。
https://ashmint.booth.pm/items/58790
創作女性ボーカル、疾走感のあるロック、この辺のフレーズが好きな方にはハマるはず。私はハマった。
投稿日 2020-01-21 07:12
ワオ!と言っているユーザー