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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

https://jp.bloguru.com/zumix
  • ハッシュタグ「#宮城勢」の検索結果8件

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

【もらいもの】127缶2回目あらため212缶 2022年産、日本一高いツナ缶の実食レビュー「モンマルシェ 鮪とろBLACK LABEL(ブラックレーベル 2022夏)」(ただし不正品)の実食

スレッド
"Collaboration with Premium Ex...
"Collaboration with Premium Extra Virgin Olive Oil and
Only 1% of whole Albacore."
【もらいもの】127缶2回目あ... 【もらいもの】127缶2回目あ... モンマルシェ オーシャンプリン...

モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ
MAGURO-TORO BLACK LABEL【ブラックレーベル】(2022)
びんながまぐろトロ肉オリーブオイル漬けスライス・不正品


こんなツナ缶です


おねだん
ツナ缶ブランドの国産ツナ缶として
日本で一番高い(5,400円
魚の種類
ビンナガマグロ1尾
特定のとろ肉だけ使用(ホワイトミート)
液汁の種類
オリーブオイル漬け
(スペイン製EXVオイル:オロバイレン ピクアル使用の説明があるが)
(本品に入ってたのはエルドラード ブラックレーベル使用のカード)
身のほぐし方
手で詰められたとろ肉

おすすめの食べ方
いいからそのまま食べてくれ
そのあとわさびをのせてどうぞ



孤高の頂、ふたたび


 モンマルシェが2018年から世間にとどろかせる、日本一高いツナ缶。
 ツナ缶という食べ物において、最高の材料と最高の調味法をしたらどういうものが生まれるのか。それを食べた人はどんな気持ちになるのか。市場に問いかけ、2010年代までのツナ缶トレンドではまず見なかったスマッシュヒットを炸裂させた。その勢いは2022年になっても衰えていない。
 発売後、数えきれないほど多くのメディアに取り上げられ、高級ツナ缶の頂点であり続けた。今もなお、他の追随を許さないブランドバリューを誇り、ツナ缶の「失敗したくない贈り物」として、価値ある選択の一つとなっている。 
 発売当時書いた記事(気合のある No.127)が検索結果の5ページ目に出てくるなど、一般消費者の関心は高い。個人ブログの割には健闘しているほうだと思う。
 なお、その時に買った2缶目は開けるのがもったいなくて未だ熟成の途にある。
 
 発売当初から細部が変わっているため、それを主に書き綴る。製品全体の詳しい解説は、モンマルシェのブランドサイト私の実食レビュー(No.127)が役に立つ。どんなところでこだわりすぎたのかとか、熱っぽい書き方をしている。

発売当初から現行品で変わったこと


オリーブオイルの変更?


 Webサイトの実食や各種リリースを見るに、2020年末の製造分あたりから、感動オリーブオイルと呼ばれていた「エルドラード ブラックレーベル」を「オロバイレン ピクアル」に油を変えている。だから今回のロットもオロバイレンであろうと。これが私の仮説だった。
 しかし! 実際に私の手元にあるのは
 

「エルドラード ブラックレーベル」



 想定外の名前が書かれたギャランティカードにフリーズする。
 4年ぶりに見た。再び対戦の機会が得られてうれしいよ。でも、どこにも「エルドラード ブラックレーベルも使う」みたいな記述、なかったよね…
 ブラックレーベルの製造ラインは非常に小規模(というかほぼ手作業)であるから、時期によってエルドラードだったりオロバイレンだったりしても何ら不自然ではない。たまたま私のブラックレーベルがエルドラードだっただけだろう。
 レビュー番号はオリーブオイル変わった前提で208缶を振っていたが、訂正しよう。No.127-2、つまり前回と同じ、エルドラードを使ったブラックレーベルの製造年違いを頂こう。
 粋なサプライズしてくれるね。
(2023.4.1追記)本レビュー後、モンマルシェに問い合わせた結果、誤ったギャランティカードが封入されていたことが発覚。ホームページの説明通り、オロバイレンで合っていた。ギャランティカードが真正性を保証しないことから、本品は不正品……「不正ブラックレーベル」とでも呼ぶものになっている。こんな内容なので事実発覚後からエイプリルフールまで記事を缶熟させていた。缶の中身自体は問題ないので不良品ではないことを同社名誉のために強調したい。
 
 オリーブオイルが変わったことを紹介したかったが、このとおりエルドラードのままだったのでこの缶からは紹介できない。細部の変更点として、黒い帯をとめているシールにOceanPrincessのロゴが入ってたり、賞味期限がYYYY.MM表記になっていたりするくらい。あと、缶詰ラベルに製造所がミヤカンであることが明記された。以前は書いてなくて「モンマルシェはミヤカンOEMなの隠してないから事実上ミヤカン」みたいなことを書いていたが、その必要がなくなり、堂々と「日本一高いツナ缶を作っている工場は気仙沼にある」と示せるようになった。
 (2023.4.1追記)オロバイレンのオリーブオイルだ。したがって、ここから下に書いた味の解説は全て勘違いで、誤りである。




"Have you ever had such an experience
as you were deeply impressed by a great live preformance?
We would like to impress you in the same way
through your meal with our products."


でもお高いんでしょう?


 

お値段は5,400円/缶。


 これも4年前と変わらずだ。相変わらず他を圧倒する。国産普及品のツナ缶が一箱買っておつりがくる。皆さんはツナ缶一箱買ったら、数か月か半年くらいは持つだろう。しかし、ブラックレーベルはF3号缶に入った1個で5,400円なのだ。
 ぶっちゃけコスパはものすごく悪い。毎日食べるなら国産普及品のほうがいいし、ちょっとおいしいのがいいなら2~300円のツナ缶のほうが向いている。人に渡すにせよ、差し入れならモンマルシェのスタンダード製品で十分ではないか。
 この5,400円が必要とされるのは、やはり失敗が許されないときか、5千円という価格を上回るほどの憧れを止められないか。私みたいな。
 (世の中にはP4号DR缶に入って1万円のツナ缶?があるが、異業種からの参入なのと、複数の食べたの報告を見たことがないので、判断を保留している)
 
 ロット番号は220808034となっていたので、おそらく22年夏製造の個体と思われる。
 じゃあ、前回のレビュー記事でも書いた例のあれ、行きましょう。
 
 






 このさきには_________
 暴値的で___________
 鮪のような__________
 ツナ缶が___________
 あなたをまっています。____
 
 それでも開缶しますか?____

  ⊂はい⊃   いいえ_____









☆缶を開けたところ


 
 
 
(スマホの方はピンチ操作、PCの方はクリックで拡大表示できます)

そうそう、これです、これ。身がきれいなんですよね。


 (超上から目線)
 (ローレルの葉は取り除いてお召し上がりください)
(2023.4.1追記)ギャランティカードと異なり、中身はオロバイレンのオリーブオイルを使っている。書いた味の解説は全て筆者の勘違いを含んでいるのでご了承いただきたい。


 端正に詰められたとろ肉と、非常に強いオリーブオイルの果実のような香り。
 その香りの質は前回レビューとほとんど変わっていない。製造から二ヵ月の若いロットなのもあり、まずオリーブオイルからきて、そののちとろ肉の引き締まった食感が来る。下味は最低限にとどめられていて、まずマグロの味とオリーブオイルの香り・口当たりをたしなんでほしいという意思がひしひしと伝わってくる。
 さしずめ、香りとオリーブオイルの口当たりが前奏で、マグロの味がサビ、口に残ったマグロのほぐれ身とオリーブオイルの混ざったものが後奏とでも喩えられるか。
 やはりブラックレーベルは一度そのまま食べたほうが良い。それから自分好みの食べ方を考えるのだが、やはりメーカーおすすめのわさび醤油よいよねに至る。

 発売当初からマイナーチェンジがなされ、より製品としての完成度が高まったが、
 入手性は……前より悪くなった。常時バックオーダーの状態で、実店舗でも予約待ちになることがほとんど。ドリプラのモンマルシェコーナーは時折わずかな在庫を持っている場合もあるが、基本的にはお店かネットで予約して長いバックオーダーに心馳せることになるだろう。直近で四か月後だった。
 特別な人へのご挨拶に失敗など許されないときや、お祝い事のために使うことを強くおすすめしたい。販売価格、手に入りづらいストーリーと、値段を裏付ける中身のクオリティで、モニタ越しに思案した末のブラックレーベルは、まず相手を感動させられると思う。

 今回の記事は、モンマルシェ公式のプレゼントキャンペーンでいただいた製品をもとにレビューを執筆した。なので、タイトルに【勝手PR】をつけている。
 なにかの偶然でブラックレーベルを再び食べさせてくれたモンマルシェの担当者に、深く御礼申し上げ、このレビュー記事を缶詰の日に公開して御恩報じができたらと思う。

■← ご注文はこちら(アフィリエイトなど 当然 なし!)


・グレード ★★★★★★ 6.0
・価格   【 超・高・級 】54.0 #5,400円/個
・味覚評価 ★★★★★★ 6.0 #変化がないということを確かめられた
・入手性  ★★☆☆☆☆1.5 #自社通販、ドリプラ、日本橋三越のモンマルシェ
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
367kcal/缶 食塩相当量0.7g タンパク質14.7g
原材料 びんながまぐろ(国産)、オリーブ油、食塩、ローレルの葉
JAN:なし 製造固有記号AC0b /XS
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
製造所 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市本浜町2-102-1)
Tuna canning review No.208No.127-2No.212

■参考資料

・(拙著)ツナ缶レビューzu-mix3.0 No.127「日本一高い5千円ツナ缶…モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ【ブラックレーベル】最速実食レビュー」 2018.11
https://jp.bloguru.com/zumix/336936/5
→製品自体の詳しい解説。

・「5千円超え」だと? こだわりがすご過ぎるツナ缶4種 黒川勇人 2021.12
https://news.mynavi.jp/article/canning-186/
→缶詰博士・黒川氏によるブラックレーベルの解説。

・最高級ツナ缶「ブラックレーベル」が届いた【1缶5000円】 TrimSkip 2021.8
https://trimskip.com/tuna-blacklabel/

・1缶5400円のツナ缶「鮪とろ ブラックレーベル(モンマルシェ)」を食べてみた感想 HHS変デジはてな支所 2022.1
https://lonestar.hatenablog.com/entry/2022/01/15/141249

・『オーシャンプリンセス 鮪とろ BLACK LABEL』が200セット限定で5/15発売! 感動オリーブオイル 2019.9
https://kandou-oliveoil.jp/news/detail.php?id=120
→ローンチ直後~2020年くらいまで、感動オリーブオイル(エルドラード)だった

・沸騰ワード10 高橋真麻のアナウンサーママ会に潜入!お取り寄せグルメ 爆売れ品からレア品まで全16品を堪能 日テレ 2021.4
https://www.ntv.co.jp/futto/articles/506wu0bq8zttfh87om.html
→2021年3月ころに番組が手に入れたブラックレーベルは、現行のオロバイレンピクアルに変更されていた

・予約待ちの高級ツナ缶にOro Bailen ORO BAILEN 2020.11
https://orobailen.tr-market.jp/news/%E4%BA%88%E7%B4%84%E5%BE%85%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%AB%98%E7%B4%9A%E3%83%84%E3%83%8A%E7%BC%B6%E3%81%ABoro-bailen/
→2020年暮れの製造分?から?変わったようだが、なぜか食べたのはエルドラードのほう

・缶詰がアツい!プロが教えるカン単レシピ! これでカン璧 缶詰(2021年05月15日放送)UMKテレビ宮崎
https://www.umk.co.jp/udoki/-20210515.html

・グルメな人に褒められる! 伊勢丹のとっておき手土産5選。すべて2022秋の期間限定品 Foodie 2022.9
https://mi-journey.jp/foodie/82543/




■「ツナ缶スーパーリンク!」

(No.127)鮪とろブラックレーベル
→このころは間違いなく「エルドラード」。だから間違ってたのはラベルと私の舌。

(No.48)モンマルシェ オーシャンプリンセス鮪とろ

1,296円2,160円。元・日本一高いツナ缶。2016年の発売当時は1,080円で、今は2,160円。6年かけて200%のインフレを達成したツナ缶だ。

(No.70)クレアテーブル オリーブオイルと夏びんながまぐろ

→オリーブオイルが強烈なツナ缶として、たびたび鮪とろの比較対象にしている。こっちは由比缶詰所のOEM。
今は自社開発のオリーブオイルでツナ缶としてのトータルデザインも整えている。

(No.200)おりづるソリッド

→お花みたいできれいですね。

(No.105)とろつな

→実売400円くらいでこの中身。カジュアルな差し入れに人気。
#めずらしいツナ缶 #オリーブオイル漬 #ミヤカン #モンマルシェ #哲学 #宮城勢 #気合の入ったツナ缶レビュー

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205袋 出しやすい水煮ツナパウチ SSKクイックプラス ツナフレークオイル無添加の実食

スレッド
昆布だしと野菜・貝のエキスで仕... 昆布だしと野菜・貝のエキスで仕上げた、オイル無添加タイプです。

 

清水食品(SSK) クイックプラス
液切りしないで使えるツナフレーク オイル無添加
きはだまぐろ水煮フレーク・普及品



こんなツナパウチです


おねだん
ふつう(180円くらい)
魚の種類
キハダマグロ(ライトミート)
液汁の種類
水煮(昆布だし、野菜と貝のエキスで調味)
身のほぐし方
細かいほぐし肉

おすすめの食べ方
サラダに最適。お茶漬けにもけっこういける。そのまま食べてもおいしい。


中身を出しやすい水煮ツナパウチ


 清水食品(旧SSKセールス)の送り出す、オーソドックスな水煮パウチ。容量50gは、シーチキンSmile水煮タイプと直接競合するサイズ。兄弟品に油漬もある。前身の「液切りしないで使えるツナフレーク」のスペックをそのまま踏襲している。
 袋の中を膨らませてあり、取り出しやすさを考慮している。リブ(切り口)がパウチの上部と真ん中についている。
 ヨドバシドットコムで買えるが、実店舗の販路はよくわかっていない。独立資本の百均(レモン他)で見かけた。2021.5製。
 

 
 中身を全て取り出した。ふくらませてあるので、中身は出しやすいほう。
かもめ屋水煮缶ほどではないが、解像度の高い下味が出て、サッと消える。口の中に味が残りにくい。
 この点で、味が口に残りやすい甘口系の調味料と共存できる。サラダでの感覚を楽しむもよし。水煮の中では味の使い勝手が良い製品だ。
 
☆各種評価
・グレード ★★★☆☆ 3.1
・価格   ★★★☆☆ 3.1 #180円/袋
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.1 #ヨドバシで買える
・原産国  国産

☆スペック
内容量 50g
43kcal/缶 食塩相当量0.4g(70g換算60kcal・食塩0.5g) タンパク質9.8g
原材料 きはだまぐろ、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、オニオンエキス、貝エキス、昆布だし、食塩/増粘剤(キサンタン)
JAN:4901688130606  製造固有記号P8
販売者 清水食品株式会社(静岡市清水区築地町11-26) 製品ページ
製造所 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市元浜町2-102-1)
Tuna canning review No.205

☆ツナ缶スーパーリンク!
(No.138)液切りしないで使えるツナフレーク水煮

→薄い本vol.5に収録。過去に販売されていた同系統の旧製品と新製品の見比べができるのって便利。

(No.176)ワイルドアルバコアツナ

→水煮でツナパウチで、こっちは「ビンナガマグロ」。製品のグレードは高いが、価格も相応に高い。
#きはだまぐろ #ツナ袋ツナパウチ #ミヤカン #ヨドバシドットコムで買えるツナ缶 #宮城勢 #水煮

ワオ!と言っているユーザー

176袋 大きな身の水煮ツナパウチ・阿部亀商店 WILD ALBACORE TUNA

スレッド
176袋 大きな身の水煮ツナパ... "天然ビンナガマグロに藻塩のみ... "天然ビンナガマグロに藻塩のみで味付け。そのままでも、お料理でも楽しめます。"

阿部亀商店 WILD ALBACORE TUNA
びんながまぐろ調理品(水煮)チャンク・高級品

■阿部亀商店 WILD ALBACORE TUNAの解説:


クラウドファンディングからの刺客


 宮城県は塩釜の水産加工会社によるツナパウチ。はるか昔ツナ缶の黎明期、塩釜にもツナ缶会社が点在していたが、企業の統廃合や気仙沼への移転ほかの事情でむこう半世紀くらいは製品作ったぜという記録がなかった。本品は、各地で興る小ロットツナパウチのトレンドをくみ、そこにクラウドファンディングという新機軸を用い資金を獲得している。インスタでも購入報告がちらほら
 原材料はビンナガと食塩のみ。食品添加物不使用を前面に押し出し、裏面にはアレンジレシピも書いてある。
 
 クラウドファンディングのリターンのため、通常の方法では入手できなかった。現在は阿部亀商店の通販サイトから購入できるものの、珍しいツナパウチなことに変わりない。
 11月1日のおもしろ同人誌バザールでニンジャ一般参加者から差し入れていただいた。入手困難な製品を提供頂いたこと、この場を借りて御礼申し上げたい。2020.5製造。
 

☆袋を開けたところ



 (撮影のため、中身を箸でほぐした)
 チャンクタイプのため身が大きい。塩味がやや強い。水煮の割には脂感があり、マグロの素性の良さが伝わってくる。少ない情報量をピュアに頭に届ける、ストレート系の味がする水煮パウチだ。
白くて固まってる部分はマグロの脂だろうか。

 こってりしたドレッシングよりは、サニーレタスやトマトを乗せたサラダにかけて、岩塩振って食べたいところ。

 ビンナガ水煮ツナパウチとしては、他社普及品の比ではない味。ただしビンナガ水煮というジャンルが相当ニッチなため、広がる余地が少ない点をどうブランディングするかが腕の見せ所だろう…
 シングルフローズン(冷凍が1回だけ)のマグロは三洋食品が先行、ビンナガのツナパウチも三共食品が先行しており、本品の新規性は「シングルフローズンなビンナガマグロの・水煮で・チャンクタイプの・ツナパウチ」という点に集約される。製品の売りどおりサスティナブルではあるが、この点と一食400円弱にはかりにかけ、魅力を感じるかどうか。


☆各種評価


・グレード ★★★★★ 4.6
・価格   ★★★★☆ 4.0 #388円/袋(85g)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.5 #水煮パウチとしては優秀
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.0 #阿部亀商店の通販サイトで買えるけど、見つけづらい
・原産国  国産

☆スペック
内容量 85g
91.8kcal/袋 たんぱく質20.1g 食塩相当量0.5g(70g換算75kcal)
原材料 ビンナガマグロ、藻塩
JAN:4580116970887  製造固有記号なし
製造者 株式会社阿部亀商店(宮城県塩竈市新浜町1丁目12-31) 製品ページ
Tuna canning review No.176
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #宮城勢 #水煮

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136缶目「令和」へツナぐ 静岡の奇習・オーシャンプリンセス国産赤唐辛子ツナ(令和ラベル)の実食

スレッド
モンマルシェ オーシャンプリン...


モンマルシェ オーシャンプリンセスホワイトツナ 国産唐辛子入り
「令和」へツナぐ 特製ラベル
びんながまぐろ調味液漬・高級品

岐阜は踊り、静岡はツナ缶を作った


 高いツナ缶のラインナップをスタンドプレーで埋め尽くしているモンマルシェ。十分な利ザヤさえあればプロモーション戦略に押せ押せできると身をもって証明した同社が「令和」にツナ缶をぶつけてきた。
 平成末期現在の同社は看板製品たる鮪とろブラックレーベル(No.127)鮪とろ(No.48)の二大フラグシップを長期バックオーダーで欠いていて、ためしに1000円のサバ缶を出してみるなどの小刻みな動きが多かったが、その一環で特別ラベルのツナ缶を提案したのである。
 
 プレスリリースいわく、"新天皇が即位される5月1日に親戚や友人らと集まりに"使うらしい。
 
 "新天皇が即位される5月1日に親戚や友人らと集まりに"ツナ缶を食べる。めまいのする提案だった。
 しかし改元当日を迎えると、ツナ缶を開けるのも悪くないなと思い始める。
 
 この元号明けをどう祝うか。4月30日の昨日、5月1日の今日、国民は思い思いの形で祝意を表現した。岐阜県民は郡上おどりを一晩おどり続け、なぜかスーパーで寿司が売れた。そして静岡はツナ缶を作った。
 
 本品の元ネタたる国産赤唐辛子ツナのプロダクトデザインやスペックなど解説については、国産赤唐辛子ツナ発売直後のレビュー記事(No.41)を参照されたい。
 缶詰会社がツナ缶を作ったのだから、食べて令和お祝いするのがツナ缶マニアの正しい姿だろう。私がそう思うのだから大丈夫。2018.11製造、半年熟成を進めている。味は上述No.41から変わっているだろう。

☆缶を開けたところ
  
 身は大きい。開けたとたんに調味液の香ばしい香りがする。ココイチで言ったら1辛以上2辛未満くらいの辛さで、辛いのが苦手な人でも食べる上で支障はないと思う。ココイチは2甘で食べる筆者も満足だ。
 熟成も進み身はやわらかくなっている。前回レビュー時の懸念はドンピシャで当たっていた。
 唐辛子の辛さはゆっくり後に引く。スペック通り味がたいへん濃いため、ご飯や酒があるとスムーズに食べられるだろう。
 
 連日の風邪+インフルで体調を崩し、14日目にしてやっと嗅覚が回復した私が最初に開けたのがこのツナ缶……そして心の底から思ったのは
 

令和の初日から辛いツナ缶かよ!


 
 病み上がりには重かった。もっと油入り水煮とか野菜スープ漬で自分をいたわることもできたのに、なんでこんなストロングな道を選んだのか。これがわからない。きっとストロングなツナ缶を食べることで英気を養うのだろう。きっと。
 次の改元にはどんなツナ缶を開けることになるのだろう。激安ツナ缶じゃなかったらなんでもいい……かな……

各種評価・スペック



・グレード ★★★★★ 4.6
・価格   ★★★★☆ 4.5 #432円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0 #ココイチの2辛未満
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #公式通販、静岡駅パルシェの直営店など
・原産国  国産

☆スペック
内容量90g
202.9kcal/缶 タンパク質15.1g 食塩相当量1.5g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、食塩、たんぱく加水分解物、野菜エキス、とうがらし、トマトペースト、香辛料抽出物、増粘剤(グァーガム)、(原材料の一部に大豆を含む)
JAN:なし 製造固有記号ACZ・ MO7
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
Tuna canning review No.136

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.41)ふつうのラベル 国産赤唐辛子ツナ

→スタンダードなラベルの赤唐辛子ツナ。よく差し入れに使う。ごはんとの相性はお墨付き。

(No.88)ふつうのラベル 国産にんにくツナ

→令和ツナ缶の白いほうはこっち。中身も元製品と同じ。

(No.127)ブラックレーベル

→  食 う が よ い  モンバルリッツ・ロンゲーナ大佐によるおねだんの暴力。レビュー文字数も4000文字オーバーと相成った。5400円のツナ缶が激安ツナ缶の64倍ウマいわけでないことを、消費者と関係者に知らしめる。

(No.40)ミヤカン ピリ辛ツナ

→OEM元の看板商品にして、本製品の源流となったツナ缶。ピリ辛ツナの唐辛子と油、まぐろを順当に向上させ、コストパフォーマンスが犠牲になった。私的にも普段使いはこっち。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #モンマルシェ #宮城勢

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ミヤカン まぐろフレーク油漬 [気仙沼港水揚げびんながまぐろ使用] あこがれのミヤカンブルー

スレッド
"気仙沼港水揚げの「びんながま...
"気仙沼港水揚げの「びんながまぐろ」のみを使用しており、弾力のある触感をお楽しみいただけます。スタンダードな油漬タイプのため、お子様やご年配の方にもおすすめしています。"


ミヤカン まぐろフレーク油漬
[気仙沼港水揚げびんながまぐろ使用]
びんながまぐろ油漬・準高級品

ミヤカンの標準品「ミヤカンブルー」


 気仙沼に工場を構え、SSK製品のOEMも引き受けるミヤカン。地元民からは「ピリ辛」ことピリ辛ツナ(No.40)や、サバ缶・サンマ缶をつくる企業として知られている。なお、モンマルシェから無茶振りされた5,400円のツナ缶(No.127)をこの手で結実させたことは公然の秘密であろう(ティザーサイト:工員さんの帽子にロゴがある)。
 ミヤカン製品の中で最もオーソドックスなツナ缶が、このまぐろフレーク油漬。工場従業員に最も人気のあるツナ缶で、口コミでにわかに広まっている点も他社の自社ブランドツナ缶に近い。 社内での通称は「ミヤカンブルー」とのこと。

 75gという特徴的な容量を持っていて、ビンナガ+大豆油スタイル。トマトペーストで味を調えている点はピリ辛ツナと同様。
 値段は直売価格162円(24入3,900円)と平均的だが、実店舗での扱いが非常に少ない。気仙沼市内のスーパーやお魚いちばでツナ缶チェックをおこなったものの、見つけられなかった。自社通販でサバ缶と一緒に買うのが手っ取り早いと思う。送料かからないし。
 2017.11製造。特徴的なミヤカンブルーは、由比缶詰所のまぐろフレーク油漬(No.11)よりシアンが強く、鮮やかな色合いだ。

☆缶を開けたところ
 
 ホワイトミートらしく身が白くて綺麗。他社製品より少々あっさりしていて、塩気はシーチキンフレーク一本釣りと同程度。
 極端に尖った味のパラメータがなく、使う料理を選ばない印象だ。どう食べても安定したパフォーマンスを期待できる。
 
 あらゆる料理で使うことが前提の常用ツナ缶に向き、贈答品としても高級品ほどのインパクトはないものの貰うと地味にうれしいタイプのツナ缶だ。
 こういった標準的な味のツナ缶を家に揃え、色とりどりのツナ缶選びをすると生活を豊かにできるだろう。

☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 3.9 
・価格   ★★★☆☆ 3.8 #162円/個 直売
・味覚評価 ★★★★☆ 3.8 #定石通りの味
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.0 #直売所、自社通販
・原産国  国産

☆スペック
内容量 75g
203kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びんながまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、トマトペースト、調味料(アミノ酸等)
JAN 4901688102276 製造所固有記号なし
販売者 SSKセールス株式会社(静岡市清水区築地町11番26号)
製造者 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市本浜町二丁目102番地1)
Tuna canning review No.129

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.64)山梨罐詰 まぐろフレーク油漬

→缶がトリコロール。「色とりどりのツナ缶選び」に添えたい標準的なツナ缶。ミヤカンと比べるとだいぶ塩気が強いほか、マグロの味をストレートに出した代わりに汎用性をスポイルした印象。こいつもかなり手堅いツナ缶。

(No.69)三洋食品 プリンス赤缶

→缶が赤い。「色とりどりのツナ缶選び」に添えたい標準的なツナ缶。ミヤカンと比べ油がしっとりしているがのどごしがスポイルされた。こっちのが身が大きいし綿実油。こいつは激しく手堅いツナ缶。

(No.33)駒越食品 ニッポンツナホワイト

→缶が白い。「色とりどりのツナ缶選び」に添えたい標準的なツナ缶。ミヤカンと比べ油の量が多く、火を通す料理の適性がある。マヨネーズとの相性はミヤカンのがいいと思う。隠し味はお砂糖。
#びんながまぐろ #ミヤカン #宮城勢 #油漬

ワオ!と言っているユーザー

木の屋石巻水産 まぐろの尾肉油漬けのレビューと解説

スレッド
“一本の鮪から少量しか取れない... “一本の鮪から少量しか取れない希少な尾肉を、綿実油で漬け込み油漬にしました。”

木の屋石巻水産 まぐろの尾肉油漬け
まぐろ綿実油漬・高級品


マグロしっぽ肉を使った新感覚ツナ缶


 鯨やサバの缶詰をメインに据える宮城の缶詰会社、木の屋石巻水産が2018年夏にリリースした新商品。
 昨今の缶つまブームにあやかって、ツナ缶に近い製品を作ってきた。それがこの綿実油漬け。マグロの中でもっとも運動量の多い尾の身だけを詰め込み、一般的なツナ缶(赤身のフレーク)とは全く違う印象を放っている。ツナ缶より一回り大きい高い、鯖缶のパッケージに入っていることが特徴か。
 先日の聖地巡礼の帰りに立ち寄った木の屋石巻水産の美里工場直売所で見つけ、この哲学的な製品がツナ缶かどうか論じるために購入したものである。原材料はおよそツナ缶と同じだが、まぐろのしっぽ肉を使った油漬缶は初めて見た。どういう見た目でどういう味か、ツナ缶ブログなら確かめておくべきだろう。
 油漬としては(グラム数あたりで)非常にカロリーが低く、タンパク質がぶっちぎりに多い製品だ。スペックだけ見たらアスリートが最高に喜びそう。1缶でコラーゲンが17gほど含まれているらしい。
 今回は本社直売所(定価より100円安い)で買ったが、東北道安達太良SA(下り東京方面)にも売っていた。上り青森方面には無かったので注意。2018.7製造。原材料のまぐろは、清水港又は焼津港で水揚げされたキハダマグロまたはメバチマグロを使用している。
 
 なお、ツナ缶ブログは「まぐろ・かつおの油漬け缶」をメインに取り上げるブログなので、たとえまぐろの尾肉だとしても、たとえ製造工程で蒸されていなくても、原材料がまぐろなのでセーフだ。この基準で猫缶(ファミリーサイズ No.52)も食べたのだ、もう何も怖くない。

缶を開けたところ


  
 身はものすごく大きいかたまり肉なのだが、空間が多い。固形量80gだからやむを得ない。かたまり故に食感が強く、通常のツナ缶にはない下味を持っている。少々生臭い。ただ、綿実油をチョイスしたおかげで生臭さが許容範囲内に収まってる印象。
 液汁由来の味は薄いので、他の調味料で十分フォローできる。身がさっぱりしてるので、醤油はもちろん、ポン酢を回しかけてもおいしいかもしれない。
 通常のツナ缶比でめちゃくちゃ大きな身が入っているため、手軽にボリューム(サイズの暴力)を足したいときにも便利だ。


 ……筆者は熟成で化ける「ツナ缶」と考えている。
 今回開けたロットは製造から二か月余りしか経っておらず、大きな身の芯までしっかり液汁がしみ込んでいない印象を覚えた。食味がよくタンパク質も多いので、アスリートのご馳走に最適なツナ缶として提唱しよう。

各種スペック



・グレード ★★★★☆ 4.1
・価格   ★★★★★ 4.5 #400円/個(直売所)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.4 #空前絶後の高たんぱく
・入手性  ★★☆☆☆ 1.8 #公式通販、木の屋石巻水産美里工場
・原産国  国産

固形量80g / 内容総量135g
173kcal/缶 タンパク質33g コラーゲン13,000mg
原材料 まぐろ、食用綿実油、食塩、野菜エキス
JAN:4941512101204 製造固有記号マグロオイル ISS-M
製造者 株式会社 木の屋石巻水産(宮城県石巻市魚町1-11-4) 製品ページ
製造所  木の屋石巻水産美里工場(宮城県遠田郡美里町二郷字南八丁2-2)
Tuna canning review No.116
#めずらしいツナ缶 #宮城勢 #綿実油漬

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ミヤカン ピリ辛ツナを食べたレビュー

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ミヤカン ピリ辛ツナを食べたレ...
"原料には西部太平洋で漁獲された「きはだまぐろ」を使用しており、輪切り唐辛子が入ったツナ缶です。"
  

ミヤカン ピリ辛ツナ
  きはだまぐろ調味液漬フレーク・準高級品


☆コメント
 ミヤカンはSSKの子会社で、土地柄サバ缶のほうが有名な企業だろうか。
宮城・気仙沼の地で操業する気仙沼ほていと同様、震災によって操業停止に追い込まれてしまったが、15年春に再建している。今回入手したのは15年12月製造品。
 品名は調味液漬だが、当ブログでは味付缶として扱う。

☆缶を開けたところ
  
 輪切りになった鷹の爪が目を引く。きはだまぐろはオーソドックスな風味と食感だが、とうがらし由来の辛みが「ツーン」とくる。
しかし、下品な辛さではない。下味と身の味をトマトペーストで整えて、辛みだけが尖らないように上手くいなしている印象。
辛いのが好きな方であれば、一緒に食べるのをおすすめできる。日本酒にも合うだろう。

──

☆アレンジ料理「ピリ辛ツナのお手軽ペペロンチーノ」(2-3人前)

・ゆでたてのパスタ300gに、既製品のペペロンチーノの素2人前(画像はSB・ラ・ベットラ流 ペペロンチーノ)を和えて
・このツナ缶1缶を液汁ごとかける
 以上。
ツナ缶の調味クオリティが高いため、これだけでレストランのような味を楽しむことができる。一人暮らしなら上記の手順で手軽に、家庭料理としての活用ならミヤカン公式のアレンジレシピを用いたい。

 ラインナップのうち、ライトツナやホワイトツナといった一般的な製品よりは、この「ピリ辛ツナ」のほうが比較的たやすく手に入りそう。
SSK関連会社であるモンマルシェの販売店(清水区の本社および静岡駅パルシェ食彩館内のテナント)に並んでいるのを確認した。何気に静岡市内で安定供給される宮城県産ツナ缶としては唯一の存在である。

☆各種評価
・グレード ★★★★☆ #きはだ使用品としては高価
・価格   ★★★☆☆ #193円/個 モンマルシェ・静岡駅パルシェ
・味覚評価 ★★★★☆ #辛いの好きな人に是非
・入手性  ★★☆☆☆ #ミヤカン直売所と自社通販、気仙沼の一部お土産店
・原産国  国産

☆スペック
内容量 75g
175kcal/缶 食塩相当量1.4g
原材料 きはだまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、とうがらし、トマトペースト、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、増粘剤(グァーガム)
JAN 4901688102320 製造所固有記号なし
販売者 SSKセールス株式会社(静岡市清水区築地町11番26号)
製造者 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市本浜町二丁目102番地1) 製品ページ
Tuna canning review No.40
#きはだまぐろ #めずらしいツナ缶 #モンマルシェ #味付 #宮城勢

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気仙沼ほてい 三陸ホワイトツナを食べたレビュー

スレッド
気仙沼ほてい 三陸ホワイトツナ...


  気仙沼ほてい 三陸 ホワイトツナ
  びんながまぐろ油漬けフレーク・高級品


☆コメント
 気仙沼ほていは、やきとり缶やツナカル等で知られるホテイフーズ(清水区蒲原)のグループ会社である。
静岡と気仙沼というと600キロ近い距離があるが、その結束は非常に強い。もとはホテイの中で輸出向けの味付けツナ缶・ドレッシングツナを重点的に製造していた拠点だ。

 このツナ缶はもともと自社製造・身内向けの贈答品として扱われていたらしい。三陸近海のびんながまぐろのみを主原料とし、地産地消にこだわっている。
 東日本大震災で工場に甚大な被害を受けたものの、11年12月には工場を再開した。
同時に震災復興アイテムとして人気を博した…が、ほとんど取り挙げている情報源は見つからなかった。

 仕事で仙台を訪れ、その折たまたま藤崎(仙台の老舗百貨店)で見つけた。
筆者も存在は知っていたが、ネット通販での扱いも2016年4月現在でゼロだったことから、既に生産終了した品だと思っていた。しかし入手ロットは2016年1月製造であり、現在も製造が続いていて非常に販路の狭いツナ缶だったこと推察される。

  
 缶を開けたところ。
 一般的なフレークよりとても身が大きい。チャンク(サイコロ大の身)の一歩手前にまでなっている。
 米油をツナ缶に組み合わせるケースはあまり見かけないが、サラサラしている。オリーブオイルよりサラサラ感がある。
 食感と歯ごたえはフレークの中で最高クラス。間違いなく由比缶詰のまぐろフレーク缶を上回る。やや塩味が効いているものの、えぐみは無い。

 どの料理にも高い汎用性を誇るフレークであること、どの料理とも喧嘩しない食感。
イタリア料理から酒のつまみ、サラダにのせてもマヨネーズで和えてツナサンドしてもいける。
 何かの料理に特化しているわけではない反面、どの料理と合わせても高水準のクオリティを期待できる。

 和歌山よりは多いものの、非常に貴重なことに変わりはない宮城県製ツナ缶。
 気仙沼ほていの他、三洋食品(石巻)やミヤカンといった少数精鋭のメンツが集まっている。これから販路の拡大を願ってやまない。


☆各種評価
・グレード ★★★★★ 4.5
・価格   ★★★★☆ 3.8 #249円/個 藤崎の地下
・味覚評価 ★★★★★ 4.7 #食味食感とも文句なし
・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.3 #商品情報なし、実店舗の扱いほとんどなし
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
250kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びんながまぐろ、米油、食塩(天日塩)、チキンエキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:4986302202051 製造固有記号なし
製造者 気仙沼ほてい株式会社 (宮城県気仙沼市魚浜町13番地)
Tuna canning review No.34

☆参考資料
・中日新聞「時代を超えて ツナ缶の物語<番外編> 「商品届ける」一心に」

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/economy/special/list/2015/CK2015052602000214.html
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #宮城勢 #油漬

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