【もらいもの】127缶2回目あらため212缶 2022年産、日本一高いツナ缶の実食レビュー「モンマルシェ 鮪とろBLACK LABEL(ブラックレーベル 2022夏)」(ただし不正品)の実食
12月
31日
こんなツナ缶です
■おねだん
ツナ缶ブランドの国産ツナ缶として
日本で一番高い(5,400円)
■魚の種類
ビンナガマグロ1尾
特定のとろ肉だけ使用(ホワイトミート)
■液汁の種類
オリーブオイル漬け
(スペイン製EXVオイル:オロバイレン ピクアル使用の説明があるが)
(本品に入ってたのはエルドラード ブラックレーベル使用のカード)
■身のほぐし方
手で詰められたとろ肉
■おすすめの食べ方
いいからそのまま食べてくれ
そのあとわさびをのせてどうぞ
孤高の頂、ふたたび
モンマルシェが2018年から世間にとどろかせる、日本一高いツナ缶。
ツナ缶という食べ物において、最高の材料と最高の調味法をしたらどういうものが生まれるのか。それを食べた人はどんな気持ちになるのか。市場に問いかけ、2010年代までのツナ缶トレンドではまず見なかったスマッシュヒットを炸裂させた。その勢いは2022年になっても衰えていない。
発売後、数えきれないほど多くのメディアに取り上げられ、高級ツナ缶の頂点であり続けた。今もなお、他の追随を許さないブランドバリューを誇り、ツナ缶の「失敗したくない贈り物」として、価値ある選択の一つとなっている。
発売当時書いた記事(気合のある No.127)が検索結果の5ページ目に出てくるなど、一般消費者の関心は高い。個人ブログの割には健闘しているほうだと思う。
なお、その時に買った2缶目は開けるのがもったいなくて未だ熟成の途にある。
発売当初から細部が変わっているため、それを主に書き綴る。製品全体の詳しい解説は、モンマルシェのブランドサイトと私の実食レビュー(No.127)が役に立つ。どんなところでこだわりすぎたのかとか、熱っぽい書き方をしている。
発売当初から現行品で変わったこと
オリーブオイルの変更?
Webサイトの実食や各種リリースを見るに、2020年末の製造分あたりから、感動オリーブオイルと呼ばれていた「エルドラード ブラックレーベル」を「オロバイレン ピクアル」に油を変えている。だから今回のロットもオロバイレンであろうと。これが私の仮説だった。
しかし! 実際に私の手元にあるのは
「エルドラード ブラックレーベル」
想定外の名前が書かれたギャランティカードにフリーズする。
4年ぶりに見た。再び対戦の機会が得られてうれしいよ。でも、どこにも「エルドラード ブラックレーベルも使う」みたいな記述、なかったよね…
ブラックレーベルの製造ラインは非常に小規模(というかほぼ手作業)であるから、時期によってエルドラードだったりオロバイレンだったりしても何ら不自然ではない。たまたま私のブラックレーベルがエルドラードだっただけだろう。
レビュー番号はオリーブオイル変わった前提で208缶を振っていたが、訂正しよう。No.127-2、つまり前回と同じ、エルドラードを使ったブラックレーベルの製造年違いを頂こう。
粋なサプライズしてくれるね。
(2023.4.1追記)本レビュー後、モンマルシェに問い合わせた結果、誤ったギャランティカードが封入されていたことが発覚。ホームページの説明通り、オロバイレンで合っていた。ギャランティカードが真正性を保証しないことから、本品は不正品……「不正ブラックレーベル」とでも呼ぶものになっている。こんな内容なので事実発覚後からエイプリルフールまで記事を缶熟させていた。缶の中身自体は問題ないので不良品ではないことを同社名誉のために強調したい。
オリーブオイルが変わったことを紹介したかったが、このとおりエルドラードのままだったのでこの缶からは紹介できない。細部の変更点として、黒い帯をとめているシールにOceanPrincessのロゴが入ってたり、賞味期限がYYYY.MM表記になっていたりするくらい。あと、缶詰ラベルに製造所がミヤカンであることが明記された。以前は書いてなくて「モンマルシェはミヤカンOEMなの隠してないから事実上ミヤカン」みたいなことを書いていたが、その必要がなくなり、堂々と「日本一高いツナ缶を作っている工場は気仙沼にある」と示せるようになった。
(2023.4.1追記)オロバイレンのオリーブオイルだ。したがって、ここから下に書いた味の解説は全て勘違いで、誤りである。
"Have you ever had such an experience
as you were deeply impressed by a great live preformance?
We would like to impress you in the same way
through your meal with our products."
でもお高いんでしょう?
お値段は5,400円/缶。
これも4年前と変わらずだ。相変わらず他を圧倒する。国産普及品のツナ缶が一箱買っておつりがくる。皆さんはツナ缶一箱買ったら、数か月か半年くらいは持つだろう。しかし、ブラックレーベルはF3号缶に入った1個で5,400円なのだ。
ぶっちゃけコスパはものすごく悪い。毎日食べるなら国産普及品のほうがいいし、ちょっとおいしいのがいいなら2~300円のツナ缶のほうが向いている。人に渡すにせよ、差し入れならモンマルシェのスタンダード製品で十分ではないか。
この5,400円が必要とされるのは、やはり失敗が許されないときか、5千円という価格を上回るほどの憧れを止められないか。私みたいな。
(世の中にはP4号DR缶に入って1万円のツナ缶?があるが、異業種からの参入なのと、複数の食べたの報告を見たことがないので、判断を保留している)
ロット番号は220808034となっていたので、おそらく22年夏製造の個体と思われる。
じゃあ、前回のレビュー記事でも書いた例のあれ、行きましょう。
2
このさきには_________
暴値的で___________
鮪のような__________
ツナ缶が___________
あなたをまっています。____
それでも開缶しますか?____
⊂はい⊃ いいえ_____
☆缶を開けたところ
(スマホの方はピンチ操作、PCの方はクリックで拡大表示できます)
そうそう、これです、これ。身がきれいなんですよね。
(超上から目線)
(ローレルの葉は取り除いてお召し上がりください)
(2023.4.1追記)ギャランティカードと異なり、中身はオロバイレンのオリーブオイルを使っている。書いた味の解説は全て筆者の勘違いを含んでいるのでご了承いただきたい。
端正に詰められたとろ肉と、非常に強いオリーブオイルの果実のような香り。
その香りの質は前回レビューとほとんど変わっていない。製造から二ヵ月の若いロットなのもあり、まずオリーブオイルからきて、そののちとろ肉の引き締まった食感が来る。下味は最低限にとどめられていて、まずマグロの味とオリーブオイルの香り・口当たりをたしなんでほしいという意思がひしひしと伝わってくる。
さしずめ、香りとオリーブオイルの口当たりが前奏で、マグロの味がサビ、口に残ったマグロのほぐれ身とオリーブオイルの混ざったものが後奏とでも喩えられるか。
やはりブラックレーベルは一度そのまま食べたほうが良い。それから自分好みの食べ方を考えるのだが、やはりメーカーおすすめのわさび醤油よいよねに至る。
発売当初からマイナーチェンジがなされ、より製品としての完成度が高まったが、
入手性は……前より悪くなった。常時バックオーダーの状態で、実店舗でも予約待ちになることがほとんど。ドリプラのモンマルシェコーナーは時折わずかな在庫を持っている場合もあるが、基本的にはお店かネットで予約して長いバックオーダーに心馳せることになるだろう。直近で四か月後だった。
特別な人へのご挨拶に失敗など許されないときや、お祝い事のために使うことを強くおすすめしたい。販売価格、手に入りづらいストーリーと、値段を裏付ける中身のクオリティで、モニタ越しに思案した末のブラックレーベルは、まず相手を感動させられると思う。
今回の記事は、モンマルシェ公式のプレゼントキャンペーンでいただいた製品をもとにレビューを執筆した。なので、タイトルに【勝手PR】をつけている。
なにかの偶然でブラックレーベルを再び食べさせてくれたモンマルシェの担当者に、深く御礼申し上げ、このレビュー記事を缶詰の日に公開して御恩報じができたらと思う。
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~
・グレード ★★★★★★ 6.0
・価格 【 超・高・級 】54.0 #5,400円/個
・味覚評価 ★★★★★★ 6.0 #変化がないということを確かめられた
・入手性 ★★☆☆☆☆1.5 #自社通販、ドリプラ、日本橋三越のモンマルシェ
・原産国 国産
☆スペック
内容量 90g
367kcal/缶 食塩相当量0.7g タンパク質14.7g
原材料 びんながまぐろ(国産)、オリーブ油、食塩、ローレルの葉
JAN:なし 製造固有記号AC0b /XS
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
製造所 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市本浜町2-102-1)
Tuna canning review
■参考資料
・(拙著)ツナ缶レビューzu-mix3.0 No.127「日本一高い5千円ツナ缶…モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ【ブラックレーベル】最速実食レビュー」 2018.11
https://jp.bloguru.com/zumix/336936/5
→製品自体の詳しい解説。
・「5千円超え」だと? こだわりがすご過ぎるツナ缶4種 黒川勇人 2021.12
https://news.mynavi.jp/article/canning-186/
→缶詰博士・黒川氏によるブラックレーベルの解説。
・最高級ツナ缶「ブラックレーベル」が届いた【1缶5000円】 TrimSkip 2021.8
https://trimskip.com/tuna-blacklabel/
・1缶5400円のツナ缶「鮪とろ ブラックレーベル(モンマルシェ)」を食べてみた感想 HHS変デジはてな支所 2022.1
https://lonestar.hatenablog.com/entry/2022/01/15/141249
・『オーシャンプリンセス 鮪とろ BLACK LABEL』が200セット限定で5/15発売! 感動オリーブオイル 2019.9
https://kandou-oliveoil.jp/news/detail.php?id=120
→ローンチ直後~2020年くらいまで、感動オリーブオイル(エルドラード)だった
・沸騰ワード10 高橋真麻のアナウンサーママ会に潜入!お取り寄せグルメ 爆売れ品からレア品まで全16品を堪能 日テレ 2021.4
https://www.ntv.co.jp/futto/articles/506wu0bq8zttfh87om.html
→2021年3月ころに番組が手に入れたブラックレーベルは、現行のオロバイレンピクアルに変更されていた
・予約待ちの高級ツナ缶にOro Bailen ORO BAILEN 2020.11
https://orobailen.tr-market.jp/news/%E4%BA%88%E7%B4%84%E5%BE%85%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%AB%98%E7%B4%9A%E3%83%84%E3%83%8A%E7%BC%B6%E3%81%ABoro-bailen/
→2020年暮れの製造分?から?変わったようだが、なぜか食べたのはエルドラードのほう
・缶詰がアツい!プロが教えるカン単レシピ! これでカン璧 缶詰(2021年05月15日放送)UMKテレビ宮崎
https://www.umk.co.jp/udoki/-20210515.html
・グルメな人に褒められる! 伊勢丹のとっておき手土産5選。すべて2022秋の期間限定品 Foodie 2022.9
https://mi-journey.jp/foodie/82543/
■「ツナ缶スーパーリンク!」
・(No.127)鮪とろブラックレーベル
→このころは間違いなく「エルドラード」。だから間違ってたのはラベルと私の舌。
・(No.48)モンマルシェ オーシャンプリンセス鮪とろ
→
・(No.70)クレアテーブル オリーブオイルと夏びんながまぐろ
→オリーブオイルが強烈なツナ缶として、たびたび鮪とろの比較対象にしている。こっちは由比缶詰所のOEM。
今は自社開発のオリーブオイルでツナ缶としてのトータルデザインも整えている。
・(No.200)おりづるソリッド
→お花みたいできれいですね。
・(No.105)とろつな
→実売400円くらいでこの中身。カジュアルな差し入れに人気。