気仙沼ほてい 三陸ホワイトツナを食べたレビュー
6月
30日
気仙沼ほてい 三陸 ホワイトツナ
びんながまぐろ油漬けフレーク・高級品
☆コメント
気仙沼ほていは、やきとり缶やツナカル等で知られるホテイフーズ(清水区蒲原)のグループ会社である。
静岡と気仙沼というと600キロ近い距離があるが、その結束は非常に強い。もとはホテイの中で輸出向けの味付けツナ缶・ドレッシングツナを重点的に製造していた拠点だ。
このツナ缶はもともと自社製造・身内向けの贈答品として扱われていたらしい。三陸近海のびんながまぐろのみを主原料とし、地産地消にこだわっている。
東日本大震災で工場に甚大な被害を受けたものの、11年12月には工場を再開した。
同時に震災復興アイテムとして人気を博した…が、ほとんど取り挙げている情報源は見つからなかった。
仕事で仙台を訪れ、その折たまたま藤崎(仙台の老舗百貨店)で見つけた。
筆者も存在は知っていたが、ネット通販での扱いも2016年4月現在でゼロだったことから、既に生産終了した品だと思っていた。しかし入手ロットは2016年1月製造であり、現在も製造が続いていて非常に販路の狭いツナ缶だったこと推察される。
缶を開けたところ。
一般的なフレークよりとても身が大きい。チャンク(サイコロ大の身)の一歩手前にまでなっている。
米油をツナ缶に組み合わせるケースはあまり見かけないが、サラサラしている。オリーブオイルよりサラサラ感がある。
食感と歯ごたえはフレークの中で最高クラス。間違いなく由比缶詰のまぐろフレーク缶を上回る。やや塩味が効いているものの、えぐみは無い。
どの料理にも高い汎用性を誇るフレークであること、どの料理とも喧嘩しない食感。
イタリア料理から酒のつまみ、サラダにのせてもマヨネーズで和えてツナサンドしてもいける。
何かの料理に特化しているわけではない反面、どの料理と合わせても高水準のクオリティを期待できる。
和歌山よりは多いものの、非常に貴重なことに変わりはない宮城県製ツナ缶。
気仙沼ほていの他、三洋食品(石巻)やミヤカンといった少数精鋭のメンツが集まっている。これから販路の拡大を願ってやまない。
☆各種評価
・グレード ★★★★★ 4.5
・価格 ★★★★☆ 3.8 #249円/個 藤崎の地下
・味覚評価 ★★★★★ 4.7 #食味食感とも文句なし
・入手性 ☆☆☆☆☆ 0.3 #商品情報なし、実店舗の扱いほとんどなし
・原産国 国産
☆スペック
内容量 90g
250kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びんながまぐろ、米油、食塩(天日塩)、チキンエキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:4986302202051 製造固有記号なし
製造者 気仙沼ほてい株式会社 (宮城県気仙沼市魚浜町13番地)
Tuna canning review No.34
☆参考資料
・中日新聞「時代を超えて ツナ缶の物語<番外編> 「商品届ける」一心に」
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/economy/special/list/2015/CK2015052602000214.html
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