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日本一高い5千円ツナ缶…モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ【ブラックレーベル】最速実食レビュー

スレッド
モンマルシェ オーシャンプリン...

モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ
MAGURO-TORO BLACK LABEL
【ブラックレーベル】

びんながまぐろトロ肉オリーブオイル漬けスライス
美術品

"Collaboration with Premium Ex...
"Collaboration with Premium Extra Virgin Olive Oil and
Only 1% of whole Albacore."

孤高の頂へ


 高いツナ缶に定評のあるモンマルシェが2018年のいいツナの日合わせにリリースした、厳選したとろ肉をブラックレーベル・オリーブオイルに漬けたツナ缶。
 モンマルシェの企業哲学「究極のツナ缶」を、何ら妥協せず体現し、ソフトとハードの両面で究極に達した結果、孤高の頂へ上りつめた。

 思えば、1,296円・日本一高いツナ缶の座に立った鮪とろ(No.48)から、2年にわたり力をためていたのだ。今夏に同社のK氏から「鮪とろを超える鮪とろを作る」とアナウンスされ、その情報をこの日まで伏せつつ心待ちにしていた。
 本稿を執筆したのは11月中旬だが、21日にプレスリリース・ティザーサイトが発表され、そこでモンマルシェが本気を出してブラックレーベルの威容を解説してくれた。ツナ缶ブログは、初見の感動をお届けするため本稿をなるべく改編せずに公開させていただく。

 ブラックレーベル──名前からして、ケイブの難解なSTGを思い浮かべるかもしれない。筆者も同じだ。この名前に込めた想いを、ゆっくり読み解いていく。

(4000文字くらいあります)

ツナ缶の常識を置き去ったプロダクトデザイン


 こんな偉容だし、語らない、飾らない方がかっこいいのかもしれないが、ここはツナ缶ブログ。知りうる限りの製品情報を書いておいたほうが誰かの役に立つし、どこをこだわってたほうが知ってたほうが読者も美味しくいただけると思う。
 K氏から鮪とろブラックレーベルの秘密について執筆許可をもらっているので、どんな点でこだわり過ぎたのか記しておきたい。

厳選に厳選を重ねたびんながまぐろ


 もともと前作鮪とろは ”びんながまぐろのトロ肉の、かたまりに使えるきれいなところ” を選んで切り出し、缶に詰めていた。
 そのため製造元のミヤカンが「苦労に苦労を重ねた」と回顧するほど歩留まりが悪く、1尾で1缶しか作れないと言われるようになった。そして、これがやわらかすぎないしっかりした食感を生み出していた。

 鮪とろブラックレーベルは、この前作で使っていたトロ肉を更に ”長年の経験より職人が見極め、良質なとろのみ” を選り分け、缶に詰めている。生身の魚だから、トロ肉にも最高・並・NGといった格付けがある。
 この中で、最高グレード「蒸したあと、切り分けた時に身崩れしてない身」だけを選び出し、3人しかいないとされる職人が缶に詰めた。具体的な歩留まりの悪さは公表されていないが、前作がビンナガの魚体から1%しか作れず、1尾1缶とされている中「月産50缶を目指す」旨がプレスリリースに記載された。ツナ缶の生産量とは思えない極小ロットだ。
 原材料まぐろについては、目利きの専属バイヤー三浦氏がビンナガを選び、それを気仙沼港から程近いミヤカンの工場で捌き、トロ肉を取り出して切りそろえ、ブラックレーベルのみの選別を加えた。
 マグロに妥協はない。妥協のなさが値段にはね返ってきてる。

高すぎてツナ缶に使えなかったオリーブオイルを注液した


 国内では感動オリーブオイルと呼ばれるスペインの「エルドラード・ブラックレーベル」を使っている。エルドラード社の広いオリーブ圃場の中で25%だけ、1時間以内に搾油したものがブラックレーベルとなる。
 シェフから指名買いされることも多く、オリーブジャパンという賞を何度も取っているそうだ。
 勿論これを国産ツナ缶で使うのは初の快挙である。ただ、これを採用して製品化するのは一筋縄じゃいかなかった。
 
 製品のツナ缶における油は、一斗缶など缶に入ったものを注液ラインに流して使う。筆者は「瓶のオリーブオイルをそのままラインに流したらいいのでは?」と思っていたのだが、ISOの観点で(破片が混入する可能性があるため)瓶を使うのはNGとなっていることを知った。
 しかし、缶というパッケージに縛られたまま高級なオリーブオイルの高級さを上げていくのは限界がある。

 では、それをどうやって解決したか……モンマルシェが瓶から缶に詰め替えたのだ。詰め替えたあとにミヤカンの工場に搬入したら破片問題はクリアである。工場とは別個の企業”販売者”にしかできない芸当をやってのけた。勿論これにもコストがかかるが、高級品をこえる高級品だからこそ実現したのだろう。
 これによりエルドラード・ブラックレーベルを注液できるようになり、前節の量産品とは思えないビンナガへの職人技と組み合わせ、製品開発者の夢想した「究極のツナ缶」の中身が完成した。

中身に負けないパッケージデザイン


 こんなにハード面で頑張ったとしても、パッケージが前作の色違い程度では見劣りしてしまう。前作で得た高級なパッケージデザインの知見をもとに、パッケージデザインというソフト面でも徹底的に高級感を求めた。
 その結果、ブランド時計のような箱と専用の紙袋におさまり、製品名を英語にして黒色グロスのエンボス加工で書いてきた。

 前作が箔押し、今回は黒色グロス。その黒さを写真に撮るのは難しく、撮るのにiPhone使うの諦めたくらい苦労した。
 手に取った時の重量感は十分な威容を感じさせる。もちろん、箱の中も、缶に巻かれたラベルも妥協はない。パッケージの過剰具合はWebページでも確認できるが、実物をほどくとまた別の感動が得られるだろう。

  
"Have you ever had such an experience
as you were deeply impressed by a great live preformance?
We would like to impress you in the same way
through your meal with our products."
素晴らしいライブを見たときに経験するような、本物の感動を知っていますか?
五感全てで感じる本物の感動を、食を通してあなたに届けたい



でもお高いんでしょう?


 お値段は税込5,400円/缶。
 各所から非常識な高さといわれた鮪とろの5倍近い値を付けた。
 
 ワインでいえば超弩級の高級品に相当するグレードのツナ缶を、この値段で食べられることを高いと思うか安いと思うかは読者に委ねよう。
 筆者個人の意見としては……製品開発における原材料調達ルートを確保するまでにかかった手間、厳選に厳選を重ねたビンナガのトロ肉だけを使う歩留まりの悪さ。
 こだわり過ぎてツナ缶に求められる生産性と完全に相反したハード面の設計を、意地でもツナ缶の体裁で作ったこと。そして

「モンマルシェ自身で鮪とろを超える製品を作り上げた」こと。

そして、90gで367kcalというカロリーの高さが、液汁で油を薄めていないことを示していること。確かにツナ缶1缶の値段ではないのだが、自腹で買う決心はついた。

 今日の9時半になればモンマルシェ通販でも清水本店でも静岡駅パルシェ店でも買えるようになるはずだ。はずだ。
 2018.8製造製造の超初期ロットを紹介する。これが手に入り、最速でレビューが書けるのは、ツナ缶ブログ5周年・127(いいツナ)個目という徳の高さもあったのだろう。なお、実際の製品は品質保証カードのほか缶ふたに黒いシールが貼られ、品質保証の責任者による手書きのシリアルナンバーが入る。開けてすぐ食べられるよう小さな竹串も入っている。






 このさきには_________
 暴価的で___________
 常軌を逸した_________
 ツナ缶が___________
 あなたをまっています。____
 それでも開缶しますか?____

  ⊂はい⊃   いいえ_____










缶を開けたところ


 

 息が詰まった。



 とろ肉として、常軌を逸した厚さ。並ぶ身の美しさ。



通常とろ肉のツナ缶(特に丸い缶に入ってるもの)は、身崩れ防止のために肉詰め工程で出た小さな身や大きな身を詰めるのが一般的だが、本品は缶の大きさに合わせてまっすぐ切られたものだけが、何の狂いもほころびもなく詰められている
 前作よりローレルの葉は小さく切られているが、これで香味の強さを調整している。

 ブラックレーベルというオリーブオイルの出す果実味は、ライムめいた柑橘系を思わせる。ブランドバリューに甘えることなく、ツナとの調和も十全に考慮されている。
 他社のオリーブオイル自慢な高級品がオリーブオイルの品質と香りに寄っかかってツナの味を両立できていないものが殆どだった(バランス取れてるのは由比缶のアレや三洋食品の新オリーブオイルツナくらいだった)。

 本品は、ツナとの主従関係を作らず、平等な位置に立った。一口食べて筆者は「よくこのオリーブオイルを見つけられたな」と思った。これを使いたいがために瓶から缶に移したのも納得がいく。

 見た目に美しく、とろ肉のしっとりさとオリーブオイルの果実味をうまくバランス取りした味の良さ。前作で不完全だった・及ばなかった部分を、円熟によって克服した。




 ツナ缶における裏ボスが君臨した。してしまった。
 その衝撃はあまりにも大きすぎた。ワンオフならともかく、製品でこれを作ってしまったのは正直言って常軌を逸している(誉め言葉)。
 思えば国産ツナ缶は対米輸出の歴史から始まり、彼の国で鶏肉の代替として使われた。それが戦後内販にシフトしたものの、一世紀弱の間庶民食であり、ワインのように高級品が市民権を得始めたのは2010年頃からだった。

 モンマルシェの源流となったSSKも、89年の歴史で一度もツナ缶内販のトップに立てないまま規模を縮小し続けているが、高級品トップの夢が現実味を帯び始めている。SSKと同じ鈴与グループのモンマルシェが高級ツナ缶ブームの持続とともに1ブランドとして力をつけ、ついに「他社には(あらゆる意味で)真似できない」次元の超弩級ツナ缶を製品化できたことは缶詰史においても特筆に値するだろう。
 個人的な趣味でツナ缶を研究してるさなか、リアルタイムでこの新発売を体験できたことは大変喜ばしい。

 入手性も……悪くはない。ただ、前作みたいに需要>供給になりそうな予感がする。生産量は月50缶を目標にすることが明かされているし、一度バックオーダーになると数か月ほど入手できないことが予想される。
 特別な人へのご挨拶で失敗が許されないときや、特別なお祝い事のために使うことをおすすめしたい。もちろん、興味本位で試すのもアリだ。筆者が1ツナ缶を4000文字近くにわたり熱弁した理由が一口でおわかり頂けるだろう。

 11月27日の封切に間に合わせるため、提供されたサンプルをもとにレビューを執筆した。
 発売のアナウンスと共に本品を提供していただいたモンマルシェのK氏に、この場を借り改めて御礼申し上げたい。

 なお、前作鮪とろの例にもれず、自腹できちんと買った。



 「5千円で何ができる」
 「ツナ缶が1つ買える」

(私見だが、たぶん「5000円のツナ缶を作った魂(スピリット)たち」みたいな伝記を出版したら、たちどころにベストセラーなると思う。私見だよ?)



☆各種評価


・グレード ★★★★★★ 6.0
・価格   【 極 高 鮪 缶 】54.0 #5,400円/個
・味覚評価 ★★★★★★ 6.0 #前作の不完全さを円熟させた
・入手性  ★★☆☆☆☆1.5 #公式通販、静岡駅パルシェの直営店など
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
367kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びん長まぐろ、オリーブ油、食塩、ローレルの葉
JAN:なし 製造固有記号AC0Y
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
Tuna canning review No.127

■参考資料
「清水生まれのマグロ缶詰50歳」真杉高之 缶詰時報1981.1
「SSKの50年」清水食品株式会社 1980.5

■「ツナ缶スーパーリンク!」



(No.48)モンマルシェ オーシャンプリンセス鮪とろ

→1,296円。元・日本一高いツナ缶。これが消費者に受け入れられ一定の成功をおさめなければ、ブラックレーベルが生まれることもなかっただろう。
今も特別な贈り物のツナ缶として十分な存在感を放っている。

(No.70)クレアテーブル オリーブオイルと夏びんながまぐろ

→626円。オリーブオイルが強烈なツナ缶として、たびたび鮪とろの比較対象にしている。こっちは由比缶詰所のOEM。
今は自社開発のオリーブオイルでツナ缶としてのトータルデザインも整えている。

(No.118)由比缶詰所 炙りビントロ(2017)

→540円。由比缶詰所の名門、ホワイトシップの最高級ツナ缶。ついに味覚評価でモンマルシェが並んできた。1/10の価格で実直な職人の技を堪能できる点にコストパフォーマンスを感じるか、その生産性の悪さ故に門外不出となっている点をデメリットとみるか。
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #缶つま #モンマルシェ #めずらしいツナ缶

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由比缶詰所 ホワイトシップ印・炙りビントロ(2017)1年寝かせたレビュー書下ろし

スレッド
“びん長鮪のハラモ肉を軽く『炙...
“びん長鮪のハラモ肉を軽く『炙り』、一枚一枚丁寧に手作業ではがしたものを、その香ばしさと共に閉じ込めました。単品ではもちろん、パスタやサラダのトッピングとしてもお使いいただけます。”


由比缶詰所 ホワイトシップ印
炙りビントロ(2017産)
びんながまぐろトロ肉オリーブオイル漬スライス
最高級品

由比缶詰所 ホワイトシップ印・... 由比缶詰所 ホワイトシップ印・...

創業85年の老舗が紡ぐ伝説のツナ缶


 由比缶詰所のフラッグシップ、「炙りビントロ」。ツナ缶ブログの愛読者には説明不要のレジェンドだが、改めて一から解説する。

 「入手性を無視して、長井さんが最高と思うツナ缶は何ですか?」への答え。
 ビンナガの身を炙り、それを一つ一つ剥がし詰め、オリーブオイルに漬けたツナ缶。

 そのグレードはツナ缶ブログの5.0点評価を覆す6.0点。炙ったビンナガの身を崩さずにはがして詰める職人技は、缶詰会社の求めた最高のツナ缶といえる。2013との相違点で、2016年からモンマルシェが1296円のツナ缶を出し始めたが、「かたまりのまま詰める技術」と「炙ったビンナガの身を崩さずにはがして詰める技術」は全く別のベクトルにあり、これらの量産はどちらも他社が簡単に真似できるものではない。モンマルシェがデザインや情報と味のトータルバランスで最高級を目指したのが、由比缶詰所はただ味の一点勝負だけで最高級を作り出したのだ。
 その味はツナ缶ブログの5.0点評価を覆す6.0点。味で5点満点を超える規格外ツナ缶は片手の指で数えられるだけしかなく、6.0点は2013年からツナ缶ブログでもっとも高いスコアになっている。
 その入手性はツナ缶ブログ評点ギリギリ最低の0.1点。公式の通販では買えない。由比にある直売所に行かないと買えず、ツナ缶求道者か地元民しかその味を知ることは不可能な、門外不出の味を堅持している。2014年頃まではお得意様向けの通販で購入できたのだが、ここ数年はずっと直売所限定となっている。通年購入できるツナ缶の中ではこれが最も入手しづらいツナ缶だ。

 新陳代謝の激しくなるツナ缶業界だが、これ以上に伝説のツナ缶という二つ名の似合う製品は未だ現れていない。
 同価格帯のTVSEきはだとろ炙り(No.68)やシーチキンとろはグレードも味も勝負にならない。価格と中身で最高級を獲りに来たモンマルシェ鮪とろ(No.48)も、正直炙りビントロに及ばない味というのが感想だ。山梨罐詰の鮪のトロ醤油味はキハダ使用という点で単純比較が困難。

筆者が炙りビントロに寄せる思い


 公開日の本日10月10日は「缶詰の日」で、「まぐろの日」だ。およそ1世紀以上前、初めて官製缶詰(鮭缶)の量産に成功したと記録されているのが1877年10月10日だから、缶詰協会が缶詰の日にした。まぐろの日については、726年に百人一首の歌人の一人・山部赤人が明石で鮪についての歌を奏上したのが10月10日だからまぐろの日になった
 缶詰の日でまぐろの日──実質ツナ缶の日といえるこの日に、筆者は生を受けた。ツナ缶の知見を深めるなんて縁もゆかりもなかった少年時代と学生時代を送ったのに、社会人となってから突然変異めいてツナ缶の蒐集に目覚めたことと、実質ツナ缶の日に生まれたのは、何かの因縁なのだろうか……
 筆者がツナ缶を勉強しだしたのはせいぜい5年くらいしか経ってないが、その5年前に筆者を変えたツナ缶がある。それが由比缶詰所の「まぐろフレーク油漬(水色)」と「炙りビントロ(2013)」である。前者でツナ缶に深淵があると知った筆者を、後者は容赦なく沼の底に近い所へ突き落とした。以後、何をしても三日坊主になるような性格を無視して、5年弱も「ツナ缶のことだけを延々と書いたブログ」を運用し続けることになると、当時は思わなかっただろう。なんのマネタイズもせず、ただ趣味だけで。
 この5年間にもツナ缶にまつわる情勢は変わっているが、国内主要ツナ缶製造会社のうち由比缶詰所だけが5年間のうちにツナ缶の新規プロダクトを出さなかった。そのくらい既存の自社製品に磨きをかけている、あるいは極めて保守的な会社がこの二つということだろう。

 自分の誕生祝いくらい、特別なツナ缶を開けたい。そこでこれを持ってきたわけだ。
 炙りビントロは年を変えるごとに、その年のビンナガの脂乗りなどで味が微妙に変わる。そのため、各年製造ロット分ごとにツナ缶レビューを書いている。
 なお、2017ロットを今開けているのは、メーカ側が十分な熟成を進めるため翌年春~夏ごろになるまで前年ロットを解禁しない(2018秋に買えるのは、今年夏に解禁された2017ロット)という事情によるもの。2017.10製造。ちょうど1年熟成されている。

缶を開けたところ


  
 美しい。
 ひいき目かもしれないが、誠に美しく詰められている。それぞれ一度はがされた身でありながら、一つたりとも崩れていない。筆者はこの身を一枚一枚ゆっくり分離させて食べるのが好きだ。
  
 身はやわらかく、食べても身が崩れてこない。しっかりした食感を楽しめる。下味は相変わらず薄く、調味料とも喧嘩しにくい。由比缶詰所の他オリーブオイル漬で使われているのと同じ油で、強い香りはなくサラサラしている。存在感の主従関係はしっかりまぐろ>油となっていて、鮪とろ(No.48)のようにオリーブオイルを全面的に押し出してエレガントさを演出したものと全く異なる性格に仕上がっている。同じ超高級品の次元だが、手に入れたキャラは全く異なっている。
 2013産と比べより炙り目が薄く、焦げるような香りは引っ込んでいる。
 
 味という面で、これの右に並ぶツナ缶はいまのところないと思う。5年間、百数十種のツナ缶を食べても尚、結論は変わらなかった。
 
 
 たとえ今後のツナ缶が、情報を食う時勢になったとしても。
 たとえ今後のツナ缶が、高級品と廉価品の二極化になったとしても。
 
 本品には、毎年変わらず「伝説のツナ缶」であってほしいという、”私”の思いを載せて、筆を置くこととする。

各種スペック



・グレード ★★★★★★ 6.0
・価格   ★★★★★☆ 5.4 #540円/個(直売所)
・味覚評価 ★★★★★★ 6.0 #レジェンドはレジェンドのまま
・入手性  ★☆☆☆☆☆ 0.1 #直売所限定
・原産国  国産

内容量80g 322kcal/缶 食塩相当量0.5g
原材料 びん長まぐろ(国産)、オリーブ油、食塩
JAN:なし 製造固有記号IM
製造者 株式会社由比缶詰所(静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.118

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.03)炙りビントロ(2013産)

→5年前に書いた、2013年産炙りビントロの記事。これを立ち上げたばかりのブログの3記事目にもってきてて、ああこの時期から道を踏み外してたんだなと思った。しかも書いてることはあんまり変わってない。当時の値段は☆6評価だけど、今はこれより高いツナ缶たくさんあるため2017産は5.4に改定。

(No.11)まぐろ油漬フレーク(綿実油)

→”筆者をこの道に引き込んだ其の製品”。ホワイトシップ印復活の当初からラインナップされてる。水色の油漬フレーク(綿実油)は地元民に強く支持されてる不朽の名作。シーチキンLフレークがライトミート製品の基準点なら、油漬フレーク(綿実油)がホワイトミート製品の基準点。

(No.68)トップバリュセレクト きはだまぐろとろ炙り
→槍玉1号。販売価格はほぼ同じだが、こっちは流通コストも上乗せされてる。同価でこっちがグレード劣るのは仕方ない。イオンで売ってる。

(No.48)オーシャンプリンセス鮪とろ
→槍玉2号。1296円。こっちは全国流通を目的にしたお取り寄せブランドのモンマルシェだ。ローレルや高級オリーブオイルなど、香りづけが強い。トータルデザインで高級品。炙りビントロが静岡生まれの最高級なら、こっちは(今のところ)気仙沼生まれの最高級といえるだろう。
#オリーブオイル漬 #由比缶詰所 #めずらしいツナ缶

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SALICA: Campos VENTRESCA DE ATÚN CLARO EN ACEITE DE OLIVA

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SALICA: Campos ... SALICA: Campos ... "La ventresca e... "La ventresca es la parte más jugosa y sabrosa del atún claro. Por eso es también la más apreciada. "

SALICA: Campos VENTRESCA DE ATÚN CLARO EN ACEITE DE OLIVA
きはだまぐろオリーブオイル漬けソリッド・高級品


スペインからの刺客・ライトミートとろ肉缶


 「長井ずみ 夏休みの自由研究」と称して、普段取り上げない海外ツナ缶を前後編あわせて2缶取り上げたい。
前編「FÁBRICA DE CONSERVAS:Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio」はこちらを参照。
 
 後編の今回は、以前お世話になったN社T氏が海外ロケの折に見つけたスペインのツナ缶だ。
 スペインの缶詰事情は日本と大きく異なるようで、普及品から高級品までスリーブに詰められているそう。本品に近い日本の製品は、駒越食品のまぐろ中とろか、モンマルシェのきはだとろ肉使用のオリーブオイル漬(アカシックレコードに存在が示唆される。ごく短期間で製造終了)になる。
 SALICA社(スペイン)が輸入卸になっていて、その傘下ブランドがCamposというところだろうか。「エクアドルの工場で製造」と書いてあるものの、工場の所在について記述はなかった。本品はグロスPP加工の入った紙にフルカラーで印刷されたスリーブで、横長なことも相まってシーチキンとろっぽくも見える。

 スペックは相変わらずシンプルで、オリーブオイルと塩だけで味付けされている。カロリー低くて食塩相当量2.2gというのが気がかりだが……開けてみなければわかるまい。化学調味料や27品目のアレルゲンは含まれていない。2023.10が賞味期限だが、国産/輸入ツナ缶ではないため製造日は逆算できない。日本だと製造から3年が賞味期限だけど、よその国は5年だったり8年だったりでわからないのだもの……

缶を開けたところ



 中に入ってたのはとろ肉のソリッドだった。見た目はシーチキンとろにかなり近い。
 ポルトガルのあいつと違ってオリーブオイルが引っ込んでる。味は由比缶詰所のオリーブオイル缶に近い。
 スペックが示した通り塩分が強く、そのまま酒の宛に使える。筆者はこの食べ方をお勧めしたい。液汁もしっかりしょっぱい。
 
 オリーブオイルの引っ込み具合が国産ツナ缶じゃ見られない出来になっていた。これがスペイン人の好むツナ缶ということだろうか。
 日本では入手できないツナ缶を提供してくださったN社のT氏に、この場を借りて深く御礼申し上げたい。

各種評価


・グレード ★★★★★ 4.5
・価格   【N/A】 #540円くらい?
・味覚評価 ★★★★☆ 4.8  #奇をてらわない堅実な味
・入手性  【N/A】     #日本じゃ買えない
・原産国  エクアドル

☆スペック
固形量73g / 内容総量111g
204kcal/缶 食塩相当量2.2g
原材料 きはだまぐろ、オリーブオイル、食塩
EAN:8410673182200 製造固有記号LS17314Y0
輸入者 SALICA INDUSTRIA ALIMENTARIA, S.A. (Polígono Industrial Landabaso, S/N, 48370 Bermeo, BI) 製品ページ
Tuna canning review No.114
#海外ツナ缶 #きはだまぐろ #オリーブオイル漬

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FÁBRICA DE CONSERVAS:Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio

スレッド
"ポルトガルの現地で食べるツナ... "ポルトガルの現地で食べるツナのオリーブオイル漬けが、そのまま缶の中に入った様な一度食べたらもう他のツナ缶が食べれなくなるくらい美味しいツナ缶です。"

Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio
(La Gondola BIOツナwith オーガニックエクストラバージンオリーブオイル)
びんながまぐろオリーブオイル漬けソリッド・高級品

ポルトガル製のオリーブオイルツナ缶


 「長井ずみ 夏休みの自由研究」と称して、普段取り上げない海外ツナ缶を前後編あわせて2缶取り上げたい。前編の今回は、しずてつストアで見かけた謎の海外ツナ缶。クラフト紙のスリーブに「ATUM」という切れた文字とマグロが描かれ、いかにも成城石井や百貨店で見かけそうな出で立ちをしている。
家に引き取って調査してみたが、
・ラゴンドラというポルトガルのオーガニックエキストラバージンオリーブオイルを使い
・ポルトガルのFÁBRICA DE CONSERVAS社が製造し
・静岡県浜松のポルトドポルトが輸入卸している
・静岡県の蔵で熟成させている
という点を確かめることができたものの、これ以上の情報を見つけることができなかった。英語表記のない海外ツナ缶は一瞬でちんぷんかんぷんになってしまうが、せっかく手に入れたのだから筆者で分かった分だけでも筆を走らせておきたい。
 ところで、ポルト社ブログのオイルサーディンの記事にはツナ缶の工場見学してる記述があるのだけど、もしかして同じ工場なのだろうか。同社インスタを見てもツナ缶の記述があるのはこれしか発見できず。あとTwitterは既に消えていた。
 1缶780円と超高級品クラスの価格だが、ポルトガル現地では3ユーロちょっとで販売されているようなのでグレード区分は高級品とした。海外ツナ缶のインポート品はどうしても高くなるため、値段は妥当だろう。近い製品仕様で国産ツナ缶のクレアテーブルが626円(No.70)だし、一番上は1,296円(No.48)だし。一番高いアイツの存在が輸入ツナ缶を相対的に手ごろに見せると、誰が想像しただろうか……

重ねて真の姿を見せる



 このように二つ重ねると真のパッケージデザインが見える。一個だけだとなんかしまらないツナ缶蒐集家の心をしっかり読んだデザインとなっている。
 ポルトデポルト公式HPの取扱店を見ると、シャレオッツな感じのお店に並べてあるらしい。いちおう自社通販でも購入可能だ。
 スペックはこのうえないほどシンプルで、オリーブオイルと塩だけで味付けされている。化学調味料や27品目のアレルゲンは含まれていない。2022.12が賞味期限だが、国産/輸入ツナ缶ではないため製造日は逆算できない。
 
 

缶を開けたところ



 プルタブ立てた瞬間にオリーブオイルが溢れる。油の量多すぎじゃない?
 開けきるまでにクッキングペーパーか何かで油で吸い上げることをおすすめする。

 中身はほぐし身が1/3程度で、残りは年輪状になった塊を半分にわけている。
 オリーブオイルの香りとインパクトが強いのはクレアテーブル(No.70)と同じだが、向こうが果実味一辺倒に対してこちらは葉のような青々しい香りを放っている。これがオリーブオイルの銘柄の差だろうか。身の味は塩気を強く効かせていて(有象無象の海外ツナ缶に比べたら)食べやすい。

 海の向こうでも、ツナ缶の高級化という概念が日本同様に存在していることがわかった。
 海外ツナ缶ゆえに情報不足はなはだしい部分があるが、大目に見てほしい。こういうのは恐らく間違いなく絶対に山下東子先生のほうが詳しいはずだ……
 

各種評価


・グレード ★★★★★ 4.8
・価格   ★★★★★【5.5】 #780円/個 定価
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.5 #自社通販ありアフタヌーンティーなど?
・原産国  ポルトガル

☆スペック
固形量78g / 内容総量120g
256kcal/缶 食塩相当量0.8g
原材料 ビンナガマグロ(65%)、BIOエクストラバージンオリーブオイル(34%)、食塩
EAN:5602910000955 製造固有記号なし
輸入者 ポルトデポルト合同会社(静岡県浜松市中区船越町1-6) 製品ページ
製造者 FÁBRICA DE CONSERVAS(Rua D. Marcos da Cruz, Lotes 19/20 4455-482 Perafita Matosinhos PORTUGAL)
Tuna canning review No.111

☆参考資料
・「サーディンが作られている現場をノゾキミ!」ポルトデポルト公式ブログ 2018.3
http://porto-do-porto.blogspot.com/2018/03/blog-post.html
・(ポルトガルのネット通販サイト)Organic Planet:「Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio」3.10€
https://organicplanet.pt/produto/filetes-de-atum-em-azeite-virgem-extra-bio/
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #海外ツナ缶

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はごろもフーズ シーチキンNewLフレーク(オリーブオイル)を食べたレビュー

スレッド
はごろもフーズ シーチキンNe...

はごろもフーズ シーチキンNewLフレーク・オリーブオイル


きはだまぐろオリーブオイル漬フレーク・普及品

時代の要請にいち早く答えた廉価オリーブ油


 オリーブオイル使用のツナ缶は、もはや時代の要請といっても良いだろう。2009年辺りまでは知る人ぞ知る逸品という感じだったが、現代においては多くの缶詰会社や企画会社が参入する一大ジャンルとなった。
  はごろももこのオリーブオイル需要に応え、2014~16年頃にびんながまぐろ使用のシーチキンフレークBOSCO(No.27)をリリースした。国内製造とメジャーブランドのオリーブ油を使用した堅実な製品だったが、それが却って競合する高級ツナ缶からみて没落してしまったこと、やはり高級ツナ缶の価格に達していたことで新たな顧客層を十分に拓けなかったのは想像に難くない。こちらは早期に製造終了してしまったようで、2016年に捕捉した当該ロット以外の個体を見つけられないまま長期間が経ってしまった。

 そのような失敗の中。先鋒の失敗は価格競争力の欠如とみて、大胆なコストカットを断行。傘下のATI社とともにイチから商品開発したのがこのシーチキンNewLフレーク・オリーブオイルである。きはだまぐろ(ライトミート)と海外製造という点を割り切ったかわりに、3缶シュリンクの実売価格は450円を切るという、強烈なプライスバリューを達成した。実売価格はもはやシーチキンLフレーク(国産品 No.51No.08No.24)と大差ない。このお手軽オリーブオイル路線は宝幸オリーブオイルツナ(海外製)など、いくつかのフォロワーを生み出した。
 2015.10製のロットを紹介する。店頭に並んだのは2015年夏以降のようだ。化学調味料や27品目のアレルゲン含まず。


 缶を開けたところ。オリーブオイル特有の黄色い油が目立つ。身の細かさは本家のシーチキンNewLフレークとほぼ変わらず、食感も同等程度。口に含んだとき妙な果実味を感じた。他社高級品や同社シーチキンフレークBOSCOにはないものだった。
 原材料から想像する以上に誇張した味がした。ごはんにはあまり合わないような気がする。サラダや洋食、洋酒のつまみに合わせるとおいしそう。
 

☆解説内のツナ缶レビューリンク



・シーチキンLフレーク いちばんアツく書いた記事 「惜別OKTロット」(No.51)
http://jp.bloguru.com/zumix/280882/lokt

・シーチキンLフレーク クリぼっち奇行の始まり「2014.12.24製造品」(No.24)
http://jp.bloguru.com/zumix/256591/l-1224

・シーチキンLフレーク オーソドックスだけどちょっと古いかな…「普通のG2ロット」(No.08)
http://jp.bloguru.com/zumix/190672/l


☆各種評価


・グレード ★★★☆☆ 3.2
・価格   ★★☆☆☆ 2.4 #133円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ 3.1 #独特の果実味をどう扱うか
・入手性  ★★☆☆☆ 2.7 #イオン系列にはだいたいある印象
・原産国  インドネシア

☆スペック


内容量 70g
205kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びんながまぐろ、オリーブ油、食塩
JAN:4902560011174 製造所固有記号ATI 1335A
輸入者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151)
Tuna canning review No.45b

~~
本解説は「ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.1(2016.10発行)」を初出とし、Web掲載用にリライトを行った。
#はごろもフーズ #オリーブオイル漬

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三洋食品 プリンス オリーブオイルツナを食べたレビュー

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三洋食品 プリンス オリーブオ...
“最高の素材を使用して製造。そのまま食べて、美味しい。後を引く味。”


三洋食品 プリンス(Prince)印・オリーブオイルツナ(プレ販売品)
びんながまぐろオリーブオイル漬フレーク・高級品



 三洋食品が高級ツナ缶の主戦場・オリーブオイル漬に新規参入した。以前からオリーブオイルツナ(トマト&バジル)というオリーブオイル使用の製品は出していたが、香りづけ程度にオリーブオイルを使っているだけで、本品めいてオリーブオイルを主とする製品は初めて。
 高級イタリアンレストラン・アルポルト 片岡護シェフ直伝のスペイン産オリーブオイルをふんだんに使い、びんながまぐろの味を引き出している……というアピールがおどる。イタリア産オイルは過去様々な製品で用いられてきたが、スペイン産オイル使用の製品は珍しい。もっと言うと直売価格で200円前半なのはもっと珍しい。
 販売に携わった三洋食品の社員が「過去のプリンス製品と一線を画す、美味しくプレミアムなツナ缶」と太鼓判を押していた。
 
 9月から本格販売するにあたり、モニター用としてアルミ缶にシール貼ったプレ缶を発売した。本格販売の折に使われるDR缶仕様が227円なので、中身は一緒でちょこっとだけ安い。入手できるのは三洋食品の本社直売所か本社通販のみ、新発売にあたり宣伝されたのが静岡のフリーペーパー「すろーかる」のみということで、知名度もプロモートも十分とはいえない印象。
 スペックを見る限り他社オリーブオイル漬けより若干グラムあたりのカロリーは低く収まっている。また、オリーブオイル漬けのメインストリームはソリッド缶にあるため、フレーク缶はまだ市場で根を張る余地がありそうだ。
 私の観測範囲で本品レビュー記事は見当たらなかったので、これもまた世界初のツナ缶レビューだ。2017.7製造、新商品だから当たり前だが熟成は介していない。ちなみにパッケージのびんながまぐろ絵は赤缶にあしらわれてるアイツと一緒。

☆缶を開けたところ(開けてそのままの様子)
  
 お前本当にフレークかよ。
 ほぐし身は非常に粗い。全体的に身がでかい。オリーブオイルの自己主張は他社先行品より引っ込んでいて、無難な味の第一印象にまとまっている。
 液汁が野菜スープの下味と塩味を前面に出しており、オリーブオイル漬でしっとりさとツナとしてのバランスの良さを両立した。ただし後を引くしょっぱさが在るため、味の薄いベース食材を用意しておきたい。
 
 今までのオリーブオイル漬では考えられなかった「ごはんにのっける」に適した味が個性的だ。
 本格販売後も、本社直売での価格は250円未満帯になる。コストパフォーマンスに長けた新規参入のオリーブオイル漬として、今後市場に浸透できるよう期待したい。

☆参考資料
「すろーかる 2017年8月号 静岡駅南」46p
https://z241.secure.ne.jp/~z241131/backnumber/digital-book/1708_no115/index.html



☆各種評価
・グレード ★★★★☆
・価格   ★★★☆☆ #216円/個(プレ缶)
・味覚評価 ★★★★★ #無難さとプレミアムを両立
・入手性  ★☆☆☆☆ #今は本社通販、本社直売のみ
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
217kcal/缶 食塩相当量0.9g
原材料 びんながまぐろ、オリーブ油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:なし 製造固有記号なし
製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) 製品ページ
Tuna canning review No.86
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬

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黒潮町缶詰製作所  黒潮オイルのごろっとカツオを食べたレビュー

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黒潮町缶詰製作所  黒潮オイル... 黒潮町缶詰製作所  黒潮オイル...
“一本釣りのカツオをオリーブオイルとキャノーラオイルをブレンドしたオリジナルオイルで仕上げました。
使用している黒潮町産の天日塩がカツオの旨味を引き出しています。”


  黒潮町缶詰製作所 黒潮オイルのごろっとカツオ
  かつお油漬けソリッド・高級品



☆コメント
 高知県の果て、土佐入野の近くにある缶詰会社「黒潮町缶詰製作所」。2014年に設立されたばかりのベンチャーで、黒潮町の名を冠していることからもわかるように第三セクター方式での経営を行っている。公式HPの会社概要で触れられているが、ロゴマークの34m旗は、黒潮町の南海トラフ地震津波予想高が34.4m(全国一)という点をルーツにしている。僻地の小さい町、全国一の津波リスク。マイナス要素こそあれ、ここでしかできないこととして缶詰事業が生まれたのだった。魚介缶詰と備蓄向けのそうざい缶、特産品の黒糖を使用したぜんざい缶などを展開しており、自宅の備蓄品にさまざまなバリエーションを与えることが可能だ。
 高知といえばカツオが有名だが、かつおのツナ缶を作る会社は見つけられず、実地調査も遠すぎて実現していなかった。そこにせとっち氏の製品提供で光明が差し、高知でもツナ缶を作っている会社があると裏付けられた次第である。
 
 今回取り上げる黒潮オイルのごろっとカツオは、高知県産で一本釣りのかつおを黒潮町の天日塩とオリーブオイル・キャノーラ油で調味、たまねぎと柚子の隠し味を加えている。油のブレンドはかつおの臭み軽減を狙ったものと推測するが、グレードが高すぎやしないか……
 白缶の胴と天にシールを貼ったパッケージ。スチール缶表記は一般缶の意匠で、消費者にもわかりやすいよう7大アレルゲン不使用表記も赤色で大きく描かれている。
 販路に関して、工場直売・オンラインショップのほかに全国のアンテナショップでも取り扱いがある。2016.9製造。
 
☆缶を開けたところ

 度肝を抜かれた。
 かつお缶でこれだけ大きな身を詰めた製品に出会ったのは今回が初めてだ。急いで製品分類をソリッドに書き直した。
 黒い斑点は香辛料で、スモークのような香りがする。液汁も抜かりなく、塩こしょうと玉ねぎが効いている。オリーブオイル特有のベッタリ感もキャノーラ油で相殺できている。中に粗く切られたたまねぎが残っていて、缶を開けるその時まで出汁として機能し続けたのだ。
 身はツナ缶ブログかつお缶で最大の超特大サイズ。このために「かつお油漬(ソリッド)」という世界初の表記を生み出すことになった。大きいわりに中心までまったく臭みがないし、塩味の効いた風味が食欲を駆り立てる。柚子はチラッと自己主張する程度で果実味過多のアンバランスさは無く、製品単体の完成度を最大限アシストしている。
 合わせる料理は問わない。そのまま食べても勿論、白飯でもパンでもバッチリ合うし、液汁ごとサラダの上にかけてイタリアンドレッシングのように使うとインスタ受けしそうな魚介サラダができるだろう。
 晩酌に使うなら旨い酒だけで十分だ。これ一缶だけで、普段の宅飲みがオシャレなバルに大変身する。
 
 ミットを構えた筆者のツナ観に場外ホームランを飛ばした、高知のかつお油漬缶。
 「日本一の巨大津波の町で考えた、日本一の防災食」は、まぎれもなく日本有数の味を秘めたツナ缶でもあった。一般消費者や当ブログの読者ともぜひこの感動を共有したい……

 ツナ缶ブログはこういう希少なツナ缶が華。そう思うのは筆者だけだろうか。
 このような革命的ツナ缶を提供してくださったクロストークレディオ!!のせとっち氏に、この場を借りて深く感謝する。
 
☆参考資料
 ・TOKYO FM LOVE&HOPE~ヒューマンケアプロジェクト~2016年12月8日 群馬大学・片田敏孝教授(6)
 http://www.tfm.co.jp/lh/index.php?itemid=117120

☆スペック
・グレード ★★★★★★ #かつお缶最高値
・価格   ★★★★★☆ #450円/個
・味覚評価 ★★★★★★ #文句なしの当たり星
・入手性  ★☆☆☆☆☆ #本社通販、一部物産店で取扱い
・原産国  国産

☆スペック
固形量62g / 内容総量 90g
203kcal/缶 食塩相当量1.3g
原材料 カツオ、菜種油、オリーブ油、玉ねぎ、食塩、香辛料、柚子皮
JAN:4571301674352 製造固有記号カツオオイル90710827
製造者 株式会社黒潮町缶詰製作所(高知県幡多郡黒潮町入野4370番地) 製品ページ
Tuna canning review No.85




☆ツナ缶の薄い本vol.3 はじめます
きたるコミックマーケット92にて頒布する、「ツナ缶のことだけを燦然と書いた同人誌」、ツナ缶の薄い本の告知を。

ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3


コミックマーケット92 2日目・東B50b「木金良火登(もっきんりょうかとう)」
コミティア N05b「zu-mix3.0」で頒布します。
自家通販はhttps://zumix.booth.pm/items/577250
(8/15以降の発送です)



 当ブログのスピンオフ「ツナ缶の薄い本」最新刊。
ツナ缶ブログは多くの会社を取り上げていますが、本誌は「はごろもフーズ」に絞ったレビューを収録しています。ツナ缶ブログのノリで20缶。
事実上シーチキンの薄い本ですし、プロトタイプの名前はシーチキンの薄い本でした。しかし創作論評という体裁を保つため、表題はツナ缶の薄い本であり、しっかりはごろも以外の商標的にヤバイSeaChickenも収録しています。

 分かる人向けに書いてあるツナ缶ブログの記事を拡張し、ツナ缶の力を高める薄い本3。
 ぜひ、お試しくださいませ…

ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3


コミックマーケット92 2日目・東B50b「木金良火登(もっきんりょうかとう)」
コミティア N05b「zu-mix3.0」で頒布します。
自家通販はhttps://zumix.booth.pm/items/577250
(8/15以降の発送です)
#かつお #油漬 #オリーブオイル漬 #めずらしいツナ缶

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クレアテーブル(CREA TABLE)スペインアンダルシア産オリーブオイルと夏びん長まぐろを食べたレビュー

スレッド
クレアテーブル(CREA TA...
“\毎日の暮らしに上質な食を!/
一缶に極上の味と美容を詰め込みました”


クレアテーブル(CREA TABLE)
スペインアンダルシア産
オリーブオイルと夏びん長まぐろツナ缶
びんながまぐろオリーブオイル漬けソリッド・高級品



 クレアテーブルは静岡にある新興オリーブオイル専門会社クレアテーブルの自社ブランドで、オリーブオイルソムリエと呼ばれる資格を持った社員や取締役が国外へ買い付け、それを店頭や本社通販で販売している。
全体的に値段の張る製品が多い反面、品質保持や酸化を極力抑えて流通させることに長けており、「海外から直接」「本物のEXV(エクストラバージン)オリーブオイルを」というフィロソフィーはすべての製品で忠実だ。
 今回取り上げるツナ缶は、同社こだわりのスペイン産EXVオリーブオイルを用い、美容健康にも効果的とされている。

 1缶で買うと単価626円、6缶セットでも576円。
試すには恐ろしく値が張るのだが……「スーパーで見かけるような品質とは一線を画すオリーブオイルを用いたツナ缶!」というプロダクトに底知れぬ興味を抱き、購入した次第だ。
 オリーブオイル”を使った”ことにこだわりを持つツナ缶は数多くあるが、オリーブオイル”そのものに”こだりを持つツナ缶は殆ど無いし、スペイン産オリーブオイル使用をうたっているのはこの製品くらいだろう。味付けは塩とアミノ酸のみでシンプル。
 
 エンボス加工されたラベルと銀色の箔押しで、落ち着きのある高級感を演出している。
 製造所固有記号の通り由比缶詰所のOEMだ。2016.2製造。一年以上経過、十分熟成してある。
 
☆缶を開けたところ

 開けた瞬間にオリーブオイルの香りがたちこめる。それとは別に、独特の果実めいた香りも含まれている。身は由比缶詰所OEMのソリッドらしく綺麗に並んでいる。
 華やぐ香り、果実味。口に含んだ時の苦み。オリーブオイルの自己主張が限りなく強い。ツナがびんながで塩味しかついてない分余計に際立つ。食感はしっかりしている。 
 
 ツナ缶としてのポテンシャルを、高級EXVオリーブオイルで別のベクトルに昇華させた製品だ。
 オリーブオイルのツナ缶でここまではっきりしたディテールの果実味を感じたのはコレくらい。オリーブオイルが好きな人や、その贈答品にお勧めしたい。



☆各種評価
・グレード ★★★★★☆
・価格   ★★★★★★ #626円/個
・味覚評価 ★★★★★☆ #存在感ツナ<オリーブ油
・入手性  ★☆☆☆☆☆ #本社通販、直売のみ
・原産国  国産

☆スペック
固形量70g 内容総量90g
263kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 びんながまぐろ、オリーブオイル、食塩、調味料(アミノ酸等)
JAN:4573143170016 製造固有記号AC0 SO06
販売者 株式会社CREA STYLE(静岡市葵区紺屋町11-1 ガーデンスクエア1F) 製品ページ
Tuna canning review No.70

☆参考資料
・「CREATABLEオリジナルツナ缶 発売のお知らせ」
http://creastyle.jp/news/2.html
・「クレアテーブルのツナ缶(婦人画報のお取り寄せ決定版2016)」(クレアファーム代表  西村やす子 blog)
http://y-crea.com/blog/2016/03/02/post-889/
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #ソリッド #めずらしいツナ缶

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モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろを自腹で買って食べたレビュー

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モンマルシェ オーシャンプリン...
“日本で水揚げされた一本釣り夏びん長マグロ。マグロ一尾の約1%の希少部位のトロを使用。
  1尾で1缶しか製造できない、とても貴重なツナ缶。”


  モンマルシェ オーシャンプリンセス 鮪とろ
  びんながまぐろオリーブオイル漬けスライス・最高級品


☆コメント
 高いツナ缶を作り続けているモンマルシェが、ついにびんながまぐろのとろ肉缶をリリースした。濃い緑色と箔押しのついた立体的なパッケージの質感が、同社の新たな最高級製品であることを強くアピールしている。
 つい先日(10月初め頃)発売したばかりだが、製造は2016.6.14となっていた。きちんと3ヶ月寝かせてある。

 同社きはだまぐろとろ肉のオリーブオイル漬は500円台だったが、びんながまぐろに至っては価格が4ケタになってしまった。これ1缶で興津食品のびんなが油漬が1ケース買える。1尾から1缶しか作れない点が響いていそう。
 1缶250円以上の高級ツナ缶は、この数年間で製品数が大きく増えた。その象徴とも言える製品ではあるが、果たしてフラッグシップと呼べるだけの価値はあるのだろうか…

☆缶を開けたところ
  
 香り付けのために入っているローレルの葉が目立つ。食べられないので、食べる前に取り除いておこう。葉っぱごと加熱してあるので、取り除いても香味は残る。

  
 身の厚みはシーチキンとろより若干分厚い程度。食感はとろ肉として少し固め。オリーブオイルで油にえぐみがない。そして、缶の底に巨大なとろ肉の塊が入っている。
 とろ肉のツナ缶として、十分な味わいがあることは確かだ。少なくともシーチキンとろの上位互換にはなっている。パッケージも香味もきちんと高級感の演出になっている。

 しかし、自問自答してしまう点がある。「果たして1,080円の価値はあるのか?」 
 求道者として手を出したもののの、味を考えるとご祝儀価格という雰囲気は否めない……しかし杞憂だ、この製品はトータルデザインを以てして真価を見極めることができるのだと痛感する。
 価格、パッケージデザイン、ローレルの香味、まぐろ1尾1缶しか製造できないほど貴重な部位のソリッドとスライス、開けて食べたという行為そのもののステイタス、その辺も考慮すべき要素。
 
 ツナ缶の極端な高級化路線に対して、一石を投じるだけの製品になっている。結婚式当夜の父親に気分に浸れるので、ぜひ一度試していただきたい。
  MVアグスタ、サーベロ、スカニアなどの単語を言われて、連想したものから興奮を隠せないような諸氏には強烈におすすめできる。
☆各種評価
・グレード  【 や ば い 】
・価格   【ありえない】 #1,080円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #トータルデザインで語る製品
・入手性  ★★☆☆☆ #公式通販、静岡駅パルシェの直営店など
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 びん長まぐろ、オリーブ油、食塩、ローレルの葉
JAN:なし 製造固有記号AC0Y M07
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7) 製品ページ
Tuna canning review No.48
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #スライス #モンマルシェ #缶つま #めずらしいツナ缶

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いなば食品 ホワイトツナフレーク オリーブオイル100%使用を食べたレビュー

スレッド
いなば食品 ホワイトツナフレー...
“まろやかな味わいです。お料理にそのまま使って頂きやすいオリーブオイル100%漬けです。”


  いなば食品 ホワイトツナフレーク オリーブオイル100%使用
  びんながまぐろオリーブオイル漬けフレーク・準高級品


☆コメント
 いなばはツナ缶にアマニ油を入れたりえごま油を入れたりしているが、もちろんオリーブオイルも居る。自社ツナ缶との区別をつけるために、黄緑色のストライプとクローバーをあしらったデザインが特徴。
 モノ自体はいなば直売所や公式オンラインショップ、ごく一部のスーパーで取り扱いがある。本ブログでは2015年3月製造(製造から1年半経過)の十分な熟成が進んだロットを取り挙げる。

  
 身の大きさは高価格帯フレークの製品に負けない(というか、それらよりやや大きい)ものの、割合として血合いを含んだ身の多さが目立つ。食味に影響が出るレベルではないため、手の届きやすい価格と高級感、歩留まりの両立を狙ったものだろう。
 油はオリーブオイルの特徴を掴んでおり、黄色を帯びてサラサラだ。

 いなば食品ビジネスサービス社がこの製品を「ヘルシー志向」という言葉で売り込んでいるように、土産物や贈答品・贅沢品よりは普段使いへ軸足を乗せた製品といえるだろう。他社高価格帯のオリーブオイル漬けにはないキャラをしっかり確立できている。
 びんながまぐろオリーブオイル漬けが持つ食味と高級感を、そこそこの水準と価格で実現した点は大いに評価する。

「オリーブオイル漬けのツナ缶をもっとたくさん食べたい!たくさん贈りたい!」という方におすすめ。
価格はいなば直売所の価格だが、250円程度までであれば非常に優秀な費用対効果をえられるのは筆者が保証しよう。

☆各種評価
・グレード ★★★☆☆ #オリーブ使用としては安い
・価格   ★★★☆☆ #210円 
・味覚評価 ★★★★★ #理想のコスパ、見逃せない
・入手性  ★☆☆☆☆ #相変わらず希少
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
221kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びんながまぐろ、オリーブ油、野菜スープ、食塩、調味料(アミノ酸等)
JAN:4901133060076 製造固有記号INB24
販売者 いなば食品株式会社(静岡県静岡市清水区由比北田114-1) 製品ページ
Tuna canning review No.42
#いなば食品 #びんながまぐろ #オリーブオイル漬

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