手堅くまとめた廉価オリーブオイル漬 身は値段相応に細かいものの、カツオ特有の身の強さで食感をカバーしている。 オリーブオイルの香味も乗っている。ほかのしょっぱい調味料と組み合わせると隠れた果実味が現れてくる。それでいて、他社オリーブオイル廉価品より香りの「ドギツさ」を引っ込めていて、消費者が想像するようなサラダなどつめたい料理に用いたとき善悪どちらの自己主張も強くならないよう調整してある。 同じカツオ使用の「フタが開けやすいライトフレーク」とは、あたたかい料理や和食への適性、おねだん(この辺はフタが開けやすいライトフレークのが優位)で使い分けることになるだろう。 廉価ツナ缶は修羅の道。オリーブオイル、カツオのMSCラベルの2点にフォーカスを絞ったことによって、オリーブオイルの香り以外のデメリットがない廉価ツナ缶を作り上げることができた。 とくにシーチキンNewLフレーク(オリーブオイル)や宝幸オリーブオイルツナ(海外製)と直接競合するが、あの辺は香りが立っているし、マグロ使用なので、その辺で消費者の棲み分けが生まれるものと思う。 たのむから終売しないでくれよ…… グリーンアイナチュラル・ライトフレーク(MSC認証)の解説 トップバリュツナ缶の新顔。2020年6月に発売され、全国のイオンに並んだ……のだが、なぜか静岡のイオンでは見つからず、山梨のフォロワーが送ってくれたものをレビューに使った。 筆者的にこれが廉価ツナ缶の理想と思っている「ベストプライスでないライトフレーク(No.119)」より実売で20円ほど高いが、その分はオリーブオイルとMSC認証マークの付加価値ということにしたい。 ・MSC認証:MSC-C54264 ・Pacifical c.v.:PACIFICAL WILD TUNA の認証マークがついており、持続可能な漁業のためのサプライチェーン管理に賛同し、漁獲からツナ缶製造までのトレーサビリティを確立している……とのこと。 なお、以前マルハニチロ・MSCライトツナフレーク野菜スープ漬(No.134)というMSCツナ缶が現れており、今後も付加価値の一つとして持続可能な漁業をテーマにしていく流れができるのかもしれない。 本品は海外製造品なのでトップバリュの製造所固有記号検索システムでは工場が追跡できない。2020.5製造。 各種評価・スペック ・グレード ★★☆☆☆ 2.0 ・価格 ★★☆☆☆ 2.2 #107円/缶(3缶321円) ・味覚評価 ★★★☆☆ 3.3 #つめたい料理に適 ・入手性 ★★☆☆☆ 2.0 #全国のイオン ? ・原産国 タイ ☆スペック 内容量 70g 173kcal/缶 食塩相当量0.7g 原材料 かつお、オリーブオイル、食塩野菜エキス(大豆を含む) (野菜エキスの大豆・ばれいしょ:遺伝子組み換えではありません) JAN:4549414026023(単品)/4549414025569(3缶シュリンク) 製造固有記号3PRV6SN GK1280 輸入者 イオントップバリュ株式会社(千葉県千葉市美浜区中瀬1-4) 製品ページ Tuna canning review No.168 ・「トップバリュ グリーンアイナチュラルから「海のエコラベル」MSC認証取得のかつおを使ったツナ缶発売」[PDF] 2020.6.12 https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2020/06/200612R_2_1.pdf ■「ツナ缶スーパーリンク!!」 ・(No.45)シーチキンNewLフレーク・オリーブオイル →価格とオリーブオイルで競合。違いは果実味とマグロ。イオン以外のスーパーだとこっちのほうが優勢。 ・(No.119)フタが開けやすいほうのライトフレーク →値段と汎用性のライトフレーク、ちょっとおいしいMSCライトフレークって形で共存してくれないかなあ。 ・(No.134)マルハMSCライトツナ →MSC認証番号の若さに注目。本品は54264でマルハは51737。 ・(No.16)「ベストプライスの」ライトフレーク →許されない。20円足してフタが開けやすい方食べよう?ね?