185缶 マグロの王様!クロマグロの国産ツナ缶 信田缶詰・本まぐろステーキの実食と解説
10月
17日
こんなツナ缶です
■おねだん
けっこう高い(500円前後)
■魚の種類
クロマグロ(ライトミート)
■液汁の種類
甘い醤油ダレ
■身のほぐし方
ぶ厚いかたまり肉
■おすすめの食べ方
そのまま食べる。あぶらっこいから、リーフレタス添えるといいかも
解説:珍しい国内製本マグロ(クロマグロ)ツナ缶
青魚の缶詰に定評のある銚子の缶詰会社、信田缶詰の2021春新商品。輸入した本マグロを四角く切って、マグロ味付缶みたいに醤油で漬けたもの。
本マグロツナ缶について、2021年初めに輸入品が、それより前に味付缶で国産品のものがごく僅か出回っていたことを観測している。本品は、百貨店やヨドバシなど比較的広い販路で流通した点で、それら先発品と一線を画している。
青色のスリーブに、(普通のP4号缶とくらべ)細くて高いT3号缶が入っている。原材料の品目が非常に少なく、缶詰ならではの引き算の美学を体現している。
味付缶でカロリーをおさえているが、脂質がやや高い(9.3g)ように思える。2021.6製造。
☆缶を開けたところ
タレの良い香りがする。キハダより濃い色。
かたまりの肉がサバ缶のように詰められていて、ステーキの名前から期待できる通りの見た目になっている。身は第一印象より柔らかく、オーシャンプリンセス鮪とろ・炙りビントロといったやわらかツナ缶筆頭を凌駕するほど。そのかわり、これらのツナ缶以上に「あぶらっこい」。カロリーの値からは全く想像できなかった。タレや魚のしょっぱさは気にならない。
前例がないほどやわらかく、前例がないほどあぶらっこい。料理で使うとなると、この特質をうまく乗りこなす経験と技術が求められる。筆者個人としてはそのまま食べるのをお勧めしたい。
たとえ本マグロでも、ツナ缶としての扱いはライトミート。
魚体の価格に反して品質を上げづらいことから、多くのプロダクトが企画段階でこけて、うまくリリースできても凡退して、市場に根付くことができなかった。このクオリティを見るに、過去製品とは異なり一定以上のポジションで根付いてくれるだろう。というか根付いてくれ。そうすると「本マグロのツナ缶もあるんだ」って説明しやすいから。おねがいします。
☆各種評価
・グレード ★★★☆☆ 4.2
・価格 ★★★★★ 4.5 #449円 ヨドバシ・ドット・コム
・味覚評価 ★★★★★ 4.5 #
・入手性 ★★☆☆☆ 1.7 #自社通販、ヨドバシ、百貨店など
・原産国 国産
☆スペック
固形量65g / 内容総量85g
198kcal/缶 食塩相当量0.9g タンパク質14.0g
原材料 本まぐろ(輸入)、砂糖、醤油(一部に小麦・大豆を含む)
JAN:4907982051203 製造固有記号BTC/A SIK
製造者 信田缶詰株式会社(千葉県銚子市黒生町7400-7) 製品ページ
Tuna canning review No.185
☆参考資料
・「クロマグロを缶詰に/信田缶詰が新発売「本まぐろステーキ」」日刊水産経済新聞 2021.5.26
https://www.suikei.co.jp/?p=82603
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☆補遺
めざとい方はお気づきかもしれないが、本品は蒸煮(加工前にマグロの肉を蒸す)の是非を明言していない。ゆえにツナ缶の定義から若干ずれた製品だが、マグロを調味液に漬けて密封・加熱殺菌しているため、便宜上味付ツナ缶の仲間に入れた。この若干のレギュレーション違反に目をつぶることで、当ブログは木の屋石巻水産(No.116)、黒潮町缶詰製作所(No.89)といった隠れた日本の名作缶詰を収録・網羅できている。狭義のツナ缶のみを取り上げたほうが正確性に長けるのは事実。それはそう。でも、
"ツナ缶(マグロ・カツオの油漬、味付等)"
にして、ツナ缶やツナ缶っぽい水産缶詰、ツナ缶の駅弁まで載ってたほうが、面白いじゃない。(補遺ここまで)
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ツナ缶スーパーリンク!!
・(No.44)[EOL]Lily きはだまぐろのとろハラス
→横長の缶にキハダマグロの肉厚たっぷり。そういうツナ缶だ。終売。500円くらいした。
・(No.111)FÁBRICA DE CONSERVAS:Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio
→海外ツナ缶。横長の缶にビンナガマグロの肉厚たっぷり。そういうツナ缶だ。入手困難。800円くらいした。
・(No.105)伊豆川飼料 とろつな
→丸い缶にキハダマグロの小さいとろ肉。そういうツナ缶。箱付きでありながらスーパーリンクの中で一番安い、実売400円弱が魅力。とにかくカジュアルなお土産に便利。
・(No.173)炙りビントロ(2020)
→ツナ缶・オブ・ツナ缶。毎年ロット違いのコレを缶詰の日に合わせて開けるのが恒例だったが、今年は趣を変えて本まぐろステーキになった。600円くらい。
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投稿日 2021-10-17 18:14
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2021-10-17 23:29
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投稿日 2021-10-18 09:48
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投稿日 2021-10-21 02:36
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