『ガザ・サーフ・クラブ』@<フィリップ・グナート>監督
1月
12日
パレスチナのガザ地区で続いているイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘は、今月7日、開戦から3か月を迎えました。戦争が始まる前、自由と解放を求めてサーフィンに興じるガザ地区の若者たちの姿をとらえた<フィリップ・グナート>監督の2016年ドイツ製作のドキュメンタリー『ガザ・サーフ・クラブ』が、2024年1月13日より公開されます。
イスラエルとエジプトに挟まれたガザ地区は、約200万人の人々が狭い土地に閉じ込められて暮らしていることから「天井のない監獄」と呼ばれ、若い世代は仕事も未来への展望もないまま日々を過ごしています。そんな中、多大な努力の末に約40本のサーフボードがガザに持ち込まれ、同地のサーフコミュニティは盛り上がりを見せていました。
最年長のサーファーである42歳の<アブー・ジャイヤブ>は、若者たちにサーフィンを教えています。ガザでサーフショップを開くことを夢見る23歳の<イブラヒーム>は、アメリカからやって来た<マシュー>にその夢を話し、<マシュー>は支援を約束します。
15歳の少女<サバーフ>は子どもの頃にサーフィンを習っていたが、今はもう、かつてのように自由にサーフィンしたり泳いだりすることはできません。彼女はスカーフを腰に巻いて泳ぎ、自分なりの抵抗を見せています。やがて、<イブラヒーム>は<マシュー>からハワイに来ないかと誘われます。