< クリックしますと、大きくなります >
「オオムラサキツツジ」の蜜を吸っていましたが、休憩でしょうか、花弁の先端でひと休みの【ニッポンヒゲナガハナバチ】を見つけました。
ハチ目(膜翅目)コシブトハナバチ科コシブトハナバチ亜科に分類され、オスは名称通り長い触角が特徴です。
幼虫時には花粉を餌としていますが、成虫になりますと花の蜜を求めて飛んでいます。
オスの体長は12ミリ前後、体は黒色ですが、淡褐色~黄褐色の毛がたくさん生えています。
4~5月頃の春先にだけ活動をして、巣は 「クロスズメバチ」 と同様に土中に造りますが、「クロスズメバチ」や「ミツバチ」のように団体行動は取らず、単独で生活しています。
クリーム色(~白色)の翅に黒い斑点が入り、胸部にはふさふさの毛がある【スジモンヒトリ(筋紋火取)】です。
チョウ目(鱗翅目)ヒトリガ科ヒトリガ亜科の「蛾」で、体長は40ミリ前後です。
翅で隠れて見えませんが、腹部背面は紅色をしており、腹部下側にも、黒い斑点があります。
足先は黒色ですが、膝から上にはふさふさの毛が生えています。
触角も櫛状で(クリックしますと大きく見れますが)、特徴ある形をしています。
幼虫はクワ科(クワ)、ニレ科(ケヤキ)、バラ科(サクラ)などの葉を食べ、赤茶色の長い毛が特徴的な毛虫です。
春と夏の1年2化で、夏に出現する個体の方が一回り小さく、黒い斑点の筋と夜行性で灯火に集まることが名前の由来です。
我が家の庭の片隅に繁殖しています 「ツルニチニチソウ」 の葉の上に、【ササグモ(笹蜘蛛)】がいるのが目につきました。
体長5ミリほどですので、まだ幼体の感じですが、腹部のふくらみは<メス>のようです。
網を張り昆虫を捕食する「クモ」ではなく、自ら徘徊して餌を探しますので、よく動き、時には跳躍もする動きかたは、体長も小さい 「ハエトリクモ」 に似ていますが、脚に生えている黒い棘や、頭部につく <主眼の大きさの違い> で容易に見分けがつきます。
これから暖かくなるにつれて10ミリ近くまで成長しますと、体色の模様もはっきりと表れてきますので、その頃にまた遭遇できることを期待しています。
網戸に影を感じて確認しますと、体長10ミリほどの昆虫がとまっていました。
いままでに見かけない面白い姿をしており、昆虫好きとしては胸が踊ります。
昆虫も多種にわたり大きく「目」で分類されていますので、名称が分からないときには絞りこまなければいけません。
体型から明らかに、チョウ目、バッタ目、カマキリ目、ナナフシ目、カメムシ目、ハエ目、甲虫目ではないのが分かりますので、特徴から<カワラゲ目>かなと判断しました。
<カワラゲ目>の仲間は、世界中に約2000種、日本では9科約150種以上が分類されているようですが、あまり研究対象にならないようで、和名・学名がないモノが多いようです。
触角の途中にある太めの節や、頭胸部の盛り上がり、第一脚目の足の太さなどの特徴がありますので、名称はすぐに分かるかなと考えたのですが、同定できませんでした。
今年のテントウムシの観察第1号は、甲虫目(鞘翅目)の 「ナミテントウ(並天道虫)」 で、少し暖かくなった2月中旬頃に冬眠から目覚めたようでした。
今回も甲虫目としては、同じテントウムシ科の【ナナホシテントウ(七星天道虫)】が、庭のツワブキの葉の端にとまっていました。
緑色の葉の上にいますと、鮮やかな赤い前翅が目立ちますので、すぐに目にとまります。
冬眠から目覚めた成虫ですが、この時期にはおいしい「アブラムシ」さんの活動はまだ早いようで、うまく餌にありつけるのかと心配してしまいます。
昨日から暖かい気温が続いていますが、花壇に植え込まれた 「金魚草」 の花に、今年初めての蝶として、【モンシロチョウ(紋白蝶)】を見つけました。
馴染みのある蝶ですが、チョウ目(鱗翅目)シロチョウ科モンシロチョウ属に分類されています。
前翅の黒い部分が小さく、前翅の付け根の部分も灰色をしていませんので、「春型」のオスだとすぐに見分けがつきました。
慣れてきますと、ヒラヒラと飛んでいる状況で翅の色合いが見て取れますので、翅を閉じていてもオス・メスの区別は付きやすい蝶です。
色とりどりの花の開花も始まり、今年も多くの昆虫が観察出来ればいいなと眺めておりました。
雨粒が残る「ヨモギ」の葉の上で、【クワゴマダラヒトリ(桑胡麻斑灯蛾)】の幼虫を見つけました。
体長20ミリほどですので、ちょうど越冬していた若齢幼虫が、春の陽気にお目覚めのようです。
チョウ目(鱗翅目)ヒトリガ科ヒトリガ亜科の昆虫です。
全体的に黒っぽい毛虫ですが、背面に細長い白い紋が入り、各節に黄色の紋が横に入ります。
幼虫のまま越冬し、翌春再び葉を食べ、 体長60~70ミリ程度 になる春の終わりから初夏にかけて褐色の粗い繭を作り<蛹化>、完全変態を経て8~9月頃に羽化して成虫となります。
成虫は、オスは暗褐色、雌は白色の翅の色で雌雄で翅の色が異なります。
名称通り「桑」の害虫として知られていますが、かなり多食性で、バラ科・ブナ科・スイカズラ科など各種の葉に寄生しています。
自宅の玄関扉に、体長5ミリほどの【ササグモ(笹蜘蛛)】がおりましたが、まだ成虫ではないようです。
ササグモ科ササグモ属に分類される蜘蛛ですが、徘徊性でよく飛び跳ねる活発な行動を見せ、自ら移動して餌を確保しています。
名称通り、本来は笹などの草むらにおり、近付きますとさっと葉の裏側に敏捷に逃げ込みます。
頭胸部は楕円形で、前はやや盛りあがった姿を見せ、眼はそれほど大きく発達せずに、なんとなく円環状に並び、ニ眼ずつ四列に並んでいるようにみえます。
脚はいずれも細長く、【ササグモ】の特徴とする、するどい針状の毛がまばらに多数生えています。
多くの【ササグモ】は、環境に合わせて個体の色が変わり、夏場の草の生い茂る時期には黄緑っぽい体色で、秋の紅葉時期には赤茶色、冬場には枯れ木に似た薄茶色に変化して保護色として身を守っています。
暖かい日差しの中、目の前を上下に波打つように「波状飛行」で
飛んでいましたので、【ヒヨドリ(鵯)】だなと見ておりましたら、門柱の上にすまし顔で止まりました。
スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属の鳥さんです。
尾が長めで、ツグミやムクドリなどに比べると、体型はほっそりとしています。
くちばしは黒くて先が尖り、頭部から胴体は灰色の羽毛で覆われており、雌雄同色で目の後ろ側の頬の部分が褐色をしています。
大きな体調の割にはすらりとした体型が尾の長さで強調され、ほぼ体を直立させていますので、凛とした雰囲気を感じさせてくれる【ヒヨドリ】です。
昨日は、春の暖かさを感じて冬ごもりをしていた虫が外に這い出してくる「啓蟄」でした。
今年もどのような昆虫さんたちと遭遇できるのか、今から楽しみです。
飲食店で利用したお手洗いの壁に、体長20ミリほどの「ガガンボ」がとまっていました。
ハエ目(双翅目)カ亜科(糸角亜科)ガガンボ属の昆虫の総称です。
地方によりますと、「カトンボ」や「アシナガトンボ」と呼ぶ所もあります。
二本の横縞が入る分かりやすい翅模様なのですが、種名までは同定できません。
日本で分布している「ガガンボ」は、学名が付けられているだけでも約700種あり、実際にはその数倍の種がいると推測されています。
代表的な 「キイロホソガガンボ」 などはすぐに分かるのですが、<ガガンボ図鑑>などもなく、いずれこれだと判る時まで気長に待ちたいと考えています。
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