2年ほど前に一度 【エクメア・ファッシアータ】 を取り上げています。
この種は、花が咲くと親株は枯れてしまい、子株が出てきますが、次の花を咲かせるまでに1年半から3年程度かかると言われています。
パイナップル科エクメア属の常緑多年草で、アマゾン川流域を原産地としています。
花自体は淡い紫色で咲いて数日で枯れてしまいますが、大きな松かさ状の赤桃色のきれいな<花苞>は、3カ月以上も目を楽しませてくれます。
葉の裏側に白粉上の横縞がきれいに現れますが、これは<吸収鱗毛>といい、パイナップル科の共通の特徴で、空気中から養水分を吸収する役目を果たしています。
ラン科セッコク属の園芸洋蘭の一種、「ミカエラ」の大きな鉢植えと遭遇いたしました。
【デンドロビューム】も、「ノビル系」や「キンギアナム系」などに別れていますが、本種は「コチョウラン(胡蝶蘭)」と同じ「ファレノプシス系」です。
長い花茎の先端にたくさんの花を咲かせ、また花持ちがいいので、切り花としても人気がある系統です。
花色も赤紫色・桃色・白色が多く、緑色や黄色の品種がありますが、青色はごく薄い色合いしかないと思っていました。生い立ちの詳細は分かりませんが、本種は比較的に新しい品種かもしれません。
水仙の葉が伸びてきている植え込みの中に、【セイヨウアサガオ(西洋朝顔)】が一輪、元気に咲いていました。
「アサガオ」と同じ、ヒルガオ科サツマイモ属で、多くは毎年花を咲かせる宿根草です。
最盛期には100輪程度が一度に咲き、また霜が降りる頃まで元気に咲いている品種で、わたしの観察記録では 12月22日 まで咲いていたのを確認しています。
今回驚いたのは、草丈10センチにも満たない成長ですが、茎の長さよりも大きな花を咲かせていることで、恐るべき生命力だと眺めておりました。
某マンションの入り口横の植え込みで見つけました、熟した【ザクロ】の実です。
ミソハギ科ザクロ属の落葉小高木ですが、3~4メートルに成長した木々はよく見かけますが、この【ザクロ】は樹高2メートルほどですが、たくさんの実を実らせていました。
ザクロ属は、世界中の亜熱帯で栽培されている【ザクロ】と、東アフリカのソコトラ島に自生している「ソトコラザクロ」の2種しかありません。
初夏に鮮紅色の6枚の花弁尾花を咲かせ、雄しべが多数存在しています。
果実は<花托>が発達したもので球形、秋に熟医師ますと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉の粒が無数あり、果肉一粒一粒に種子が包まれています。
きれいな八重咲きの花姿の【ペチュニア】ですが、品種名は(サマーパープル)です。
ナス科ペチュニア属の多年草ですが、日本では耐寒性がなく1年草扱い、和名では「ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)」です。
南アメリカのエクアドルで1767年、フランスの<コンメルソン>が白色の花を発見、ヨーロッパにもたらしましたが、その後の1831年にブラジルから赤紫色の花が発見され、両者をもとに品種改良は進み、今では 多種多様な品種 が育成されてきています。
【ペチュニア】の八重咲きを作出したのは、韓国の農業の父と呼ばれた<兎長春(須永長春)>で、坂田商会(現サカタのタネ)にて製品化して販売されたのが、世界で最初です。
竹林や林縁に群生しているのを見かける、イネ科チヂミササ属の【チヂミザサ(縮笹)】です。
和名は、葉が卵状楕円形で、先端へ向かってやや細まり先が尖っている形が<ササ(笹)>に似て、葉に縮んだようなシワがあることに由来します。
秋ごろに花が咲き、茎の一部が立ち上がり、先端から穂を出します。
花茎の上半分ぐらいにまばらな短い柄が出て、それぞれの枝に少数ずつの小穂(しょうすい)を付けます。
開花時には雌しべの柱頭の羽毛状の毛が目立ち、また紫色の<葯>がイネ科としては見栄えする姿を見せてくれます。
果実が熟しますと、小穂の基部ではがれやすくなり、その毛で動物の体や衣服に付く、いわゆる<ひっつき虫>の仲間です。
絞り模様のきれいな【オシロイバナ】も野草扱いのようで、昨年は撮影する場所もなくなり、 <10-38>の250種類 をひと区切りとして終わりました。
散歩の途中で絞り模様が出ている【オシロイバナ】を発見、性格的に見過ごすことはできず、性懲りもなくまた撮影してきましたが、数を揃えることはできませんでした。
花期の長い【オシロイバナ】ですので、また出向く機会があればと考えています。
今回で絞り模様の【オシロイバナ】も、合計254種になりました。
昼間の明るい日差しのなか、風に揺れる【アガスターシャ】に、ハエ目(双翅目)ハナアブ科の「オオマメヒラタアブ(図鑑により:オオヒメヒラタアブ)」が吸い蜜に訪れていました。
シソ科カクミドリ属の草本ですが、一年草扱いのモノと宿根草があり、園芸的には春まきの一年草はほとんど流通していません。
草丈60~90センチ程度、花色は多様で、ラベンダー色の小花が集まって花穂になる「ゴールデン・ジュビリー」、アプリコット色の「アプリコット・スプライト」、濃い桃色の「ラズベリー・サマー」などの品種があり、本種は「ピンクホップ」と呼ばれる品種です。
中央~北アメリカを原産地として、セリ科の「アニス」に似た香りがしますので、別名「アニスヒソップ」と呼ばれています。
林立する竹林の中で「竹の皮」が残る景色は、一幅の山水画を見ているような気持にさせてくれました。
<タケ>は広義にはイネ目イネ科タケ亜科のうち、茎が木質化する種の総称ですが、その生育型から狭義の<タケ>、「ササ(笹)」、「バンブー」の3つに分類されます。
<タケ>は地下茎を拡げることにより生息域を広げ、成長力が強く、最盛期には一日に数十センチも伸びていきます。
その成長に大切な役割を果たしている器官を「稈鞘(かんしょう)」と呼び、通常「竹の皮」と呼ばれている部位です。
<タケ>は生育するにつれてこの「稈鞘」が剥がれ落ちていきますが、「ササ」は剥がれ落ちることなく、そのまま残して成長していきます。
<一日花>ですが春から晩秋まで長期間、葉脇から花茎をだしてその先に花を咲かせる【ルエリア・スクアローサ】です。
キツネノマゴ科ルイラソウ(ルエリア)属の多年草で、原産地はメキシコです。
花径4~5センチ程度、花はラッパ状で花冠は5つに切れ込んでいて、花弁は波打つ感じで、花が咲き終わりますと<蕚>と<雌しべ>だけを残して花はそっくり落ちてしまいます。
葉は柳の葉に似て細長く、緑色の葉には紫色の葉脈があり、別名として「ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)」の名称があります。
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