鉢植えで「【エンドウ】を栽培されているのを見つけました。【エンドウ(豌豆)】は、マメ科の一・二年草です。広く栽培され、食用となっています。一般に、「エンドウマメ」とも。別名に「ノラマメ」、「グリーンピース(未熟の種子を食用とする場合の呼び方)」、「サヤエンドウ(莢豌豆・絹莢、未熟の莢を食用とする場合の呼び方)」。日本での栽培品種には、「ウスイエンドウ(うすい豆)」、「キヌサヤエンドウ」、「オランダエンドウ」などがあります。
「カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)」 も【エンドウ】と同様に食用としての利用が行われ始めましたが、こちらの栽培利用はその後断絶し、今日では雑草とみなされています。
ツタンカーメンの副葬品から見つけた種を、発芽・栽培に成功させた 「ツタンカーメンのエンドウ」 も一時流行りましたが、最近では見かける機会が少なくなりました。
マメ科の【エンドウ】の花は、普通「蝶型花」という特有の形態をしています。大きい花弁が1枚、中ぐらいの花弁が2枚、小さい花弁が2枚の5弁花で、<雄ずい>は10本、そのうち9本は根元で融合し、1本だけ離れています。<子房>は細長く、受精後に<莢>になります。
昨日紹介した 「ヒヤシンス」 の上側に置かれていた鉢植えのキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草【アネモネ】です。開き切っていませんが、かなり立派な<蕚片>の大きさです。
一般に春先に花を開くが、その花は「一重咲き」のものから 「八重咲き」 のもの、花色も 桃、青、赤、白等。草丈も切花用の高性のものから矮性種まで、野生種のみではなく、現在では様々な園芸品種が栽培されています。
種は長い毛を有し、風によって運ばれます。春のはじまりのおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることから、英語での別名は「Wind flower(風の花)」といいます。【アネモネ】には花弁はなく、<萼片>が同じ働きをしています。
花好きのご近所の玄関先に【ヒヤシンス】の鉢植えが置かれています。花の色合いから見ると、おそらく「ブルージャケット」という品種だと思います。
キジカクシ科ツルボ亜科ヒアシンス属の【ヒヤシンス】は「チューリップ」や「スイセン」などと並んで、春の花壇を彩るポピュラーな秋植え球根植物です。葉と花とのバランスがよく、均整のとれた草姿でボリューム感もあり、強い香りを漂わせます。
ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。主にオランダで育成され、ダッチヒヤシンスと呼ばれています。球根の表皮が花色と同じような色なので、球根を見るとおおよその花色がわかります。
通常は1球から1本の花茎が出ますが、大きな球根では、さらに1~2本の花茎が伸びてきます。最近は、何本もの花茎が一度に出て咲く、マルチフローラタイプの品種も育成されているようです。
明治初期に日本に入ってきたと言われています【カンパニュラ】は、キキョウ科ホタルブクロ属の、主として地中海沿岸地方に原産する植物から改良された観賞用植物の総称です。本来は、ホタルブクロ属のラテン名(学名)です。釣り鐘を意味する言葉に由来し、花の形が釣り鐘に似ているところからなづけられました。英語では「bell flower」といいますが、この英名を持つ植物は十種以上あります。
写真の【カンパニュラ】は、<オーシャン)という品種で、「ディープブルーオーシャン・ ブルーオーシャン ・ホワイトオーシャン」の3種類のうちの「ディープブルーオーシャン」です。
花は晩春から夏にかけて咲くものが多く、総状花序または穂状花序をなし、釣り鐘型の3~8cmくらいの花を数輪から数十輪咲かせる。花色は、青や紫または白が多いが、ピンク色のものもある。横向きに咲くものが多いが、受け咲きや下向き咲きの品種もあります。
欧米の園芸辞典には、50種以上の品種があるようですが、日本で栽培されているのは、「フウリンソウ」 ・ 「ホタルブクロ」 ・ 「モモバギキョウ」 ・ 「リンドウザキカンパニュラ」など数種類です。
< 「ブルーフレグランス」(画像:宮崎日日新聞) >
宮崎市のJA宮崎中央(藤原榮伸組合長)が出荷するスイートピーの品種「ブルーフレグランス」は、東京都中央卸売市場の卸売会社・大田花きが優れた花をたたえる今年の「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」新商品奨励賞に選ばれています。
淡い紫で、透明感があります。そして、普通のスイートピーの香りとはまた異なる、芳香があり、とても良い香りをもっています。花は一般的なスイートピーよりも、ほんの少しだけ小ぶりですが、しっかりした茎が特徴です。
同賞は最優秀賞に次ぐ賞の一つで、約20万種から選出。14回目を迎える賞で、宮崎県からの入賞は初めてになります。
居住しています、住宅団地の進入路の脇に、近隣の方々がお世話されている花壇があり、その中の【皇帝ダリア】が咲いています。背丈は高くなく2メートルほどの高さでした。
キク科ダリア属の植物は、メキシコから中米に27種が分布しており、茎が木質化する3種が「ツリーダリア(キダチダリア)」と呼ばれています。【皇帝ダリア(Dahlia imperialis、D・インペリアリス)】は、そのなかでも特に茎が太くなり草丈が高くなります。
皇帝ダリアは、日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬から咲き出します。近くに街灯や電灯があると日が長いと感じ、花芽をつけないので注意が必要です。
よく成長すると5~6mにも達し、2階の窓 から花を楽しめるようになりますが、草丈を高くしたくない場合は、何回か切り戻して高さを調整します。
ご近所のお花好きのお家の前庭に、白色の花を咲かせる<オキザリス>が繁殖しています。
<オキザリス>は、 カタバミ科・カタバミ属(オキザリス属)の球根植物で南アフリカ原産です。別名:として「ハナカタバミ」と呼ばれ、草丈は 10~30cm(種類によって異なる)、開花期は、種類によって異なり、また耐寒温度:も種類によって異なります。
<オキザリス>は800~850種と種類が多く、大きく二つに分けて夏に休眠する種類と冬に休眠する種類があります。
夏に休眠する種類は秋に芽を出して秋から春にかけて花を咲かせるタイプ、秋だけ花を咲かせるもの、春に芽を出して春に花を咲かせるものがあります。
冬に休眠するタイプのものは暖かくなる5月以降に芽を出して夏に花を咲かせます。
白色の<オキザリス>としては、【パーシーカラー】 などの品種がありますが、写真の<オキザリス>は、【プルプレア】 (別名:バリアビリス)と呼ばれる品種で、曇り空の時には開花しません。
ご近所の玄関口にてプランターで【ショウキズイセン(鍾馗水仙)】を育てられていました。温暖な四国、九州、沖縄の山野に自生するヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の多年草です。同属の仲間に「ヒガンバナ」、「ナツズイセン」、「キツネノカミソリ」などがあります。花期は9~10月ごろで、ヒガンバナ属の中では最も遅い開花時期です。「ヒガンバナ」同様、葉を出す前に花茎を伸ばして遠目にも鮮やかな黄色い花を横向きに付ける。その花はヒガンバナ属の中で最も美しいともいわれています。
花茎は50~70cm、花の径は6~10cmほどで、茎の先に4~10個が輪生します。花弁は6枚で、縁が波打ってしわになり少し反り返る。和名はその様を厄病の悪神を追い払ってくれるという鍾馗様の長いひげにたとえて付けられたといいます。花弁の中央から長い雌しべと雌しべの花柱が突き出しています。
別名に「ショウキラン(鍾馗蘭)」。ただ同じ名前の植物がラン科にもあることから、混同を避けるため「ショウキズイセン」と呼ばれることが多いようです。ラン科の「ショウキラン」は夏に径3cmほどの淡紅紫色の花を付けます。「ショウキズイセン」は属名からヒガンバナなどとともに「リコリス」とも呼ばれます。この名前はギリシャ神話に登場する海の神リコリスに由来する。英名は「ゴールデン・スパイダー・リリー」。
葉は細長い剣状で、花が終わった後に出て、冬を越し翌年の夏に枯れます。「ショウキズイセン」は中国、台湾にも分布していますが、日本のものに比べ葉の幅が広く「オーレア」と呼ばれています。「シロバナヒガンバナ」 はこの「ショウキズイセン」と「ヒガンバナ」の交雑種といわれています。また「ショウキズイセン」と「キツネノカミソリ」の交雑種は「アケボノショウキズイセン」と呼ばれる。地下の鱗茎は「ヒガンバナ」と同じくリコリンなど有毒なアルカロイドを含んでいます。
山口県山口市の山口きらら博記念公園で、9月14日(金)から11月4日(日)まで「山口ゆめ花博」が開催されます。
明治改元から150年を迎える2018年に、「山口から開花する、未来への種まき。~150年を振り返り、次の150年につなぐ~」をテーマとして開催される花の博覧会です。
会場には1000万の山口県の花が華やかに咲き誇り、個性豊かな8つのゾーンで様々な魅力が体験できます。期間中、1000のイベントと体験プログラムが繰り広げられ、子どもからお年寄りまで楽しめる多彩な企画が用意されています。
「山口ゆめ花博」は、山口県発の新しい形の全国都市緑化フェアとして、花を見て楽しむだけではなく、体験・体感型の多彩な企画を充実させることにより、ファミリー層をはじめ、<AKB48 Team 8>、<一青窈>のライブをはじめ、有名人やキャラクターによる催しもあり多様な世代の皆さんに楽しんでいただけるフェアとして開催されます。
)【ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)】は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の北アメリカ原産の植物です。明治初期に渡来し、空き地や道ばたなどにふつうに見られる帰化植物となっています。
茎は太くて赤みを帯び、高さ1~2mになります。葉は長さ10~30cmの長楕円形で先はとがる。花序には長い柄があり、果期には垂れ下がる。花は白色でわずかに紅色を帯び、直径5~6mm。果実は直径約8mmの扁球形で、液果で、黒紫色に熟します。果実をつぶすと紅紫色の汁がでてきます。花期は6~9月。
似た花の「ヤマゴボウ」は葯が紅紫色で、心皮は8個に離生し果実は分果となります。また 「マルミノヤマゴボウ」 は分果とならず、果期にも果穂が下に垂れません。
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