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- ファルコン植物記(2026)<一日花40>【ナツツバキ】
【ナツツバキ(夏椿)】は、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木です。古くから寺院などの庭に「シャラノキ(娑羅樹)」と称して植えられてきました。
原産地は日本から朝鮮半島南部にかけてであり、日本では宮城県以西の本州、四国、九州に自生し、葉は明るい黄緑色で表面に深いしわがあります。幹は樹皮が灰褐色で薄く滑らかで、花とともに高い観賞価値があり、新緑や紅葉の様子が美しく近年は家庭の庭にも好んで植えられるようになっています。
6月~7月ごろ、新梢の基部近くの葉腋に、直径5~7cmのツバキに似た白い5弁の花が咲きます。その先端はまばらにギザギザしています。花の後にできる実は10月頃に熟すと五つに裂け、中から種子がこぼれ落ちます。空になった実はその後も長い間、枝に残って越冬します。
ただし、花は<一日花>で、朝に開花し、夕方には落花します。枝分かれが少なく、軽快な印象の楕円形の樹形となります。「ツバキ」のように肉厚の光沢のある葉ではなく、秋には落葉します。
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