16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前日と同じ「1ドル=145円65〜75銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=146円08銭」、高値は「1ドル=145円40銭でした。
ミシガン大学が同日に5月の米消費者態度指数(速報値)とあわせて公表しました1年先の予想インフレ率は(7.3%)と前月(6.5%)から一段と上昇11月以来の月以来の高水準となりました。長期の予想も(4.4%)から(4.6%)へ上昇しました。関税により米国の物価上昇圧力が強まるとの観測から米長期金利が上昇した場面でも円が売られ、ドルが買われています。
5月の米消費者態度指数(速報値)は(50.8)と2022年6月以来の低水準となり、市場予想(53.5)を下回りました。ただ、調査期間は米政権が対中関税を引き下げると発表した2日後に締め切られています。市場では、発表を受けた消費者心理の改善から確報値が上方修正される可能性があり、多くの投資家は重要視していないようです。
円は取引終盤に買われています。米格付け会社ムーディーズ・レーティングスが16日夕、米国債の長期信用格付けを引き下げたと発表した。最上位の「Aaa(トリプルAに相当)」から1段階低い「Aa1(ダブルAプラスに相当)」としています。米政府債務の増加などが背景にあるといい、発表後に円買い・ドル売りが入りました。