14日の東京外国為替市場で、円相場は続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ87銭の円高・ドル安の「1ドル=146円98〜99銭」で推移しています。
4月の米(CPI)は前年同月比(2.3%上昇)と、伸び率は市場予想(2.4%)に届きませんでした。米関税の影響で上振れすると警戒されていたため、インフレの鈍化が米利下げ観測につながり対主要通貨でのドル売りを促しました。米中の関税引き下げ合意を受けて12日には「1ドル=148円65銭」と約1カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけていたのも利益確定を目的とした円買い・ドル売りを誘いました。
17時すぎには「1ドル=146円18銭」近辺まで急伸する場面がありました。一部報道で米国と韓国が為替に関して協議していたと伝わり、対円でもドル売りが膨らんだようです。
13日には<<加藤勝信財務相>が検討している<ベッセント米財務長官>との会談では「引き続き為替についての協議を進める」などと話しており、貿易交渉を巡って日本側が円安是正を求められるとの思惑が相場を押し上げています。