「1ドル=145円83銭~145円85銭」
5月
12日
12日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落しています。12時時点は「1ドル=145円80〜81銭」と前週末17時時点と比べて65銭の円安・ドル高でした。トランプ関税への対応を巡る米中協議で一定の進展があったとの見方から、投資家心理が改善し「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となりました。
米中両政府がスイスで11日まで開いた初の閣僚級協議について、出席した<ベッセント米財務長官>は「確かな進展があった。協議は生産的だった」などと説明し、中国の<何立峰(ハァ・リーファン)副首相>も「建設的で確かな進展があった」と述べたと伝わりました。協議が前進して米国の課す高い関税率が見直されれば世界景気の減速懸念が和らぐとの期待感が高まり、円売り・ドル買いにつながりました。
円相場は一時「1ドル=146円台前半」に下落したものの、売りが一巡すると次第に下げ渋りました。米中協議の詳細は12日に公表される予定で、内容を見極めたいとする市場参加者は多くいます。今週は4月の米消費者物価指数(CPI)や4月の米小売売上高といった米経済指標の発表も控えており、米景気減速の警戒感が根強く円売り・ドル買いの勢いは限られました。