5日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は10営業日ぶりに反落して始まりました。ダウ平均株価は前週末にかけて9営業日続伸し、短期的な過熱感から利益確定や持ち高調整の売りが出やすくなっています。
中国などとの関税交渉でも依然として不透明な部分が多いままです。4日、<トランプ大統領>は記者団に対し、米政権関係者が中国政府と協議しているものの、現時点で自身が<習近平国家主席>と対話する予定はないと明らかにしました。4日に公開されました米NBCテレビのインタビューでは対中関税について「どこかの時点で引き下げるだろう」と述べていました。米政府は中国製品の大半に(145%)の関税を課しており、中国からの輸入品の急減が米経済の混乱につながるとの懸念が強いままです。
ダウ平均株価は2日までの9営業日の間に3100ドルあまり上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けていました。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は2日までに9連騰し、3月下旬以来の高値で終えていました。
6〜7日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、積極的な買いも入りにくい状況です。
ダウ平均株価は、前週末比98ドル60セント(0.24%)安の4万1218ドル83セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前週末比133.49ポイント(0.74%)安の1万7844.24で終えています。
S&P500種株価指数は、前週末比36.29ポイント (0.64%)安の5650.38で終えています。