『新世紀ロマンティクス』@<ジャ・ジャンクー>監督
5月
4日
中国の名匠<ジャ・ジャンクー>が製作期間に22年をかけ、21世紀初頭から劇的な変化を遂げた中国の街を、ひとりの女性の人生の変遷とともにとらえた『新世紀ロマンティクス』が、2025年5月9日より公開されます。
2001年、炭鉱産業が廃れ失職者で溢れかえる山西省・大同。2006年、三峡ダム建設のため100万人以上が移住を余儀なくされた長江・奉節。コロナ禍の2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海と、すっかり都会となった大同。「チャオ」は大同を出て戻ってこない恋人「ビン」を探して奉節へ向かい、「ビン」は仕事を求めて珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同にたどり着きます。
主人公「チャオ」役に、これまでも<ジャ・ジャンクー>監督作で主演を務めてきた妻<チャオ・タオ>が演じています。同監督の過去作『青の稲妻』・『長江哀歌』などの本編映像や未使用映像、ドキュメンタリー映像なども使用しながら、実際の24歳・29歳・45歳の「チャオ」の姿と共に、変化していく街の景色を映しだしています。
2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第25回東京フィルメックスでオープニング作品として上映されています。