17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比55銭円安・ドル高の「1ドル=142円30〜40銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=142円71銭、高値は「1ドル=141円90銭」でした。
<トランプ米大統領>の関税政策を巡る日米両政府の初会合で為替が議題にならなかったと伝わり、円安・ドル高の是正を迫られるとの観測が後退し、円売り・ドル買いが優勢となりました。
16日の初会合に出席した<赤沢亮正経済財政・再生相>は、議題に「為替は出なかった」と語り、円相場は3月末の150円前後から短期間で大きく円高・ドル安に傾いたあとで、持ち高調整の円売り・ドル買いも出やすくなりました。
16日、米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>は、米政権による関税政策が物価や景気に与える影響が不透明ななか「当面は政策スタンスの調整を考える前により明確になるのを待つのに良い状態にある」との見解を改めて示しています。(FRB)が積極的な利下げに動かないとの見方も円の重荷になりました。