「1ドル=148円00銭~148円02銭」
3月
8日
7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに小幅反落し、前日比5銭円安・ドル高の「1ドル=148円00〜10銭」で取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>が利下げを急がない姿勢を改めて示し、円売り・ドル買いが優勢になりました。ただ、朝方発表の2月の米雇用統計は市場予想を下回り、円には買いも入って約5カ月ぶりの円高・ドル安水準をつける場面もありました。円の安値は「1ドル=148円20銭」でした。
<パウエル議長>は7日の講演で金融政策の変更について「急ぐ必要はない」と話しています。米政権による関税政策などの影響を時間をかけて見極める姿勢を改めて示しました。足元の米経済については「堅調なペースで成長している」との認識を示しています。
市場はこのところ景気減速への懸念を強めていたため「追加利下げを急がず、状況がより明確になるのを待つ姿勢を維持したことがドル買いを誘っています。
<パウエル議長>の発言を受け、米債券市場では長期金利が一時前日比(0.04%)高い債券価格は安くなる(4.32%)を付けています。日米金利差の拡大観測も円売り・ドル買いにつながりました。売りが先行していた米株式相場が上げに転じたことも、低リスク通貨とされる円の相場の重荷となりました。