27日の東京外国為替市場で、円相場は反発でした。17時時点では前日の同時点に比べ33銭円高・ドル安の「1ドル=149円20〜21銭」で推移しています。
米景気の減速懸念から26日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが先行しました。一方で日本時間27日の取引では米長期金利が小幅ながら上昇し、国内輸入企業などの円売りにも阻まれて円の上値を追う動きは続きませんでした。
円相場は朝方に「1ドル=148円76銭」近辺まで上昇でした。26日のニューヨーク市場では、米長期金利の指標となる米10年物国債利回りが一時(4.24%)と昨年12月以来となる水準まで低下でした。同日発表されました1月の米新築住宅販売件数が市場予想を下回る結果となり、米国債が買われています。
円の上値は重く、15時半ごろには「1ドル=149円42銭」近辺まで落ち込んでいます。日本時間27日の取引で米長期金利の低下が一服したのをきっかけに、持ち高調整などを目的とした円売り・ドル買いが活発になりました。