ドキュメンタリー監督の<藤野知明>が、統合失調症の症状が現れた姉と、彼女を精神科の受診から遠ざけた両親の姿を20年にわたって自ら記録したドキュメンタリー『どうすればよかったか?』が、2024年12月7日より公開されます。
面倒見がよく優秀な8歳上の姉。両親の影響から医師を目指して医学部に進学した彼女が、ある日突然、事実とは思えないことを叫びだしました。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母は病気だと認めず、精神科の受診から彼女を遠ざけます。
その判断に疑問を感じた<藤野知明>監督は両親を説得するものの解決には至らず、わだかまりを抱えたまま実家を離れます。
姉の発症から18年後、映像制作を学んだ<藤野知明>監督は帰省するたびに家族の様子を記録するようになります。一家全員での外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親と対話を重ね、姉に声をかけ続けますが、状況はさらに悪化していきます。
ついに両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになってしまいます。