『うんこと死体の復権』@<関野吉晴>監督
7月
31日
フジテレビジョン 系で不定期に放送(1993年12月~2002年2月)されました紀行ドキュメンタリー『グレートジャーニー』で一躍名をはせた探検家<関野吉晴>の初監督作品で、現代社会では忌避されがちな、生き物の排泄物や死体などを熱心に追い続ける人々の活動を通して、命の循環を見つめていくドキュメンタリー『うんこと死体の復権』が、2024年8月3日より公開されます。
アフリカで誕生した人類が南米最南端まで拡散した5万キロの足跡を、動力を使わずに逆ルートでたどる旅『グレートジャーニー』を40代ではじめ、足かけ10年をかけて踏破したことで注目を集めた探検家の<関野吉晴>です。
アマゾンの奥地で自然と共に生きる狩猟採集民族マチゲンガ族と半世紀以上にわたって交流をもってきた<関野吉晴>は、自身を含めた現代人が自然とどのように共存していくべきかを常に考えていました。そして2015年、どの星よりも循環に優れた地球で人類が生き続けるためにどうしたらいいかを考える「地球永住計画」というプロジェクトをスタートさせます。
そのプロジェクトを通して<関野吉晴>は、野外排泄にこだわり続け、自ら「糞土師」と名乗る写真家の<伊沢正名>、排泄物から生き物と自然のリンクを考察する生態学者の<高槻成紀>、そして死体を食べる生き物たちを観察する絵本作家の<舘野鴻>と知り合い、彼らの活動を通して、現代社会において不潔なもの、無きものとして扱われがちな、生き物の排泄物や死体を見つめることになった<関野吉晴>は、無数の生き物たちが命をつなぎ、循環の輪をつないでいることを知ることになります。