「嫦娥6号」@月の裏側で土壌試料の採取
6月
5日
4日朝(日本時間同)、中国の無人探査機「嫦娥6号」が、月の裏側で土壌試料の採取を終え、月面を離陸しています。
月の周回軌道で待機する機体と合体後、今月下旬に地球へ帰還します。月の裏側の土壌を持ち帰ることに成功すれば、世界初となります。
2日朝、「嫦娥6号」は月の裏側の「南極エイトケン盆地」に着陸していました。2日間の滞在中、ドリルなどを使って月の砂や岩石を集めています。南極域には、水が氷の状態で存在するとされるほか、核融合発電の燃料となるヘリウム3が大量にあるといわれています。
「嫦娥6号」はフランスや欧州宇宙機関(ESA)などの機器も搭載しており、中国国営中央テレビは「正常に作業が進んだ」と評価しました。中国には、宇宙開発を巡る中国脅威論を和らげるため、国際協力をアピールする狙いがあるとみられる。