『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、
『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど国際的に高く評価される<濱口竜介>監督が、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭のひとつであるベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)受賞を果たした『悪は存在しない』が、2024年4月26日より公開されます。
自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からも近いため近年移住者が増加傾向にあり、ごく緩やかに発展しています。代々その地に暮らす「巧」は、娘の「花」とともに自然のサイクルに合わせた慎ましい生活を送っていますが、ある時、家の近くでグランピング場の設営計画が持ち上がります。それは、コロナ禍のあおりで経営難に陥った芸能事務所が、政府からの補助金を得て計画したものでした。
しかし、彼らが町の水源に汚水を流そうとしていることがわかったことから町内に動揺が広がり、「巧」たちの静かな生活にも思わぬ余波が及ぶことになります。
音楽家・シンガーソングライターの<石橋英子>がライブパフォーマンスのための映像を<濱口竜介>監督に依頼したことから、プロジェクトがスタート。その音楽ライブ用の映像を制作する過程で、1本の長編映画としての本作も誕生しました。
「匠」に<大美賀均>、「花」に<西川玲>、「高橋」に<小坂竜土>、「黛」に<渋谷来都>ほかが出演しています。