「1ドル=141円66銭」
1月
2日
石川県能登地方を震源とする最大震度7の「令和6年能登半島地震」を受けて、外国為替市場で円の対ドル相場が円安ドル高に振れています。被害の大きさが明らかになるにつれ、今年前半に予想されていた日本銀行のマイナス金利の解除は困難になるとみられているようです。
円の対ドル相場は日本時間2日午後に一時「1ドル=141円67銭」まで下落。連休前の2023年12月29日のニューヨーク市場(1ドル=141円ちょうど近辺)から円安水準で推移しています。
1月のマイナス金利解除を予想してきた海外投資家が多いようですが、地震によって生産活動は落ち込むだろうし、政府も復旧対策で補正予算を組む可能性出てきます。日銀は4月にはマイナス金利を解除すると予想されていますが、正常化を進める上でハードルが高くなったのは確かのようです。
2024年の円の対ドル相場は円高を予想する声が強くありました。米連邦準備制度理事会(FRB)が年前半の3月にも利下げに踏み切るとの見方がある一方で、日銀がマイナス金利を解除するなど異次元緩和の正常化を進め、日米金利差が縮小するとの見方が背景にありましたが、1月にマイナス金利解除をできなければ、年前半の解除も難しくなりそうです。