<藤井聡太竜王>(269)@第36期竜王戦7番勝負第3局
10月
26日
両者の対戦では昨年8月のNHK杯以来4局ぶり3度目の戦型となりました。過去2度も、今回と同じ先手<伊藤匠七段>で指され、いずれも<藤井聡太>が制しています。<伊藤匠七段>に何らかの秘策があっての選択とみられています。
持ち時間8時間の対局ですが、お互いに駒組みを進めた33手目、<伊藤匠七段>が5筋への金上がりに54分、対して<藤井聡太竜王>も天王山へ歩を進める34手目に62分と長考を連発しました。一気に終盤戦も望めそうな激しい変化を内包する戦型だけに、1日目午前から慎重に持ち時間を投入しています。
ともに1時間前後の長考が複数回ある難解な局面が続き、<伊藤匠七段>の銀が4段目まで上がってきたところで<藤井聡太竜王>がこの日最長の100分以上を費やし、44手目がそのまま封じ手となりました。持ち時間の残りは<藤井聡太竜王>が3時間43分、<伊藤匠七段>が4時間40分となっています。
本日午前9時から、2日目の対局が指し継がれ、26日夜には決着する見込みです。