壁の上の方に留まっていましたので拡大撮影になり焦点が甘いのですが、カメムシ目アワフキムシ科の【シロオビアワフキ(白帯泡吹虫)】と遭遇ですので、記録です。左先端部横に目があるのがわかるでしょうか。
2メートルほど離れていましたので、おそらく昆虫好きでないと単なるホコリと見間違えそうなほどの大きさで、見逃すような止まり方でした。
翅端までの体長は11~12ミリになります。前翅に幅広い白帯が現れます。頭部と前胸背は、暗褐色です。小楯板と前翅は、暗褐色で白帯の両側は特に濃色で黒褐色になります。前縁部の末端に近い部分は、明らかな灰色を帯びます。体の下面と肢は、黒褐色か暗褐色で、後脛節の外側には2個の棘があるのが特徴です。
「アワフキ(泡吹)」の名称は、幼虫は頭を下にして<泡>に包まれて生活し、乾燥から保護し、捕食者や寄生から身を守っています。<泡>は腹部からの分泌物を空気と混ぜ合わせて作り、体を完全に隠し、植物の茎に付きます。成虫は<泡>を作ることはできません。
食べ物は樹液で、各種の広葉樹や草の茎に付きます。
生活型は卵→幼虫→成虫の不完全変態(小変態)を行います。卵はヤナギ、マサキ、バラ、クワなどに産卵します。
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