<松尾芭蕉>の直筆紀行文「野ざらし紀行図巻」(画像:嵯峨嵐山文華館)
江戸時代の俳人<松尾芭蕉>(1644~1694年)の紀行文『野ざらし紀行』」の直筆本が80年ぶりに再発見されたと、福田美術館(京都市右京区)が24日発表しています。全体にわたって挿絵も描かれ、同館は「芭蕉を研究する上で貴重」としています。
『野ざらし紀行』は、<松尾芭蕉>が40代の頃に江戸を出発して京や近江などを巡った旅の日々を記したものです。<芭蕉>初めての紀行文として知られています。
芭蕉自筆の『野ざらし紀行』ではほかに、天理大付属天理図書館(奈良県)所蔵の挿絵のない「天理本」と呼ばれるものが確認されているだけです。
<松尾芭蕉>は伊賀上野に生まれ、京都で<北村季吟>(1625年~1705年)に師事した後、江戸へ出ました。俳諧に高い文芸性を加えた蕉風俳諧を創始し、元禄2年3月27日(1689年5月16日)に弟子の<河合曾良>を伴い江戸を発ち、東北から北陸を経て美濃国の大垣までを巡った旅を記した紀行文『おくのほそ道』が特に有名です。
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