ダウ平均株価(1月10日)@終値3万6068ドル87セント
1月
11日
米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを前倒しするとの観測が投資家心理の重荷となっています。米長期金利の上昇で相対的に割高感が増した高PER(株価収益率)のハイテク株に加え、消費関連株にも売りが広がっています。
ゴールドマン・サックスは(FRB)の今年の利上げ回数予想を従来の3回から4回に引き上げ、資産圧縮の開始時期も12月から7月に早めています。JPモルガン・チェースも前週末に最初の利上げの予想を6月から3月に前倒ししています。米長期金利が再び(1.80%)を付ける場面があり、一段の金利上昇への警戒感が強まっています。
ダウ平均の構成銘柄では、スポーツ用品のナイキが大幅安となっています。クレジットカードのビザやホーム・センターのホーム・デポも安く、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトも値を下げています。
ただ、主力ハイテク株の一角には短期的に売られ過ぎとの見方も浮上し、ダウ平均の構成銘柄以外では電気自動車のテスラやアルファベット(グーグル)などが上げに転じています。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は6.926ポイント高の1万4942.828で引けています。