米航空大手3社の2021年4~6月期決算が22日、出そろいました。新型コロナウイルスのワクチン普及を背景に旅行需要が回復し、「デルタ航空」と「アメリカン航空」はコロナ感染拡大後、初めて黒字に転換しています。「ユナイテッド航空」は赤字が大幅に縮小しました。ただ、コロナ「変異株」の感染が世界的に広がっており、見通しはまだまだ不透明感が漂います。
「デルタ航空」は6億5200万ドル(約720億円)、「アメリカン航空」は1900万ドル(約21億円)の純利益を確保しています。コロナの影響が最も深刻化した前年同期は3社で計94億ドル(約1兆円)の赤字を計上していました。
今期の旅客収入は、「デルタ航空」が前年同期比8倍近く、「アメリカン航空」、「ユナイテッド航空」も5~6倍に膨らんでいます。国際線の回復が鈍く、コロナ危機前の半分程度にとどまるものの、「国内のレジャー需要は完全に2019年の水準に戻った」とみられています。
各社は路線や便数を増やし、夏の旅行需要の取り込みを狙います。「アメリカン航空」は今夏、国内線の座席数を2019年比9割以上、国際線も8割以上の水準で運航する計画。さらに「ユナイテッド航空」は、「今夏の終わりから来年にかけて法人需要が回復していく」と見込んでいますが、コロナ「変異株」の感染者数が米国でも増加傾向にあり、予断を許さない情勢です。
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