『ニッポン国VS泉南石綿村』@<原一男>監督
3月
3日
明治時代から石綿(アスベスト)産業が盛んとなった大阪・泉南地域。アスベストの健康被害を被った石綿工場の元従業員や近隣住民たちが国を相手に国家賠償請求訴訟を起こしたのが、いわゆる「大阪・泉南アスベスト国賠訴訟」です。<原一男>監督のカメラが「市民の会」の調査などに8年間にわたり同行し、裁判闘争や原告たちの人間模様を記録してゆきます。
しかし、長引く裁判は原告たちの身体を確実にむしばんでいました。山形国際ドキュメンタリー映画祭2017(2017年10月5~12日)のインターナショナル・コンペティション部門に出品され、市民賞を受賞。2017年・第18回東京フィルメックス(2017年11月18~26日)では特別招待作品として上映され、観客賞を受賞しています。