特集「杉村春子 芸の怪物」@『悲劇喜劇』2020年1月号
12月
8日
映画や舞台、テレビと幅広い分野で活躍し、「芸の怪物」と称された女優の<杉村春子>(1906年(明治39年)1月6日~1997年(平成9年)4月4日))さんです。映画初出演は築地小劇場時代の1927年に<小山内薫>が監督をした『黎明』か、1932年、初代<水谷八重子>と共演した『浪子』か、1937年、松竹の『浅草の灯』か、文献によって記述が異なっています。
上演回数が947回に及んだ<森本薫>作の舞台『女の一生』のほか、<小津安二郎>の『麥秋』(1951年) ・ 『東京物語』(1953年)、<成瀬巳喜男>の<林芙美子>原作による『めし』(1951年)や『晩菊』(1954年)、<新藤兼人>の『午後の遺言状』(1995年)など100本を超える映画に出演しています。
特集では映画と演劇の両面から「杉村春子の演技」を見つめ直しています。坂東玉三郎、渡辺保、大笹吉雄、濱口竜介、北村匡平、戌井昭人、江守徹、奈良岡朋子らのインタビューや寄稿が掲載されています。