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- 猛禽類絶滅の危機@バードライフ・インターナショナル
< 「シマフクロウ」(画像:北海道釧路市の環境省釧路湿原野生生物保護センター ) >
「ワシ」、「タカ」、「フクロウ」など世界各地にすむ557種の猛禽類の52%で個体数が減っており、18%が絶滅の危機にひんしているとの調査結果を、国際的な鳥類保護団体「バードライフ・インターナショナル」(本部・英国)などの研究グループが21日までにまとめています。
557種の猛禽類について、主に1980年代後半から2016年に集められた個体数や生息域に関するデータ、保護の状況などを分析。その結果、数が減る傾向にあるのが全体の52%(292種)を占め、増加傾向にあるのは9%(49種)にとどまっています。
個体数の減少や生息域の縮小などから、国際自然保護連合(IUCN)の基準で「絶滅の恐れがある」とされた種が18%(103種)に上り、「準絶滅危惧種」も13%(70種)ありました。
日本の猛禽類は34種が分析対象。北海道の「シマフクロウ」、鹿児島県・奄美大島などにいるフクロウの一種の「リュウキュウコノハズク」、さらに「サシバ」や「チョウゲンボウ」、「チゴハヤブサ」など小型猛禽類を含む計14種で減少を確認しています。このうち「シマフクロウ」、「カタシロワシ」、「オオワシ」の3種は絶滅危惧種とされています。
減少の理由は生息地の破壊や狩猟やペット目当ての捕獲、農薬や動物用医薬品による中毒死などさまざま。グループは「長距離を渡る鳥も多く、国際協力による保護が重要だ」と述べ、猛禽類がいなくなれば生態系全体に悪影響が生じる」と指摘、各国に保護対策の強化を求めています。
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