猛禽類絶滅の危機@バードライフ・インターナショナル
1月
22日
557種の猛禽類について、主に1980年代後半から2016年に集められた個体数や生息域に関するデータ、保護の状況などを分析。その結果、数が減る傾向にあるのが全体の52%(292種)を占め、増加傾向にあるのは9%(49種)にとどまっています。
個体数の減少や生息域の縮小などから、国際自然保護連合(IUCN)の基準で「絶滅の恐れがある」とされた種が18%(103種)に上り、「準絶滅危惧種」も13%(70種)ありました。
日本の猛禽類は34種が分析対象。北海道の「シマフクロウ」、鹿児島県・奄美大島などにいるフクロウの一種の「リュウキュウコノハズク」、さらに「サシバ」や「チョウゲンボウ」、「チゴハヤブサ」など小型猛禽類を含む計14種で減少を確認しています。このうち「シマフクロウ」、「カタシロワシ」、「オオワシ」の3種は絶滅危惧種とされています。
減少の理由は生息地の破壊や狩猟やペット目当ての捕獲、農薬や動物用医薬品による中毒死などさまざま。グループは「長距離を渡る鳥も多く、国際協力による保護が重要だ」と述べ、猛禽類がいなくなれば生態系全体に悪影響が生じる」と指摘、各国に保護対策の強化を求めています。