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「トラ」の現存する亜種は6種類

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<  < アムールトラ「ヤマ」(神戸市立王子動物園) >
「トラ」の現存する亜種は6種類であることを確認したとする研究論文が25日、発表されています。世界に残る野生個体数が4000頭足らずの大型ネコ科動物の保護の取り組みを促進するきっかけとなることが期待される研究結果だといいます。

米科学誌『カレント・バイオロジー』に掲載された論文によると、この六つの亜種は「ベンガルトラ」、「シベリア(アムール)トラ」、「アモイトラ」、「スマトラトラ」、「インドシナトラ」、「マレートラ」だという。これ以外の三つの亜種、「カスピトラ」、「ジャワトラ」、「バリトラ」はすでに絶滅しています。

「トラ」に対する主な脅威としては、生息地の減少や密猟などが挙げられます。
「トラ」種を保護し、飼育個体と野生個体の両方の繁殖を促すための最善の方法についてはこれまで、科学者らの間で論争の的となっていた。その理由の一つは、「トラ」の亜種がいくつ存在するかをめぐって意見が対立しているからです。現存するのは2亜種と主張する科学者らもいれば、5~6亜種存在すると考える科学者らもいます。

論文を執筆した中国・北京大学の<羅述金>氏は「トラの亜種数をめぐる意見の一致が得られていないことにより、「トラ」を絶滅の危機から回復させるための国際努力が部分的に妨げられてきた」と指摘しています。

研究チームは、「トラ」が遺伝的に区別できる六つのグループに分類されることを確かめるために、「トラ」32個体の標本の完全ゲノム(全遺伝情報)を分析しました。
論文によると、トラは200万~300万年前から地球上を歩き回っていたと考えられていますが、現生個体群の起源は約11万年前にさかのぼります。「この時期に「トラ」は歴史的なボトルネック効果(生物の個体数の減少に伴い、遺伝子の多様性が失われ、特定の遺伝子が集団内で広まること)を経験した」といいます。

異なるトラ個体群の間で繁殖が行われた形跡がほとんどないことが、今回の分析で分かりました。この遺伝的多様性の低さは、それぞれの亜種が固有の進化史を持つことを示しています。
またこの点により、大陸全域で亜種間の交雑がより広く行われている「ジャガー」などの他の大型ネコ科動物とトラは明確に区別されます。

<羅>氏は「トラ」は皆似ているわけではないとして、主な違いは体の大きさや毛皮の色などだと指摘した。「ロシアのトラはインドの「トラ」と進化的に異なる。マレーシアとインドネシアの「トラ」でさえも異なっています。
「トラ」の個体数の減少傾向を逆転させることは「トラ種の遺伝的多様性と進化の独自性およびその将来性を保つために最大限の努力を払うこと」を意味すると、論文は結論づけています。
#ネコ科 #ブログ #動物

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2018-10-29 08:16

我らのトラは大丈夫でしょうか?
天敵は鯉?

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2018-10-29 08:31

アハ、永遠に不滅だと信じていますが・・・。

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