今年の読書(3)『ビブリア古書堂の事件手帳<4>』三上延
1月
3日
今回は、日本の推理小説家の大御所<江戸川乱歩>の蔵書にまつわる長編小説で、いたるところに<乱歩>の小説に関するトリビアな知識が楽しめました。
<乱歩>の長年のファンであり初版本の収集家が亡くなり、その人物が残した金庫が鍵もなく暗号もわからない状況で開けられなく、金庫を開けることが出来れば蔵書を売ることを条件に<栞子>とアルバイト店員<五浦大輔>は、謎解きに奔走します。
<栞子>と妹<文香>を捨てて10年前に姿を消した母親<篠川智恵子>が登場、また「ヒトリ書房」の<井上太一郎>が母<智恵子>を嫌う理由も判明するなか、<大輔>は念願の<栞子>との初デートの夢がかないます。
短篇小説では難しいミステリーとしての伏線も多く散りばめられ、また母親<智恵子>は、ある本を探し出すために家を出たことがわかり、これからの続巻も楽しみなシリーズです。