本書は、タイトルになっている表題作を含む7篇の短篇が納められています。
著者の短篇は読みだすと最後まで一気に読みたくなる筆の運びで、また最後の展開がどうなるのかが予測できずに、「えっ!」という驚きで終わる小気味よさが楽しめます。
本書の短篇の主人公は女性たちで、さりげない日常生活に潜んだ落とし穴にはまりこみながら、自らでしか解決できない問題に対処していく姿が見事に描写されています。
表題作の『星の見える家』は、したたかな女にぞくりとし、『五年日記』では女同志の連帯感に驚き、『再来』では女性ならではの感性に目を見張りました。
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