『米朝よもやま噺』桂米朝・語り/市川寿憲・聞き手(朝日文庫)
10月
1日
上方落語界の大御所として、2007年には芸能生活60年を超える三代目<桂米朝>は、1996(平成8)年、落語界から<五代目柳家小さん>に次いで2人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。
長い芸歴を通して、番組の中で自由気ままに語られた芸談集として、懐かしい芸人たちの名前とともに、一門の弟子である<枝雀>や<ざこば>、長男である<小米朝>などの裏話、自ら<八十八>の俳号を持つ俳句の話題など、幅広い分野での味わい深い話が楽しめる一冊でした。