ギャンブル好きの家から出て行った父親の借金を母は勤めながら返済している家庭から小学校の教師になるべく大学に進んだ大学3年生の<宮瀬恵介>ですが、学費が払えなくなり一年休学して実家に戻ってきます。
弟<春人>とよく子供の頃に観に行った映画館「銀映館」に出向くと、自給二千円の映写技師のバイトを見つけ応募しますが、支配人の<南川>からは、技師長<杉本ルカ>に関して、「過去については質問をしてはいけない」・「月曜日はそっとしておく」・「恋愛はご法度」の3つの言い渡しがあり、21歳の<ルカ>は3年間一歩も映画館から出ることなく、閉じ込まったままの生活を続けていました。
やがて<ルカ>の高校時代に閉じこもりの原因があるとわかり始めますが、その原因となる<レイジ>が<恵介>に接してきて、<ルカ>の悩みの核心へと突き進んでいきます。
映画館における裏方の映写の現状を横糸に絡ませながら、<ルカ>を守るべく情緒不安定なストーカー気質の<レイジ>と対峙する<恵介>に、閉ざされた<ルカ>の心もやがて開かれ、感動のラストシーンを迎えることになります。
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