今年の読書(125)『テロルのすべて』樋口毅宏(徳間文庫)
10月
19日
今回の『テロルのすべて』も、期待を裏切らない構成で面白く読み終えれました。
主人公<宇津木明生>は、日本に原爆を落としたアメリカに対し、世界の大国として君臨している姿に心の底から軽蔑をして見下しています。
初恋の相手ともいえる年上の<文代>が、原爆症で亡くなった過去を持ち、ひとりアメリカに対して鉄槌をふるべくマサチューセッツ工科大学に学び、資本主義体制を嫌うインドの留学生<ガンジー>と共に原子爆弾を製造、セスナの免許を取得して「9.11」よろしく、テキサスの空に飛んでいきます。
主人公が過ごしてきた青春時代の事件やヒット曲などを背景にこの作品も描かれており、終わりまで一気に読ませる緊張感が続く作品でした。
投稿日 2014-10-20 07:14
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2014-10-20 07:16
ワオ!と言っているユーザー