今年の読書(121)『チャコズガーデン』明野照葉(中公文庫)
10月
10日
吉祥寺の清楚なマンション「チャコズガーデン」に住む<渚>は、住民に離婚したことを隠しながら、仕事もせずにひっそりと暮らしていました。
そんな折、不審者の侵入や夜中の奇妙な騒音事件、元理事長の積立金横領と次々に問題が起こり、総会を通して住人同士との付き合いが深まっていきます。
三十数戸ばかりのそれぞれの家庭問題が浮き彫りにさらされる中、<渚>は住民と接してゆくことで、新しい人生を踏み出していきます。
マンションという一つの共同体を舞台に、それぞれの人生が絡み、『プロローグ』に書かれた部分が、『エピローグ』へとつながる壮大な人間ドラマの構成に感動しました。
投稿日 2014-10-11 06:58
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2014-10-11 07:10
ワオ!と言っているユーザー