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- 今年の読書(76)『死亡フラグが立つ前に』七尾与史(宝島社文庫)
この一冊には、4編の作品が収められていますが、一話ごとにも楽しめる内容ですが、順次内容がリンクしていく構成で、楽しめました。
第一話の『「死亡フラグが立ちましたずっと前』は、高校生時代の<陣内>と<本宮>を中心とする人類滅亡物語で、第二話は<狩猟者>がどこまでも追いかけてくる表題の『死亡フラグが立つ前に』、そして『キルキルカンパニー』 ・<陣内>が雑誌記者として勤めている会社を舞台とする 『ドS編集長のただならぬ婚活』が最終章です。
小気味良いテンポの文章で、奇想天外な物語を読ませる構成は正にエンターティナメントです。
前作の 『殺戮ガール』 を読み終えたときには中途半端さが残りましたが、この一冊の中に前作の伏線が生かされており、「なるほど」と感心してしまいました。
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