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- 今年の読書(66)『FLY TRAP(フライ・トラップ)』高嶋哲夫(文春文庫)
O県警生活安全部には3つの課があり、その中の生活安全企画課内に設置された「JWAT(ジェイワット)」に所属する女性刑事<小松原雪野>巡査部長が、主人公です。
管轄地域で、発生していた若者による<オヤジ狩り>のひったくり事件が発生、徐々に悪質になり傷害事件にまで発展、捜査一課の担当と引き継がれていきますが、少年事件ということで<小松原>はあくまで事件に関与して捜査を進めていきます。
そんな折、夜の公園で保護した少年<隼人>の証言に疑問を抱き、なかの良い三人組みが浮かび上がってきますが、やがて覚醒剤の事件へと発展、彼らが関与しているのかと物語は進んでいきます。
少年それぞれの家庭環境を背景に、男勝りな女性刑事が活躍する警察小説が多いなか、過激な行動で犯人と敵対するわけではありませんが、思いやりの心を持つ女性刑事の活躍が楽しめた一冊です。
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