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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(87)『ぬばたま』あさのあつこ(新潮文庫)

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タイトルの『ぬばたま』は、アヤメ科の「ヒオウギ(檜扇)」の種子を「ぬばたま(射干玉)」といい、ぬばたまのように黒いという意味から、「夜」や「髪」などにかかる枕詞のことです。

文庫本には、四話の短篇が収められていますが、それぞれの物語は「壱」・「弐」という具合に表され、短篇としてのタイトルはありません。
タイトルの「ぬばたま」が、各短篇にかかる枕詞として働いているようです。

各短篇の舞台となるのは、人里離れた「山」が舞台となり、それぞれに、男と女、闇と光、生と死、恐怖と陶酔の対比で書かれた物語が、読み手を幻想の世界に引きずりこんでいきます。

非常にリズミカルな文体で、繰り返し表れてくる文章が、読み手に対して想像力を膨らませる力を発揮している一冊です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2013-07-19 05:17

タイトルが怖そうですが、内容は面白そうです!(^_^)

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-07-19 15:50

昔から伝えられている民間伝承のお話しを、現代風にアレンジされた感じの物語でした。
フィクションだと分かりながら、結構楽しめました。

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