今年の読書(83)『つくも神さん、お茶ください』畠中恵(新潮文庫)
7月
2日
<田辺聖子>さんのように大笑いするエッセイではありませんが、<曾野綾子>さんのように考えさせられるエッセイでもなく、気軽に著者の横顔が垣間見れるないようでした。
『アコギなのか リッパなのか』 という破天荒な<佐倉聖>を主人公にした現代小説もありますが、やはり江戸を舞台とした<しゃばけ>シリーズや、 <まんまこと>シリーズ がお似合いだと感じました。
・・・いかに読み手が夢中になれる時間を提供出来るのか、いかに心に響くものを書いていけるか、難しいと思い、また、軽々と越えている作品を見ると、頭でっかちに悩みすぎるだけでもいけない気がする・・・という創作の苦労を含め、著者の素顔に触れることができる一冊でした。