今年の読書(112)『インビジブルレイン』誉田哲也(光文社文庫)
10月
4日
今回の『インビジブルレイン』では、元気な<姫川>主任が活躍を見せてくれますが、暗いトラウマを持つ彼女がちょっぴり恋心をいだく場面もあり、意外性ある性格を垣間見ることができます。
暴力団のチンピラが惨殺され捜査本部が立ち上がりますが、捜査中に犯人のタレコミが入ります。
名指しされた犯人は、9年前に姉を殺され、犯人とみなされたた父親も警官の拳銃を奪い署内で自殺を遂げ、被疑者死亡のまま事件は終わっていました。
惨殺されたチンピラが、どうやら9年前の真犯人だと見られ、キャリアの官僚は過去の事件の捜査ミスで責任を取らされることを嫌い、名指しされた犯人の捜査をするなとの指示を出しますが、さて<姫川>はどうするのか?という筋書きです。
最後の10ページほど前で意外などんでん返しがあり、殺人事件の真犯人の関係に「なるほど」とうなり、キャリア官僚の保身に対しての小気味よい結末もあり、面白く読み切りました。
テレビドラマに次いで、同じ<竹内結子>主演で映画化が進んでいるようで、文庫本のあとがきとしてよくある「解説」はなく、著者と<竹内>との対談で終わっています。
投稿日 2012-10-04 22:38
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投稿日 2012-10-05 16:45
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投稿日 2012-10-05 00:17
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投稿日 2012-10-05 16:47
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