「1ドル=155円83銭~155円84銭」(12月16日)
12月
16日
16日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ34銭の円高・ドル安の「1ドル=154円91〜93銭」で推移しています。低調な米経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による利下げが続くとの見方が強まりました。日銀の利上げ観測も支えとなり、円買い・ドル売りが配置ました。
米ニューヨーク連銀が、15日に発表しました12月の製造業景況指数は(マイナス3.9)となり、市場予想(プラス10.0)を大きく下回りました。新規受注や出荷の落ち込みが目立ち、米景気の先行きに警戒感が出ています。
円は「1ドル=154円70銭」近辺まで上げ幅を広げています。日銀は18〜19日に開く金融政策決定会合で政策金利を(0.75%)に引き上げ、景気を熱しも冷ましもしない中立金利の推計を見直すとの思惑が広がっています。中立金利の下限が切り上がれば、今後の利上げ余地が広がるとして円買いを誘いました。16日の日経平均株価の下落でリスクをとる余裕が小さくなった投資家から円を買い戻す動きが出ています。
一方、国内輸入企業からのドル買いが円の重荷となりました。さらに16日夕、「政府が編成を進める2026年度当初予算案の一般会計歳出(支出)総額が120兆円を超える見通しであることが分かった」と報じられています。2025年度の115兆1978億円を上回り、過去最大となる見通しで、報道が伝わると円は財政懸念から一時伸び悩んでいます。
16日には米政府閉鎖の影響で公表が遅れていました11月の米雇用統計の発表を控えています。内容を見極めたい市場参加者は多く、積極的な売買は手控えられました。










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