本日は第三火曜日で、いつもの立ち呑み屋さんのある(新開地タウン)は全店定休日です。
どうしようかなと考えて、「貝つぼ焼」(600円)と「おにぎり」(100円)を目指し、ソープランド街の真ん中にある【大谷】に足を向けました。
つぼ焼の器に使われている貝は「ニシ貝」という巻貝で、中身は「サザエ」ではなく「大貝」と呼ばれる二枚貝の切り身が使用されています。
長い楊枝で突きながら食べるピッチが、ビールを飲むのにちょうどいい塩梅です。
「大貝」の正式名称は「ウチムラサキ貝」ですが、神戸のお好み焼き屋さんの具材としても一般的に使われており、神戸っ子としては馴染みの味になります。
大好きな三つ葉(春菊のときもあります)を散らして、濃厚な貝の旨みが出ているお出汁は、「おにぎり」を食べるのにこれまたいい相性です。
開店(18:00)早々の早い時間帯なので空いていましたが、歓楽街にあるお店として(26:00)まで、これからが忙しくなるお店です。
色鮮やかな「黄水仙」と紫色の「シクラメン」を囲うように、「ネコヤナギ」の枝が伸びていました。
「ネコヤナギ」は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉樹で、川辺などの湿地帯で良く見かけますので、別名「カワヤナギ」とも呼ばれています。
他のヤナギ類に比べてひと足早く花を咲かせますので、春を告げる花の代表として、その面白い形状と共に親しまれています。
雌雄異株ですので、雄株には雄花、雌株には雌花を咲かせ、太めの円形状で絹のように滑らかで美しい毛で覆われています。
雄花は先端にオレンジ色の<葯>のついた長い糸のような雄しべがたくさん見られ、<葯>が開くと黄色い花粉が出てきます。
「黄水仙」の細長い葉と「オオタニワタリ」の幅広で濃緑色の葉が背景を作り、四方に広がる方向性を感じさせてくれる活け方でした。
お店の表に立て看板が置かれているだけで、実にシンプルな外観で通りに面しています【みなみ】です。
気さくなマスターは、あべ静江が歌う『コーヒーショップで』を彷彿させる感じで、泰然自若としてカウンターの向こう側にたたずんでおられます。
お昼ご飯として「牛ほほ肉カレー」(サラダ付き:750円)をいただきました。
トロトロに煮込まれた柔らかいお肉は、ほどよい脂を持ち、思わずニンマリとする味わいです。
食後の珈琲を飲みながら、マスターとたわいもない雑談で楽しい時間が過ごせました。
昼時の時間帯にも関わらず貸し切り状態は、美味しいカレーライスだけに残念なことですが、落ち着けますので隠れ家的に大事にしたいお店でもあります。
黄色系の<シンビジューム>として、前回の 「ブルーラグーン」 に続いての紹介です。
なんとも特徴的なリップ(唇弁)の色合いがあり、黒に近い濃いこげ茶色のブロッチが印象的です。
この【キスミー:クロッキー】という品種名も、花の色合いからではイメージがつながりませんが、リップの模様を良く見ようと顔を近づける動作にたとえているのかなと、眺めておりました。
中華料理の種類も多くありますが、「酢豚」は大好きなメニューのひとつです。
数多くの中華料理店で、「酢豚」や「酢豚定食」を食べてきていますが、迂闊にも【仙草】さんではまだ食べておりませんでした。
好き嫌いがありませんので、いつもママさんのおまかせで食べておりましたので、気づきませんでした。そんなわけで、今宵は「酢豚」(600円)です。
ハートマークの人参飾りが、ママさんらしい気遣いです。
「酢豚」は日本で名付けられた料理名で、中国語では「咕老肉」や「古老肉」、「甜酢肉」と表記されており、原型は豚肉の酢漬けを揚げたり、炒めたりした料理だと言われています。
甘酢あんの何とも言えない味わい、今宵も紹興酒ともども、美味しくいただいてきました。
今宵の「仙草」さんの【カサブランカ】は、本来の白色の趣に近い感じですが、花弁の縁に薄桃色の覆輪が入っていました。
【カサブランカ】は、オリエンタル・ハイブリッド種として、ヤマユリ亜属の「ヤマユリ」・「コノコユリ」・「タモトユリ」などの森林の<ユリ>を交配してつくられましたが、まだまだ複雑な交配種が育成されているようです。
この【カサブランカ】の外花被片(蕚)3枚は、内花被片(花弁)の3枚の大きさに比べて幅が細めで、大きさが同じ6枚の【カサブランカ】比べて、上品な感じを受けました。
インスタント麺業界で、初めて紙カップを使用した「カップスターしょうゆ」が発売されたのが、1975年1月18日です。
その日を記念して今年の1月18日に、7種類ばかりの「カップスター」が発売されています。
「しょうゆ」・「とんこつ」・「みそ」・「しお」・「カレー南蛮」は一般的ですが、【ハヤシ味】と「ホワイトシチュー味」は珍しいので買い込んできました。
まずは【ハヤシ味】(105円)です。
シールをめくりますと、顆粒状のスープが前面に広がり、色合いはまさに「ハヤシルー」の茶色を呈していました。
熱湯を入れて3分待ち、良くかき混ぜていただきました。
スープの味は、「ハヤシ味」と知らされていなければ、なんだろうという味で特色がありません。
まずくもなく、上手いというほどでもなく、評価しずらい味わいでした。
かやくは<味付豚肉(ポークダイス)・キャベツ・人参>ですが、ポークダイスには焦げ目がつき、肉の旨みが味わえたことだけが、唯一印象に残りました。
山陽板宿駅の改札口手前のスペースに、<お雛様・七夕様・クリスマス>と年行事に合わせて、近くの保育園や幼稚園の園児たちの作品が飾られます。
毎年、園児たちの手作りの作品を、微笑ましく眺めています。
今回の雛祭りに合わせて駅側が用意されるのでしょうか、雛段飾りだけが置かれていました。
例年通りですと「育英幼稚園」の担当だと思いますが、今年はどのようなお内裏様とお雛様が並べられるのか、楽しみに待ちたいと思います。
きれいなグランドカバーとして、緑の絨毯状に仕上がっていました【タマリュウ(玉竜)】です。
ユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、「リュウノヒゲ(竜の髭)」の葉長は30センチ程ですが、その改良品種として葉長が10センチ未満の矮性品種として改良されました。
別名としては、「ヒメリュウノヒゲ(姫竜の髭)」や「ギョクリュウ」と呼ばれています。
日陰などの悪条件でも十分に育ち、草丈も大きくならず、草刈りなどの管理も不要ですので、庭の縁どりやグランドカバーとして緑の面を作るのに人気があります。
夏場に花径5ミリほどの紫色の6弁花を咲かせ、冬には青紫色の丸い実を結実させます。
植物好きの方ならすぐに分かったと思いますが、アニメ『となりのトトロ』で、トトロに傘を貸したお礼にもらったドングリは、笹の葉に包まれ「リュウノヒゲ」で縛られていました。
2002年から創設されたノベライス・コンテストの「このミステリーがすごい!」大賞も、昨年度まで11回を数えていますが、『トギオ』は2009年第8回の大賞受賞作です。
ミステリーというよりは、近未来のSF小説といった趣があり、謎解きを期待する人には馴染めない物語ですが、なんとも不思議な世界を味わえた一冊でした。
口減らしのために捨てられた<白>を家に連れ帰る主人公は、家族ともども村八分に遭い、学校でもいじめに遭います。
<白>の姉は、酌婦として売られていく状況は、100年前の日本を思い起こさせますが、「オリガミ」などという電子マネーや情報端末機としての先進的な道具が物語の鍵として登場したりして、読み手は年代設定を訝りながら物語を読み進まなければいけません。
「トギオ」は大都会「東暁(とうぎょう)」を表し、まさに映画『ブレードランナー』を想わせる貧富の格差の激しい象徴として比ゆ的に登場させ、唐突な結末に終わるのですが、印象に残る文章力で最後まで読まずにはおられませんでした。
荒削りなところあり、説明不足な印象もぬぐえませんが、作者の次作を期待してしまいます。
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