メキシコシティで私営救急隊をビジネスにする一家の姿をとらえた2019年制作されましたアメリカ・メキシコ合作ドキュメンタリー 『ミッドナイト・ファミリー』 が、2021年1月16日より全国で公開されます。
メキシコシティには人口900万人に対して公共の救急車が45台未満しかなく、救急救命にあたる闇救急車の需要があります。そんな私営救急隊を稼業とするオチョア一家は、同業の救急救命士らと競い合って急患の搬送にあたっています。
しかし、闇救急車の取り締まりや汚職警官からの賄賂の要求によって、徐々に金銭的にも追い詰められていきます。救助を必要とする患者から日銭を得るという、倫理的には疑問視もされるオチョア一家の稼業をヒューマニズムにあふれる視点でとらえながら、メキシコの医療事情や行政機能の停滞、自己責任の複雑さといったさまざまな問題を、監督を務めた<ルーク・ローレンツェン>が浮き彫りにしていきます。
サンダンス映画祭で米国ドキュメンタリー特別審査員賞を受賞したほか、米アカデミー長編ドキュメンタリー賞のショートリストに選出された作品です。
映画ファンとしては何とも気になる<黒澤明>監督に関する書籍『黒澤明の映画 喧々囂々(けんけんごうごう)』です。
<三船敏郎>主演『羅生門』(1950人) ・ <志村喬>主演『生きる』(1952年) ・ <三船敏郎>・<志村喬>主演『七人の侍』(1954年) ・ <仲代達矢>主演『影武者』(1980年) ・ <仲代達矢>主演『乱』(1985年) ・ 8話からなるオムニバス形式『夢』(1990年)などの作品を生み出し、世界の映画ファンから支持を集めてきた監督が<黒澤明>(1910年3月23日~1998年9月6日)です。
本書は、彼の映画が公開当時に国内の新聞や雑誌でどのように評価されていたのか振り返る1冊となっています。1940年代の監督デビュー作品『姿三四郎』(1943年)から『まあだだよ』(1993年)までの50年間全30作品が取り上げられています、
称賛や酷評も含めた批評の数々を紹介しながら、作品の真価を早稲田大学名誉教授の<岩本憲児>(映画史・映像論専攻)が緻密に論じています
1964年に公開予定でしたが頓挫した幻の特撮怪獣映画『大群獣ネズラ』の舞台裏をモチーフに、史実にフィクションを交えて描いた 『ネズラ1964』 が、2021年1月16日より全国で公開されます。
後に「大怪獣ガメラ」を生み出す大映が、1964年に公開を予定して製作を始めた『大群獣ネズラ』でした。1963年秋にクランクインした同作は、「実際の生きたネズミをミニチュアの中に置き、巨大な怪獣に見せかける」という手法で撮影が進められていましたが、現場にノミやダニが大発生。スタッフはガスマスクをするなどして対策をとりましたが、近隣住民のクレームにより保健所が撮影禁止を勧告し、撮影は中止になり、宣伝用のスチール写真とわずかなフィルムを残して幻の映画となっています。
戦前の特撮映画を復活させて話題となった 『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』 (2019年)の<横川寛人>監督が、KADOKAWA(旧・大映)に企画協力を得て、1963年から1964年の『大群獣ネズラ』製作当時の背景をリサーチし、困難な環境の中でも特撮映画を撮ろうとした製作者たちの奮闘を描きます。
ガメラ誕生30周年記念作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年・監督: 金子 修介)の<螢雪次朗>、ゴジラシリーズの第23作『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999年・監督: 大河原 孝夫)の<佐野史郎>、『ウルトラマン』(1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列)の<古谷敏>、 <斉藤麻衣> など特撮映画に縁深い俳優が出演しています。
1月8日に公開されましたアニメ映画 『銀魂 THE FINAL』 (監督:宮脇千鶴)の最新の興行収入が12日に発表され、公開4日間で動員38万4220人、興収5億3135万320円を記録しています。週末動員ランキングでは、公開から 12週連続1位 のアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 (昨年10月16日公開)を動員数と興収を抑え、3ヶ月ぶりの首位交代となっています。
土・日(9日・10日)の数字は『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』(2010年4月24日公開・監督: 高松 信司)の145%、『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年7月6日公開・監督: 藤田 陽一)の102%と前作を上回るスタートを記録しています。
『銀魂』は、2003年12月より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載(2004年2号 ~2018年42号)がスタートした<空知英秋>による同名漫画が原作で、架空の江戸を舞台に「天人」と呼ばれる異星人らによって支配された世界で、何でも屋の「坂田銀時」とそれを取り巻く人々が織りなすSF時代劇コメディーです。
2006年4月にテレビ東京系でアニメの放送がスタートし、これまでに第4期まで放送されています。
挫折した天才調香師が人生崖っぷちな運転手との交流を通して再生していく姿を、ディオールの撮影協力&エルメスの専属調香師監修のもと描いた2019年フランス製作『原題:Les parfums』が、邦題 『パリの調香師 しあわせの香りを探して』 として、2021年1月15日より全国で公開されます。
世界中のトップメゾンの香水を手がけてきた天才調香師「アンヌ」でしたが、4年前、仕事へのプレッシャーと忙しさから嗅覚障害になり、地位も名声も失ってしまいます。
嗅覚が戻った現在は、なじみのエージェントから紹介される地味な仕事だけを引き受け、パリの高級アパルトマンでひっそりと暮らしていました。そんな彼女に運転手として雇われたのは、離婚して娘の親権を奪われそうな上に仕事も失いかけていた「ギヨーム」です。彼はわがままな「アンヌ」に振り回されながらも正面から向き合い、彼女の心を少しずつ開いていきます。
「ギヨーム」と一緒に仕事をこなすうちに、新しい香水を作りたいと再起への思いを強くする「アンヌ」でした。
「アンヌ」役に『リード・マイ・リップス』(2001年・監督: ジャック・オーディアール) ・ 『真夜中のピアニスト』(2005年・監督: ジャック・オーディアール)の<エマニュエル・ドゥヴォス>(56)、 『スクールズ・アウト』 (2018年・監督: セバスチャン・マルニエ)の<グレゴリー・モンテル>が「ギヨーム」を演じています。監督は、<グレゴリー・マーニュ>が務めています。
本日「BS-TBS」において、21:00より日本では2009年9月4日より公開されました『サブウェイ123』が放映されます。
<ジョン・ゴーディ>のベストセラーを、1974年に『サブウェイ・パニック』(監督:ジョセフ・サージェント )として映画化され、1998年版『サブウェイ・パニック 1:23PM』(監督: フェリックス・エンリケス・アルカラ)に続いて<トニー・スコット>が監督を務め、主演<デンゼル・ワシントン>とのコンビで3度目の映画化作品です。
冷徹な犯人グループのリーダー「ライダー」役で<ジョン・トラボルタ>が共演。ニューヨークの地下鉄ペラム123号が乗っ取られ、犯人グループは乗客を人質に身代金1000万ドルを要求。地下鉄運行指令室に勤務する「ガーバー」(デンゼル・ワシントン)は、犯人からの無線を受けたことから、そのまま交渉役を務めることになります。
イギリスを代表する名優<マイケル・ケイン>(87)が主演を務め、2015年に実際に起こり、英国史上最高齢かつ最高額の金庫破り集団として世界を驚かせた窃盗事件を映画化、2018年製作の『キング・オブ・シーヴズ』が、2021年1月15日より全国で公開されます。
かつて「泥棒の王(キング・オブ・シーブズ)」と呼ばれた「ブライアン」は、いまは裏社会から身を引き、妻と平穏な日々送っていました。しかし、妻が亡くなり、知人の「バジル」からロンドン随一の宝飾店街「ハットンガーデン」での大掛かりな窃盗計画を持ち掛けられたことをきっかけに、再び犯罪稼業に舞い戻ることになります。「ブライン」はかつての悪友である「テリー」、「ダニー」、「カール」らを集め、平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成します。一同は綿密に計画を練り、いざ実行の日を迎えますが、なぜか「ブライアン」自身が突然計画から抜け出すと言い出します。
「ブライアン」に<マイケル・ケイン>、「バジル」に<チャーリー・コックス>(37)が扮し、仲間の悪友たちを<ジム・ブロードベント>、<トム・コートネイ>、<レイ・ウィンストン>、<ポール・ホワイトハウス>らが演じています。
監督は、、第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』(2008年)や 『博士と彼女のセオリー』 (2014年)の<ジェームズ・マーシュ>が務めています。
日本・台湾・マレーシアの年越し風景を舞台に、不器用な3組が織り成す恋の行方をつづった2019年制作の台湾・日本合作
ラブストーリー『越年 Lovers』が、2021年1月15日より全国で公開されます。
<岡本かの子>の短編小説集に感銘を受けた台湾の<グオ・チェンディ>が監督・脚本を務めて映画化しました。
故郷・山形に久しぶりに帰って来た「寛一」は、幼なじみで初恋相手の「碧」と数十年ぶりに再会します。台湾で暮らす「シャオラン」は、会社を出ようとしたところを待ち伏せしていた男「インシュー」に突然ビンタされてしまいます。マレーシアでは、亡き母の家を片付ける「モーリー」に、作業を手伝う「チェンナン」が寄り添います。
ともに山形県出身の<峯田和伸>(43・銀杏BOYZ)と<橋本マナミ>(36)が日本パートの「寛一」と「碧」、〈ピピ〉の愛称で日本でも活躍する<ヤオ・アイニン>(30)が台湾パートの「シャオラン」をそれぞれ演じています。
2020年、新型コロナウイルスのパンデミックによる外出自粛などで世界的に一気に広まったWEB会議ツール「Zoom(ズーム)」を題材にした新感覚ホラー『原題:Host』が、邦題『ZOOM/見えない参加者』として、2021年1月15日より全国で公開されます。
ロックダウンされたイギリスを舞台に、Zoomを介して死者と交信を行う「Zoom交霊会」をはじめた男女6人が、次々と不可解な現象に見舞われる姿を描いています。
新型コロナウイルスのパンデミックのためにロックダウン中のイギリスに暮らす「ヘイリー」らは、仲間たちと週に一度はZoomで顔を合わせていました。ある時、「ヘイリー」が霊媒師をゲストに招き、みんなで「Zoom交霊会」をしようと提案します。
仲間たちも賛同し、いつもの飲み会のノリで和気あいあいと交霊の儀式が始められますが、そのうちそれぞれの部屋で異変が起こりはじめます。「ヘイリー」らは恐怖から逃れようにもロックダウンのため屋外へ逃げ出すことができません。
監督は、弱冠17歳で初監督を務めて『Strings』(2012年)で英国インディペンデント映画賞レイダンズ賞を史上最年少で受賞した<ロブ・サベッジ>が務めています。
短編映画『漂流ポスト』が、スペイン現地時間1月8日まで行われていたバルセロナ国際映画祭で審査員賞を受賞しています。
本作は、ニース国際映画祭で最優秀外国語短編映画グランプリを受賞しており、インディペンデント映画の祭典であるバルセロナ国際映画祭には、撮影賞、最優秀短編映画賞、審査員賞の3部門にノミネートされていました。監督、脚本、編集、プロデュースを被災地で長期ボランティアに参加した<清水健斗>(37)が務め、実際に漂流ポストの管理人を務める、赤川勇治。氏が撮影に全面協力しています。
東日本大震災で亡くなった人への思いを受け止めるため岩手県陸前高田市に設置された実在の郵便ポスト「漂流ポスト」をモデルに、震災で大切な人を亡くした人の〈心の復興〉を描いた人間ドラマ。
東日本大震災で親友の「恭子」を亡くした「園美」は、心のどこかで彼女の死を受け入れられずにいました。ある日、学生時代に「恭子」と一緒に埋めたタイムカプセルが見つかります。その中には将来のお互いに宛てた手紙が入っており、「園美」の心に美しい思い出と罪悪感がよみがえります。そんな折、「園美」は震災で亡くなった人に手紙を送ることのできる「漂流ポスト」の存在を知るのでした。
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